先端大学の先端授業!どれも面白い!!『スタンフォードでいちばん人気の授業』書評・目次・感想・評価
87点
読了まで3時間
【Q1】どんな人にオススメ?
ビジネスに役立つ情報を探しているあなた。
世界のトップエリートが一体どんなことを学んでいるのか興味があるあなた。
【Q2】読みやすい?
先端的なことが書かれているにも関わらず、とても分かり易く読みやすい。
【Q3】何度も読みたい?
様々なテーマについて幕の内弁当的にいろいろ書かれているので一度、読み通してから、自分に役立ちそうなところを読み返したり、その分野が書かれた本を改めて探してみるのがお勧め。
【Q4】立ち読みするならどこ?
「第4章 社内政治の力学――出世競争と人間の本能」が個人的には面白かった。人の上に立つ人間にはそれなりの理由がある、悪い意味で。
【Q5】この本の弱みは?
テーマがあまりに多岐にわたっているので仕方がないことではあるが、掘り下げが浅い。興味があるテーマには別に関連書籍を探す必要がある。
【Q6】この本の強みは?
たくさんのテーマが書かれていて、どれも興味深いので誰もが自分で活用できそうなテーマを見つけられる。ビジネス実用書の入り口としてはとても優秀。ここから読みたい本、知りたい事が広がる。
【著者・佐藤智恵さんの気になる著書リスト】
【『スタンフォードでいちばん人気の授業』目次】
I 人間を探究する授業
序章 自分を変えるために人間を知る
第1章 ストーリーの力――物語は利益をもたらす
第2章 マーケティング――人間の脳には限界がある
第3章 イノベーション――挑戦を阻害するものは何か
第4章 社内政治の力学――出世競争と人間の本能
第5章 リーダーシップ――「いい話」は伝染する
第7章 スタンフォード流交渉術――戦わない、妥協しない、損をしない
第8章 コミュニケーション――伝えるには「戦略」がいる
第9章 マインドフルネス――何歳になっても脳は鍛えられる
【『スタンフォードでいちばん人気の授業』極個人的読書メモ】
〈目次〉
I 人間を探究する授業
序章 自分を変えるために人間を知る
第1章 ストーリーの力――物語は利益をもたらす
I 人間を探究する授業
序章 自分を変えるために人間を知る
第1章 ストーリーの力――物語は利益をもたらす
プレゼンで最も記憶に残り、人々を動かすのはストーリー。
日本はストーリーを使うことに長けた国。 漫画もまたストーリーを語る上で有効に使われている。
!確かに日本は漫画大国だ。一方、 インチキ健康法やインチキ商売でも、お客様の体験談、 筆者の体験談という形でストーリーが語られている。 なんの信憑性のあるデータもないのにw どんな力もやはり使う側次第。
第2章 マーケティング――人間の脳には限界がある
シンプル化と脳に心地よい製品を作ろう。
人間は7プラスマイナス2程度しか覚えられないので、 顧客に提供する選択肢はそれ以下に抑えること。
人間は選択疲れがある。選択を迫られていくと、 疲れて選択を放棄して勧められるまま、 購入してしまうことがある。
日頃から選択を減らして、 自分のリソースを節約するのも1つの手段。
!選択疲れはマジである。 不動産の内見も疲れさせてうまいことやろうとする。
日常の選択を減らすのは俺もやりたい。 ジョブスもオバマをやってんだし、かっこいいよね!
第3章 イノベーション――挑戦を阻害するものは何か
人間には損失を回避したがるバイアスや、 現状維持をしたがるバイアスがある。
第4章 社内政治の力学――出世競争と人間の本能
リーダーシップ研修に意味はない。いいリーダーは出世しない。 出世したやつを見てみろ、ろくな奴はいない。 トランプなんかが例だ。
アメリカの経営者は働く人をリストラして、ボーナスを貰い、 その後、リーダーシップの講演で、また金を稼ぐ。 彼らに良いリーダーを語る資格があるのか?
