書評・目次・感想・評価『カルロス・ゴーン 国境、組織、すべての枠を超える生き方 (私の履歴書)』

85点
読了まで1時間

【Q1】どんな人に薦めたい?

 外国人でありながら、十数年という長期にわたり日本のナショナルブランド「日産」の経営を行ってきたカルロス・ゴーンという人物の人となりに興味のある人。

【Q2】読みやすい?

 カルロス・ゴーン氏が書いたのか、彼が書いたものを日本語訳したのかわからないが、非常に読みやすく、引き込まれる文章になっている。

 たまにカタカナ英語で意味がわからないものもあるが、そればスマホで調べよう。

【Q3】何度も読みたい?

 一度、読めばいいと思う。

【Q4】立ち読みするならどこがお勧め?

「第二部 カルロスゴーン名語録」はゴーン氏の考えのエッセンスなので、共感できると思えば買って、全編読んでみることをお勧めします。

【Q5】この本の強みは?

 トップビジネスマンの中のトップであるカルロス・ゴーン氏が、現役のまま書いたこと。引退後ではなく現役で今、活躍している人物であるという点に価値がある。

【Q6】この本の弱みは?

 あくまでゴーン氏の視点でしかないということ。第三者の視点ではないので、見え方が偏っている可能性もある。また、著者が現役である以上、語れない部分も多くあったと思う。それとちょっと短い。サクッと読み終わった。

【『カルロス・ゴーン 国境、組織、すべての枠を超える生き方 (私の履歴書)』目次】 

1章 多国籍世界の住人
2章 コストカッター
3章 リバイバル(再生)
4章 危機そして、新たなる挑戦
5章 アライアンス
第二部 カルロスゴーン名語録
エピローグ
 

カルロス・ゴーン 国境、組織、すべての枠を超える生き方 (私の履歴書) 個人的イメージ

カルロス・ゴーン 国境、組織、すべての枠を超える生き方 (私の履歴書) 個人的イメージ

 

 

 

【『カルロス・ゴーン 国境、組織、すべての枠を超える生き方 (私の履歴書)』極個人的読書メモ】

 

1章 多国籍世界の住人

 
 大切なのはアイデンティティーを失わず、多様性を受け入れることだ。
 
!カルロスゴーンはやはり優秀だったようだ。いや、勉強家だった。グローバル世界を生きる者への言葉は価値がある!
 

2章 コストカッター

 
 この章で日産にやってくるまでの物語が語られる。ゴーン氏は対話を重視した人だった。確かに彼は常に火中の栗を拾っている。そして、信頼を得て登ってきたのだ。
 

3章 リバイバル(再生)

 
 時間が足りないと感じるのはまだ時間を有効活用できていない証拠
 
カルロスゴーンほどの人は時間が足りなくて当たり前だと思うがそれを時間を有効活用できていないとは、恐れ入る!
 

4章 危機そして、新たなる挑戦

 
 リーマンショック、3.11、熊本地震など日産危機が訪れる。そんな中、電気自動車の開発は止めなかった。
 
リーマンショック時の現金の止め方には鬼気迫るものがあった!
 

5章 アライアンス

 
 日産とルノーは合併ではなく、アライアンスという互いの個性を維持しながらも力をあわせるという発明をし成長してきた。
 三菱自動車がそれに加わる。
 
!この人はただのコストカッターではないことはよくわかった!
 

第二部 カルロスゴーン名語録

 

エピローグ

 
日本式の会社運営には見習うところも多いが年功序列には疑問が残る。
もっと若いうちにチャレンジさせるべきだ。そして、成果を曖昧にではなくはっきりと評価する。
仕事を任せるのに年齢やジェンダーを判断材料にしない。
若い人も、高齢でもだ。
グローバル化は止まらない。それは人類の歴史で常に世界が広がっていった。誰もが1つの国家の中の存在だけではいられない。
グローバルな人材はただ単に多くの言語を話せるということではない。
 
!ゴーン氏は常に厄介な場所にチャレンジして結果を出してきた。いわゆる単純なコストカッターではない。
自伝的この本を読んでそう感じた。今度もしゴーン氏を悪く言う本があるなら読んでみたい。
何事も両面あるものだから!
 
85点 1時間 初心者向け
 
ちょっと横文字の意味がわからない場合もあるだろうがググレカスw