書評『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』88点 2時間 初心者にお勧め

88点

読了までの時間 2時間

初心者にお勧め

【Q1】どんな人に薦めたい?

 本を読むのは結構好きだけど、読むのが遅くて時間を無駄にしているような気がしている人。読みたい本が多すぎて未読の本がたまってしまっている人。

【Q2】何才ぐらいから読めるか?

 中学生でも読めるが、読書の基礎を学ぶためにもいきなりこの本はお勧めしない。やはり大学生や社会人で時間と読書の関係が難しくなってくる世代にオススメ。

【Q3】立ち読みするならどこがお勧め?

「終章 多読家になって見えてきたこと」がオススメ。たくさん本を読むようになって感じること、心境の変化を教えてくれる。同時に本は読まなくてもいい。でも読むことは楽しい、だから本を読もうと著者は語る。この章を読んで多読家になりたいと思ったらこの本は買いです。

【Q4】この本の強みは?

 あくまで読書は楽しみであることを前提にしながら、たくさんの本が読める手法を紹介してくれる。「読書しない人間はダメ人間だ」などど、読書を絶対視していないので、あまり本を読まない人でも気持ちよく多読の世界に入っていける。

【Q5】この本の弱みは?

 物語など小説には向いていないので、ロシア文学制覇とか、話題のベストセラー小説は全部読みたいという人は別の本を探すべき。

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遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
 

 

【『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』極個人的読書メモ】

 

第1章 なぜ読むのが遅いのか? ─ フロー・リーディングの考え方 
・遅読家に共通するたった1つの「思い込み」 
・「100%を写しとる」から「1%にめぐり合う」へ 
・「音楽を聴く」ように「本が読める」ようになる 

 

一冊の本から全てを受け取ろうとせず、1%ずつ集めて、10%20%と増やして行くべき。音楽を聴くように本を読もう。音楽を聴きながら覚えようとする人はいない。

 

!確かにでも本との一期一会というか、そういう感覚はどうしてもあるよね!


第2章 なぜ読む時間がないのか? ─ 月20冊の読書習慣をつくる方法 
・充実した多読生活は「9対1の法則」がカギ 
・「1日に1冊」読み切ると、はるかに深く理解できる 
・「夜の読書」は習慣化しづらい 

 

ストーリーものはフローリーディングに向かない。また、翻訳ものに多いどこを取っても価値が高いものも向かない。フローリーディングに向かない本も1割ある。朝の寝起き読書がオススメ。

 

!よかった。小説はゆっくり読んでいいんだ。たしかに翻訳ものには時折捨てるとこねー名著があったりするね!

第3章 なぜ読んでも忘れるのか? ─ 読書体験をストックする極意 
・なぜ「書きながら」だと、速く・深く読めるのか? 
・本の魅力だけを抽出する「1ライン・サンプリング」 
・重要箇所がよみがえる「1ライン・レビュー」 

 

呼吸と同じで読むばかりでは苦しくなる。読むばかりではなく、書くことでさらに読みやすくなる。

一行レビューなど読書体験をメモにすることで自分の読書傾向がわかるなど、メリットは多い。

 

!これは実践してからわかる。書くと安心して忘れられるw!

第4章 流し読みにもルールがある ─ 要点を逃さない「サーチ読書法」 
・スラスラ読める人は本の「どこ」を見ているか? 
・得たい情報だけが流れ込む! 「キーワード・サーチ読書法」 
・「線引き読書」はおすすめしない 

 

目次から自分の求めるもののあたりをつける。章の最初の五行と最後の5行を読むと真ん中はだいたい読まなくてもわかる。読む速度に緩急をつける。覚えずメモする。

 

!読む速度に緩急をつけるというのは自然とやっている、著者の自慢話などはマッハで読み飛ばすw!

第5章 本とどう出会い、どう別れるか? ─ 700冊の選書・管理術 
・「1週間選書術」で「1日1冊」があたり前に 
・「読みたい本だけ」だと読書はマンネリ化する 
・ガンコな積ん読を解消! 書棚の「フロー管理術」 

 

予算の関係上、本当の出会いは書店だけでなく、図書館、ブックオフなども活用。たまった本を処分すると新しい本当の出会いが楽しみになる。ゆっくり読む小説も読もう。物語を読まないと心が貧しくなる。

 

僕みたいな貧乏人は本代の問題はでかい買った本を片っ端からメルカリやらヤフオクで売ればなんとかなるかも。!


終章 多読家になって見えてきたこと 
・本なんか読まなくてもいい! だから「読書生活」は楽しい 
・「教養のために読書」? そんなのつまらない! 

 

教養を得るためでなく、楽しいから読む。読みたいから読むという気持ちをわすれずに。

 

!確かに読書は楽しい。でもなくても生きていける。読みたいから読みたい本をよもう!

おわりに 10年後には「7000冊の世界」が待っている