『人生の科学: 「無意識」があなたの一生を決める』書評・目次・感想・評価
人生の科学: 「無意識」があなたの一生を決める
posted with ヨメレバ
88点
読了まで5時間
親子2代にわたる夫婦の物語をベースにその時々において夫婦が遭 遇する人生の物語に心理学的な解説を加えると言う小説と心理学的 知見を融合させた斬新な一冊。
残念ながら小説としては傑作とはいいがたいが、 物語の流れの中で心理学的知見を学べるのはとてもわかりやすく、 今後も様々なジャンルでこのような本が増えてほしいと思う。
ただ政治的な話はやや脱線気味の気すらして不要だったのではない かと思う。
総じて読む価値のある1冊。ぜひ手に取ってみてください。
はじめに
紹介書籍「自分を知り、自分を変えるー適応的無意識の心理学」
意識は「指揮官」で、無意識は「兵隊たち」。 知能や能力ではなく人柄が幸せへの道。 無意識は人との融和を求める。
第一章 意思決定ー男女の感じ方
紹介書籍「新しい愛の心理学」
紹介書籍「デカルトの誤りー情動、理性、人間の脳」
理性は感情の上位に存在するわけではなく、
人は感情を奪われると物事を選択できなくなる。 実際に脳の手術で感情奪われた人は行動を選択できなくなった。
我々が感じている感情は全体の1部の表面に過ぎない。
理性は感情に依存している。
2章 生活感の違いー結婚とセックス
男女が一緒に住むようになると、 自分の生活感を意識するようになる。
パートナーと生活感の違いが浮き彫りになるからだ。
その中でもやがてお互いの真の部分には干渉せず、 相手を思いやることを学ぶ。
その中でもやがてお互いの真の部分には干渉せず、
相手を思いやって妥協する時、 本人はただ嫌な思いをしているわけではなく、相手に妥協し、 相手に合わせている自分に満足する。
あー私は良い妻だわ。あー僕は良い夫だ。
男性の性欲は単純でほぼ常に一定でチャンスがあれば行為に及ぼう とする。
唯一、 大きな影響を与えるのはパートナーの女性が生理であると性欲が低 減すると言う研究結果がある。
女性の性欲は複雑で様々な事柄に影響を受ける。
3章 乳児期の成長ー親子の絆
早い段階から味蕾なども機能し始める。
ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マルコイアコボーニ,Marco Iacoboni,塩原通緒
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 文庫
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メリーランド大学のロバート・プロワインによれば、
^_^ このような話を読むと、 独身者が早死にな理由が垣間見える気がする。 孤独はやはり辛いものなのだ。
栄養状態が良ければ体は発達するが、 人との関わりの中でなければ心が発達しない。
母と子の中では、 母の脳が、子の脳を育てているのだ。
ドイツ語の中で育った胎児と、 フランス語の中で育った胎児では生まれた時から違いが生じている お腹の中で既に学び始めているのだ。
胎児は白紙の状態で生まれてくると言う発想はすでに過去のものと なっている。
脳と心は同じものではない。 脳は頭蓋骨の中に収まった期間でそれぞれ独立しているが、 心はネットワークの中にしか存在できない。
^_^ 世捨て人のような人間はどうなのだろう? 生まれた時から世捨て人だったわけではないと考えれば彼らの心も 過去のネットワークの影響の中にいまだに存在していると考えるこ ともできるということか。
4章 「世界地図」作りー脳と学習
紹介書籍「0歳児の「脳力」はここまで伸びる「 ゆりかごの中の科学者」は何を考えているのか」
- 作者: アリソン・ゴプニック,アンドルー・N・メルツォフ,パトリシア・K・カール,峯浦厚子,榊原洋一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2003/08/23
- メディア: 単行本
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^_^ すごくわかりやすい例え。
子供たちは、 空想世界であらゆる困難に立ち向かいそれを打ち破りハッピーエン ドを迎える物語を作る。
その物語がハッピーエンドになる子供たちは、 人生においても困難に立ち向かいやがてはハッピーエンドを迎えら れると信じられる傾向がある。
^_^ 確かに子供の頃はいろいろな物語を作って空想の中でよく遊んでい た思い出がある。いやいや、 今でも寝る前には時々妄想の世界を創造する時がある。 明日自分がするべきことなどを考えてしまうとどうも寝付けないの だが、 自分が墜落しそうな宇宙船の船長だと妄想してその対処法を考えて いるとすんなり眠りに落ちることができるのだ。 大抵よくわからない夢を見る羽目になるのだか。
5章 愛着ー親子関係と成長
紹介書籍「人間の成長」
安全の愛着、回避の愛着、混乱の愛着、不安の愛着。
親が部屋から出て行った時、追いかけて引き留めようとする、 戻ってくると走っていて喜びを表す。
そのような子供が将来、自分は愛されるべき存在だと信じ、 人間関係をうまく展開できる存在になりやすい。
一方親が出て行っても戻ってきても、 大して反応示さずにいる状態を回避の愛着と呼ぶ。
このような子供は、一見大人であり、 一時的に高い評価を受けるが、 その実際は不安にさいなまれている。