よく本田宗一郎などをリーダーとして、お手本とするが、 創業者はサラリーマンの参考にはならない。 創業者は最初から社内では権力を持っている。 彼らは社内政治に打ち勝ったわけではない。
!この章はとても面白い。 人との競争に打ち勝って上に行く連中の手はやはり汚れているのだ 。それを知った上で上を目指すのかが、問われているのだろう。 まぁ、お断りだ!
第5章 リーダーシップ――「いい話」は伝染する
日本企業は無意識的に人を大切にする。
日本企業は無意識的に人を大切にする。
アメリカでは離職率が高く、転職も多いが、 それをすべてのアメリカ人が受け入れているわけではない。
いい話な拡散しやすい。 こんな目にあってクレームを入れたという話は面倒くさい人だと思 われがちだが、 こんな素敵なサービスを受けたという話は本人の評価にマイナスに ならないのでSNSに書きやすい。つまりいい話は感染する
ユーモアの多い上司ほど出世する。
従業員を大切にして、顧客を大事にすると企業は成長する。
!前の章に比べるとなんと、希望に満ちた話かw、 顧客に対して人間的なサービスをすると売り上げに繋がるのはわか るが、期待値があがりすぎたりしないのだろうか?まぁ、 人と人だからそのへんは上手くいくのだろう。 俺も従業員を褒めようとおもったが、 従業員はいないので嫁と猫を褒めてみよう、 年収が増えるかもしれない!
簡潔に話す、一方的に話さない、リスペクトを忘れない、 社内の人間と交渉しない。
!話し方のケースワークは役に立つだろう。!
第7章 スタンフォード流交渉術――戦わない、妥協しない、損をしない
良い警官、悪い警官
交渉拒絶
個人攻撃
存在しないパートナー
交渉の席になかなかつかない
など相手利用する交渉術について知っていれば振り回されることは ない。
【新ハーバード式交渉術】
assess
交渉すべきかを算段する
prepare
情報を集めて準備する
ask
相手の話を聞く
package
包括的な提案をする
妥協を目指すのではなく、お互いに納得できる結果を目指す。
!交渉は戦いではないと言っているが、 相手の使ってくる交渉術はなかなかエゲツない。 要は交渉をゲームとして楽しめるかということだろう、 新ハーバード式交渉術は使っても卑怯なことをした気分にならない だろうから覚えておいてもいいかも、 頭文字を取ってapap交渉術!
第8章 コミュニケーション――伝えるには「戦略」がいる
コミュニケーションに必要なのはAIM。
audience オーディエンス
誰、話す相手は誰なのか?
indent インテント
目的、相手に何をして欲しいのか?
message メッセージ
何を伝えれば相手は行動してくれるのか?
プレゼンも相手に合わせて変えるべき。 社内一斉メールなどは無駄が多い。 伝えるべき人だけにキチンと伝えるべき。 話題のTEDのプレゼンは万能ではない。 アレは新製品や新しいコンセプトを打ち出すためのもの。
!メールの出し方から、プレゼンまで伝えるの重要性は大きい。 話す相手が誰なのか一旦、立ち止まって考えるのは大事だろう!
第9章 マインドフルネス――何歳になっても脳は鍛えられる
マインドフルネスは宗教性を排した瞑想法。脳を鍛えたり、 ストレスを軽減したりできるとされ、 1000億円市場を形成している。
しかし、実は合わない人、 副作用が出る人もいるので注意が必要。
! マインドフルネスがまるで万能であるかのように言われている中、 キチンとその危険性に触れているのは価値がある!
87点。3時間。初心者から中級者
誰に勧めたいか?
いつから読めるか?
高校生ぐらいから学生時代は楽しく読めると思う一方、 社会人は身につまされる内容も多い。
立ち読みするなら
強み
弱み