1章 あなたが大切にしている「自分」とは何か?
自分とはたまたま生まれ、たまたま育てられ、
たまたまここにいる。
人生を棒に振ってもいいぐらいの気持ちで生きる。
仏教では全て仮。
プチ修行で得られるのはプチ悟り。生き死に以外はすべて些事。
10センチ四方の紙に10センチの玉を置けば前が見えなくなるが、1メートル四方の紙に同じ玉を置いても玉があるで済む。視界を大きく持つことで楽になる。
!この本はどちらかというと、辛い時に読む本だ。
仏教はヤバい宗教と言っちゃうこの坊さまに親近感を覚える。
確かに仏教ほど絶望的なる宗教ないよね。
諸行無常なんだから。
いい!
2章 「夢」や「希望」という重荷を下す
欲しい欲しいと思うのは根底に不安があるから。ゆっくりした時間が欲しいなら、そうすりゃいい。豪邸が欲しい、有名になりたい、では具体的にと問うと大抵言葉に詰まる。
夢や希望を叶えて生きられればそれでいいし、夢も希望もなくても生きていけばいい。
依存も誰かを傷つけたりしなければ構わない。ただ、それを失った時受けるダメージは想定しておこう。嫁が第一で構わない。
!自分は何に賭けよう。読書かな。毎日、本を読んで楽しければ、毎日、配当を貰っているわけで、ある意味、急に死んでも問題ない!
3章 「感情」に振り回されないために
不動心は岩のように動かない心ではなく、ヤジロベエのように揺れながらも倒れない心。一点の芯はしっかり保っている。
家族も家庭も草花のようなもの。水をやったり肥料をやったりしなければダメになる。家族なんだからわかるだろはいけない。家族こそ、ありがとう、ごめんなさいが必要。それでこそ、自分のテーマを追える。
嫉妬心は誤解。
怒りや嫉妬の嵐が来たら、頭と首を切り離し、
体はひたすら
ルーチンワーク。頭の中の嵐は吹き荒れるに任せる。
!家庭にこそ、水やりが必要というのは共感できる。わかってるんだけどたまにちゃんと思い出さないとね!
4章 死に向かって今日を生きる
死者との関係は生きているもの次第。生きている者だけが許すことができるから。許すのは難しい。許すことは、許す自分を許すこと。
楽に死にたければ90歳を目指しなさい。90歳を過ぎて苦しんで死ぬ人はまずいない。たいていスッと死ねる。
!いい話だった。85の祖母に90で死ぬのは苦しまないって教えてあげようかね、ラストに著者の座禅指導の動画が付いているのには笑った。
簡単に読める厚さだから、苦しんでいる人のちゃぶ台にそっと忘れて行って上げたい本だった。
面と向かって人に本を薦めるのって照れるから!
91点 1時間