1章 ips細胞の最前線で何が起こっていますか?
3章 人間は将来、AIに支配されるんでしょうか?
4章 先端医療がすべての病気に勝つ日は来ますか?
5章 人間にできるけどAIにできないことって何ですか?
6章 新しいアイディアはどこから生まれるのでしょうか?
7章 どうしたら日本は人材天国になれるでしょうか?
8章 10年後、100年後、世界はどうなっていると思いますか?
1章 ips細胞の最前線で何が起こっていますか?
ips細胞の発見には50年前の研究者のカエルの細胞から新たにカエルを発生させる実験があった。山中教授のノーベル賞共同受賞者になっている。
ips細胞の発見は当初本人も信じられず再現実験を繰り返した。
ips細胞の医療への適応は詰みを探す段階まできている。
!山中教授の謙虚さが、心地よい。共同受賞者に対するインスパイアはもちろん、自分が巨人の肩(先人の研究)に乗って新発見をしたということを自覚しているのがわかる。人格者だ。!
将棋ソフトは強すぎて誰も買わなくなってから、オープンソース化が進み、皆でブラッシュアップしていくスタイルになった。
それによりどんどん強くなり、プロ棋士にも勝てるようになった。
生命科学の世界では論文を掲載するジャーナルが研究の妨げになっ
ている。他の科学では
オープンソース化が進んでいるのに。
ips細胞に関しては基礎となる技術なのでパテント料を安く設定して多くの人が研究できるようにしている。
!将棋ソフトの発展の陰には将棋ソフトが売れないというのがあるというのは面白かった。なんでも資本主義が入ってくればいいってもんじゃないという好例だね!
3章 人間は将来、AIに支配されるんでしょうか?
現在のところ、AIは人間を上回っている部分もあれば、全く追いついていない部分もある。
例えば将棋AIには接待将棋ができない。
さらに言えば詩を書いたとしてもAIが書いたものを人が好むかはわからない。
AIはとてつもなく優秀な部下だと考える。
!羽生さんのAIに対する見識というか、
世の中に対する見識の深さに驚く。
一線級の
社会学者なのではないかと思うほど。勉強してんだなぁ。
!
4章 先端医療がすべての病気に勝つ日は来ますか?
遺伝子検査で遺伝子を送るのはお金を払って究極の個人情報を売り渡しているようなもの。
デザイナーベビーはすでに技術的に可能。
山中先生は確実に遺伝する遺伝病の予防から始めるべきと考えている。
ヒトゲノム計画は完了したが意味の解読は今でも続いている。
ジャンクと言われた部分にも重要な意味があったりして解析はまだまだ続く。
ips細胞はオーダーメイドだと時間もお金もかかるので多くの人に適応できる血液型Oのようなips細胞を作っている。
山中先生はアメリカのように民間企業に預けるより、日本のように国が管理して誰もが利用できるようにするべきだと考える。
!民間の遺伝子検査っていい加減って聞いていたけど、その上、個人情報を売り渡していると考えるとヤバイな。
5章 人間にできるけどAIにできないことって何ですか?
!この辺はさすがに専門家ではないので、ふんわりした話になっている!
6章 新しいアイディアはどこから生まれるのでしょうか?
一つは
アインシュタインのような天才、
2つ目は実験の結果が予想と違う時、
3つめはみんなができないと諦めたこと。
ips細胞は3つ目のパターン。
アメリカで新発見、日本でも同じことやってみた、
阿倍野でも同じことやってみたでは研究の意味はない。
アメリカでの新発見以外は価値がない。ちゃんと新発見をめざせ。
!実験の結果が違うって喜ぶっていうのは研究者向けの発想なのだろうな。凡人は予想通りいかなきゃ困っちゃうわけで!
7章 どうしたら日本は人材天国になれるでしょうか?
日本は一度決めたら一直線という直線型の人が多い、あちこち行く回旋型の人を育成したほうがバランスが取れる。
アメリカは優秀な人は
ベンチャーに行く、
日本では大学に残るか大企業にいく。
日本でももっと
ベンチャーを育成すべき。
!山中先生もあちこち型を自認している。
8章 10年後、100年後、世界はどうなっていると思いますか?
人間の寿命は120年程度と考える。お金持ちは体のパーツを入れ替えていくこともできるかも。ただ脳は入れ替えられない。
人類文明の脅威には天変地異や隕石などに混じってAIがあるが、逆にAIによって他の脅威を避けられるかも知れない。戦争もAIがやめたほうがいいと、、、。
!僕は不老不死になりたいのにダメそうだ。!