君はゴミを漁られる覚悟はあるか?『YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち』書評・目次・感想・評価
[読みやすさ 7/10] 造語や専門用語もあるがおおむね読みやすい。
[何度も読む 4/10] 一度読めば十分かと。
[読後感 7/10] テクノロジーによって世界が良くなったと感じられる。
[学び 7/10] 日本国内ではなく世界でのユーチューバー事情が学べる。
[斬新さ 7/10] ユーチューブの副社長による内側からの視点が楽しめる。
【Q1】どんな人にオススメ?
日本のユーチューバー事情はマスコミ経由で入ってくるが、世界のユーチューバー情報がどうなっているか分からないので、その情報を知りたいあなた。
ユーチューブの内部では著作権対策などでどのような対応や考え方をしているか知りたいあなた。
【Q2】この本の弱みは?
著者がYouTubeの副社長なので、YouTubeの光の部分は当然書くが、闇の部分は書かれない。だから、この本を読んだだけでYouTubeやユーチューバーを知ったつもりになってはいけない。
落合陽一さんの解説が途中から横文字多すぎて意味が分からない。
【Q3】この本の強みは?
著者がユーチューブの副社長なので、内側からの情報やエピソードが満載。
ユーチューバーの多くが一夜で有名になったような思われているが、実は有名ユーチューバーたちの多くが再生が伸びず、試行錯誤し、苦しんだ時期があることを知り、ユーチューブ、ユーチューバーに対する意識がかわる。
【『YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち』極個人的読書メモ】
序章 何を見るか決めるのは私たちだ 鉄カーテンの向こう側から
1章 ユーチューバーの誕生
ユーチューバーからフロントラインに出て行ったものはたくさんい る。とっふユーチューバーの多くがベストセラー作家でもある。
2章 大手メディアから覇権を奪う
過去においては映像メディアは12人の権力者に認められなければ 参加できなかった。しかし、 今は門番はいないユーチューブに投稿すれば世界中から見てもらえ る。
3章 オンラインコミュニティでファンを育てる
最も成功したユーチューバーはファンを集めて社会活動もした。
4章 ユーチューバーは世界を変える
LGBTQの問題などユーチューバーは社会問題にも取り組んでい る。
5章 国境を楽々と越える
ユーチューブは多くの国で見られている。 見られない大国といえば中国が有名だが。
ユーチューバーは海外に行くと驚くことが多い。 自分のファンがこの国にこんなにも?となるのだ。
6章 見たことのないものを見せては欲しい
有名黒人ユーチューバーは人口構成比でも、低い。なぜか? それはおそらくバイアスが掛かっているから。 黒人はきっと汚い言葉を吐くんだろうとか。
7章 おばあちゃんユーチューバー、世界一有名なキルト作家になる
教育やhowtoものは猫動画の5倍見られている。 教育ものはオンデマンドで見られるというのと、 短いという点で強い。
8章 成功するユーチューバーの条件
ユーチューバーとしてやっていくには自分の捨てたゴミすら荒らさ れるという覚悟が必要。
9章 ストリーミングをマネタイズする方法
1000人の真のファンが居れば食べていける時代になった。 1000人が年間100ドル使ってくれれば10万ドルだ。
今まではレディガガになるか、 場末のバーで歌うかの2択だったが今は違う。
実際、 アメリカの経済成長平均よりアーチスト関連の経済成長がより上回 っている。
成功しているユーチューバーの多くはユーチューブの再生による支 払い以外の多くの収入源を持っている。
人によっては20% を切り更に減少している。
広告以外のマネタイズ方法を検討する必要がある。
!この考えはぼくも持っていた。 ソコソコの人気のアーチストが持っといていい世界はもっと豊かだ ろう。みんながレディガガを聞かなくてもいいし、 もちろん聞いてもいい!
10章 新たなジャーナリズムの担い手に
ユーチューブでもニュースチャンネルがある。
ユーチューブのニュースは現場に飛び込み、写し、 みんなはどう思うという論調で共感をて得た。
第11章 ユーチューバーが広告をつくる
ユーチューバーに広告を任せるには大きく権限を委譲しなければな らない。
12章 ジャスティンビーバーの物語
ジャスティンビーバーはユーチューブでメジャーになったアイドル 。
あえて「ぼくはジャスティンビーバーです。歌います」 とは言わせなかった。
ちなみにaさんのコンサートは誰がアップしてもaさんのさんの収 入になるようになっている。その精度は99%を超える。
13章 Z世代とyoutubeの未来
子供たちに向けてのユーチューブもヒットしている。 宿題を忘れた時に取るべき7つの方法、 いじめっ子をやっつける5つの方法など。
78点
2時間半
!ユーチューブの副社長が語るユーチューブの歴史と現在。 もちろんほぼ肯定的な内容なのでユーチューブの闇を語る本も読ん でみたくなる。 ちなみにぼくはユーチューバーは捨てたゴミを漁られる覚悟も必要 というコメントにユーチューバーになるのを諦めた。まぁ。 そんな才能もないけれど。!