一方その時々で太陽が変わったりする場合を混乱の愛着と呼ぶ。
一方その時々で太陽が変わったりする場合を混乱の愛着と呼ぶ。
このような混乱状態に陥るのは親の対応が一貫していないことが多 い。
^_^ 自分が確実に回避の愛着だった気がする。 実はすごくかまって欲しいのにそのようなそぶりを見せずに、 それでいて気づいてほしくて、、、。うーん。
6章 学習ー友人と学校
読書はそのための場所で落ち着いてすべきもの、 と思っている人も多いだろう。
しかし実は時間や場所、 周囲の状況などをさまざまに変えて読書した方が、 読んだ内容が記憶に残りやすいのだ。
^_^ これは本読みには見逃せない情報だ。 あちこちに行って本を読んだほうがいいのか。
人は努力することを褒められると新しいことをに挑戦して努力する 人間であると自己イメージを持ちそのような人間になる。
紹介書籍「スマート・ワールド」
名言
あなたは、あなたの知らないことも知っている(ジョナ・ レーラー)
あなたは、あなたの知らないことも知っている(ジョナ・
^_^ これはある意味、 自分のことは実はあまり自分でわかっていないと言うことか。
人生は冒険であり、危険に満ちたものだった。しかし、 人間はもともと、安全な場所で生きるように作られてはいない。 ページ151
^_^ この本の中でハロルド君が古代ギリシャの歴史にはまっているが、 これは僕らが中高の時代に三国志や戦国時代の武将にはまったのと 同じようなものだろうか? あの頃は誰に言われるでもなくその手の本を常に持ち歩き読んでい た覚えがある。 木片を掘って諸葛亮孔明を作り筆箱に忍ばせていたちょっと恥ずか しい偶像崇拝の歴史もある。
何か作業を進める時、休み休みになってしまうと、 連続して進めた場合に比べ、その作業の賞味の所要時間が約1. 5倍になってしまうと言う。
また、誤りも1. 5倍に増えると言う。
^_^ なるほど。 読書はあちこちいろんなシチュエーションでやったほうがいいが作 業はいっぺんに進めたほうがいいらしい。
われわれは物事を洗練させはするが、決して華美に陥る事は無い。
紹介書籍「確信する脳ー「知っている」とはどういうことか」
7章 創発システムー貧困と教育
紹介書籍「新ネットワーク思考ー世界の仕組みを読み解く」
- 作者: アルバート・ラズロ・バラバシ,青木薫
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2002/12/26
- メディア: 単行本
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創発システム
部分部分の集合が、その全体の集合以上のものになること。
部分部分の集合が、その全体の集合以上のものになること。
精神科医のもとに結婚セラピーに訪れる夫婦を観察していて、 セラピーの患者は夫と妻の2人ではないと言うことを発見した。
^_^ つまりはひとりひとりを別々にセラピーしても問題が解決しなかっ たと言うことか
8章 セルフコントロールー集中力が人生を決める
人間の物事に対する反応は、 意識力によって行われていると考えられていたが、 そうではなくほぼ無意識に行われている。
物事をあえて偏った見方で見ることで、
食べてはいけないマシュマロを雲だと自分に言いきかせてみたり、
^_^ 僕自身も運転中に無茶な運転をして割り込んでいくるドライバーな どが入ると昔はいきり立っていたが、 きっと漏らしそうなんだと会えて方よって考えることで、 そのようなドライバーに怒りを覚えることが少なくなった、 ときには哀れみ、ときには嘲るが、 少なくとも気持ちがあおられて危険な運転をすることがなくなった 。「ああ、あれ間に合わないな漏らしたなぁ」 と思えば怒る要素はないのである。
さらに電車の中で不躾な人を見ても、一昨日親をなくして、 精神的に不安定になっているだけかもしれないと考えれば、 喧嘩をする気にはならない。
このような考え方は確実に偏ってはいるが、 社会生活をうまく生きる手段としては優秀だ。
9章 文化ー成功を決めるもの
紹介書籍「ケンブリッジハンドブックー専門技術と専門能力」
クラシック音楽の継続と言われる500曲を対象に調査を行ってい る。
その500曲のうち、 作曲家の活動期間の最初の5年間に発表されたものはわずか3曲し かなかった。
ほとんどは、 10年間の活動を経た後に作られたものである。
これは作曲に限らず、 他の世界にも言えることである。
^_^ 天才は努力をして始めて天才と言うわけか。
紹介書籍「ザ・タレント・コード」
紹介書籍「ビジョナリー・カンパニー2ー飛躍の法則」
調査で分かったのは、外向性や、他人との協調性、 新しいことを受け入れる寛容性等は、 CEOの成功とはあまり結びついていないと言うことだ。
^_^ そう考えると自分がつくづくCEOには向いていない。 何しろ宿題を計画通りに終わらせたことがないのだから。
調査によれば、CEOの企業への貢献度は、その人が夢であるほど、 多くの賞を受賞しているほど低いと言う。ページ218
^_^ このデータの調査をもっと詳しく知りたい。 スター経営者が実は会社に貢献していないと言う事実があるならば 、それはすぐにでも明らかにしてほしい。 もちろん創業者はまた別の話なんだろう。 日本でも雇われ経営者で、 会社をめちゃめちゃにしながら人の首を切り様々な会場を渡り歩く ことで莫大な報酬を得ているくずCEOの名前を何人か上げること ができる。なんで彼らが重用されるのか理解に苦しむ。
