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『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』書評・目次・感想・評価

【『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』目次と読書メモ】

はじめに
第一章 蘇る不死鳥
 
 ナチスが支配するドイツでは、ユダヤ人作家の本、ドイツ的でない本が広場で焼かれ、人々は歓声を上げた。ドイツの勢力拡大に伴い、それはヨーロッパ全土に広がった。
 
^_^ 中国でも文化大革命などにより、大量の書物が焼かれた。ドイツでも中国でも、若者は古い体制を打倒し、新しい時代を切り開くのだと、希望に満ちた目で書籍を炎の中に放り込んだのだ。焚書が行われたら、いよいよやばいことになっている事は間違いない。将来、この日本で焚書が行われるようなことがないよう祈るばかりである
 
第二章 85ドルの服はあれど、パジャマはなし
 
 第二次世界大戦開戦前のアメリカは軍事強国ではなかった。
 国民の多くが参戦には反対していたし、特に陸軍は脆弱だった。
 そんな中、徴兵制度が実施され多くの市民が軍の訓練を受けるようになるが受入体制は整っておらず新兵たちは辛い日々を送った。
 軍は兵士の士気を維持するため娯楽を重視したが、予算の関係上、できる事は限られていた。
 そんな中で目をつけられたのが予算が少なくて済む読書である。
 しかし軍の図書館もまた脆弱な状態であり、予算がなかったが、アメリカの図書館協会が書籍を集めるために立ち上がった。
 
^_^ 関係者の多くが学んでいる大学の図書館学とはどんなないようなのだろう?
 
第三章 雪崩れ込む書籍
 
紹介書籍「言論・出版の自由ーアレオパジティカ」

 

言論・出版の自由―アレオパジティカ 他一篇 (岩波文庫)

言論・出版の自由―アレオパジティカ 他一篇 (岩波文庫)

 

 

紹介書籍「ジョン・ブラウンの遺骸」
 
 ナチスが行った焚書アメリカにおける図書館運動のアンチテーゼとなった。アメリカ人の戦う気持ちを鼓舞したのだ。これは自由を守る戦いであると。
 戦地に送るために、あらゆる雑誌が小型化され、ペーパーバックが好まれた。
 
^_^ 当時の雑誌を読んでみたい。英語だから読めないけど。
 
第四章 思想戦における新たな武器
 
 アメリカは本は武器だと考えた。
 つまりヒトラー我が闘争も武器だと考えたのだ。
 そして、アメリカ社会に批判と反省を促すラジオドラマも放送された。
 人種差別等、たしかにさまざまな問題を抱えていたが、枢軸国と違って過激な言論統制は行われずにいた。
 
^_^ 中国でも文化大革命の時、若者たちが毛沢東語録を振って暴れまわった。本はいつもそこにあった。当時の中国には外国を攻める力はなかったがもしあったなら侵略戦争を始めていただろう。しかし、その力が無かったためその力は内側の破壊に向かったのだろう。
 
第五章  一冊掴め、ジョー。そして前へ進め
 
 兵隊文庫という低コストのペーパーバックが作られ兵たちを慰めた。ライバル会社同士が力を出し合い利益度外しで協力したのだ。
 
^_^ 文化という点で我が日本はすでに負けていたと言ったら怒られるだろうが、やはり文化の力の差を感じずにはいられない。日本にもそんなものがあったんだろうか?ググっても出てこない。誰か教えて。
 
^_^ ウィキペディアの兵隊文庫の記載の中に日本にも「陣中文庫」というものがあったらしい。
 
第六章 根性、意気、大きな勇気
 
 兵隊文庫で読んだ作品に感動した兵士は著者に手紙を書いた。そして、返事を返した著者も多い。心配するのを恐れて家族にも明かさない秘密を語る者もいた。
 
^_^ 「ブルックリン横丁」という作品がやたらと人気だったらしい。郷愁を誘う傑作らしい。是非、読んでみたい。翻訳が上手だといいんだけど。
 
紹介書籍「ブルックリン横丁」

 

 

ブルックリン横町 (1957年)

ブルックリン横町 (1957年)

 

 

ブルックリン横丁 [DVD]

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第七章 砂漠に降る雨
 
 兵士たちからは性的描写のある作品のリクエストも多かった。委員会は紛糾したが、兵士たちの求めるものを届けることにした。
 
^_^ 「永遠のアンバー」というのがボストンで発禁になり、兵士たちが求めた作品らしい。読んでみたくない人がいますか?
 
紹介書籍「永遠のアンバー」

 

永遠のアンバー〈上巻〉 (1952年)

永遠のアンバー〈上巻〉 (1952年)

 

 

 
 政治の名門タフト兄弟はルーズベルト四選を阻むため、軍人にいかなる政治的資料も国の資金で提供してはならないという法律を作った。しかし、それは成熟した民主主義を持つアメリカでは非難され、修正されることとなった。
 
^_^ 検閲に反対する陸軍のやり方は笑ってしまった。法律が厳しいので講座が開けませんと、教育を止めて訴えた。何という柔軟性。あえて法律の影響を受けることで世論を喚起する。現在の日本でもこのやり方をできる政府機関があるだろうか?
 
第九章 ドイツの降伏と神に見捨てられた島々 
 
 ドイツが降伏し、西ヨーロッパ戦線に従軍していた兵士たちは帰国できると考えたが、太平洋での戦いが残っていた。彼らは希望を打ち砕かれた。軍は士気を維持するため、一層、兵隊文庫の増刷を希望したが資金は少なかった。
 
^_^ ヨーロッパから太平洋の島々へと転戦することになった兵士の気持ちはいかばかりか。しかし、我が日本は本当に最後まで戦っていたんだなぁと、いろいろな思いが交錯する。そして、実際に2面作戦をやっていたアメリカの力に驚くばかりだ。日本はドイツ降伏の時点でなぜ諦められなかったんだろうか。
 
第十章 平和の訪れ
 
日本が降伏して以降もしばらくは規模を縮小して兵隊文庫は維持された。占領軍として駐屯する兵士がいるからである。
 
第十一章 平均点を上げる忌々しい奴ら
 
 復員した兵士たちはGI法によって大学への道が開かれた。彼らは優秀だった。おそらく兵隊文庫で知識を得る喜びを知り、学ぶことの価値を知っていたのだろう。