書評『大富豪からの手紙』おじさんにはちょっと恥ずかしいが若い人にはぜひ読んでもらいたい一冊
75点
読み終わるまでに掛かった時間 1時間半
「何、あのおっさん、若者のつもりかしら?」
「あのおっさん、今だに自分探し中とか言っちゃうのかしら」
だれもそんなことは言ってないのですが、最初、本屋で立ち読みした時、周りのお客さんがそんなことをささやいているような気がしてちょっと気恥ずかしかった。
中年なので。
内容は20歳の青年の人生に対する目覚めのストーリー。大富豪だった祖父が遺した手紙を読み解きながら祖父の友人たちを訪ねてゆく。
説教くさいジュブナイルというか、教訓を与えるために物語が展開するので物語が都合主義で展開するのはご愛敬。これだけの教訓を文学的な価値を持った内容で伝えるなら全数十巻の大長編になるでしょうが、この作品なら一時間半もあれば読み切れます。
だからと言ってこの本の価値が低いということはなくて、与えられる教訓はどれも意義深いもの。サラッと読み通せるので、読書があまり好きでない若者にプレゼントするのにも良さそうな一冊。
【『大富豪からの手紙』目次+読書メモ】
・第1の手紙:【偶然】(偶然に起きることはないし、
・第2の手紙:【決断】(決断した瞬間に、その未来は、
・第3の手紙:【直感】(直感こそが、
・第4の手紙:【行動】(行動しない限り、
・第5の手紙:【お金】(お金の大切さを理解した上で、
・第6の手紙:【仕事】(仕事は、
・第7の手紙:【失敗】(成功するための唯一の方法が、
・第8の手紙:【人間関係】(幸せとは、「よい人間関係」
・第9の手紙:【運命】(私たちには、人生を変える選択肢が、