書評『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』東ロボくんを作っている日本のAI技術の第一人者がみるAI技術の未来がわかる価値の高い一冊。
88点
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東ロボくんを作っている日本のAI技術の第一人者がみるAI技術
適当な情報に踊らされてAIの定義すら誤っていた自分を恥じると 共にその提示する未来に深く興味をそそられた。
読解力調査の結果に著者は寒気すら覚えると危機感を煽るが、 それほどの事かと考える。
読解力が中学時代には上がっているのだから、 読解力のない生徒には高校でも中学レベルの読解力を上げる学習を させれば良いだけ。問題点と改善点が明確になった点では大変、 価値ある調査だったと思う。
問題点が発見された時点で、その問題は半分解決と考える、
最近の子供達の読解力が低下しているという話ではない( 比較する過去のデータがないので) 今までの社会が成り立っていたわけで問題はAI技術という因子が 社会に入り込んでどうなるかという点だけだと思う。
著者は半分の人がわからないのは問題だと考えるようだが、 半分の人にわからない文章ではダメなのだということではないだろ うか。
著者が優秀すぎるので「 こんな問題がわからない人がこの世にはこんなにいるのよ!大変! 大変!」という話になっている部分もあるので、その辺、 割り引いて読んだ方が良いかもしれない。
なんでも自己責任という風潮があるが、
何しろ読まないし、 半分以上の人は読んでも理解できないのだから。
今後は携帯の契約のように多くの人に契約を迫る書類は85% の人がその内容に関しての問題に正解しないと使えないとかにすれ ば、もうちょっと、短く、わかりやすくなるんじゃないかなぁ。
AIが同じ意味の文を判別できないならベストセラーを140字に まとめるのは生き残るかもね。
いま、ふと。思ったのだが。
そしたらあと10年ぐらいでシンギュラリティはやってくるような 気がする。どうよ。