名言
人は、自分を知っている人の数と同じだけの「社会的自己」 を持っている。その人の認識に合わせて自分を変えるのだ( ウィリアム・ジェームズ)
人は、自分を知っている人の数と同じだけの「社会的自己」
紹介書籍「ヒューマン・ ユニヴァーサルズー文化相対主義から普遍性の認識へ」
ヒューマン・ユニヴァーサルズ―文化相対主義から普遍性の認識へ
- 作者: ドナルド・E.ブラウン,鈴木光太郎,中村潔
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2002/07/20
- メディア: 単行本
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紹介書籍「酔っぱらいの行動」
紹介書籍「つながりー社会的ネットワークの驚くべき力」
- 作者: ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムズ・H・ファウラー,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/22
- メディア: 単行本
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紹介書籍「人種と文化」
紹介書籍「移住と文化」
紹介書籍「制服と文化の世界史ー民族と文化変容」
文化は、決して固定的で動かないものではない。
毎日、様々なことを願い、 厳しい現実に直面する中で、 役に立った文化は残りそうでない文化はいずれ消えていくことにな る ページ240
^_^ 文化も常に競争し、生存競争を繰り広げていると言うことか
紹介書籍「リベラルの重要な真実」
紹介書籍「後進社会の道徳的基礎」
紹介書籍「スマート・ワールド」
10章 知性ーIQの限界
紹介書籍「天才!ー成功する人々の法則」
- 作者: マルコム・グラッドウェル,勝間和代
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/05/13
- メディア: ハードカバー
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IQは学校の成績に対しては強い相関関係があるが、
紹介書籍「知能テストに欠けているもの」
11章 無意識の偏見ー選択の仕組み
紹介書籍「予想通りに不合理」
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
- 作者: ダンアリエリー
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/04/30
- メディア: Kindle版
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通常1缶しか買わないトマト缶でもお一人様12缶限定と書いてあ るだけで3缶も4缶も買っていく。
12章 自由と絆ー二つの幸せ
紹介書籍「終わりなき思春期からの逃亡」
紹介書籍「路上」
紹介映画「素晴らしき哉、人生!」
紹介書籍「ハピネス ・アラウンド・ザ・ワールド」
ある調査では、結婚がもたらす精神的満足は、 10万ドルの収入に匹敵すると言う結果も得られている。
また、 友人たちのグループに入り、 たとえ月に一回でも定期的に集まることができれば、 収入が倍になったのと同じぐらいの幸福感が得られるということも わかっている。
1年間、1人のパートナーとだけセックスをしていた人が、 1年の間に複数の相手とセックスをした人に比べ幸福度が高くなる と言う。
友人の多い人は、そうでない人に比べ、 ストレスレベルが低く、寿命も長くなる。ページ306
他のどんなことよりも、 人間関係に恵まれているか否かを見ることが、 その人の幸福度の高さを知る確かな手がかりになる。
13章 他者との調和ー二人の間の境界
紹介書籍「虹をつかむ男」
紹介書籍「人はなぜ恋に落ちるのか?ー恋と愛情と性欲の脳科学」
人はなぜ恋に落ちるのか?―恋と愛情と性欲の脳科学 (ヴィレッジブックス)
- 作者: ヘレンフィッシャー,Helen Fisher,大野晶子
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2007/09
- メディア: 文庫
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最も幸せな人生とは、不和、調和、不和、 調和がリズミカルに繰り返される人生と言うことになるだろう。 ページ323
紹介書籍「脳と文化」
人間は、人生の前半のほとんどを、 現実世界の脳内モデルの構築に費やし、 残りの後半生のほとんどをそのモデルの調整に費やす
紹介書籍「愛は寿命をのばすーからだを癒すラブ・ パワーの実証的研究」
紹介書籍「愛と友情」
14章 合理主義の限界ー世の中は感情で動く
名言
人間にはすること、仕事が必要である。 人間の心がこれほど常に変わらず、強く求めるものは他にない。 活動に向かう熱意を支える基礎になっているのはその欲求だろう( デイヴィット・ヒューム 哲学者)
人間にはすること、仕事が必要である。
紹介書籍「わがままな心」
紹介書籍「文学と精神分析」
人間が経済活動を行う主たる動機は「他者の排除」 であるとみなすようになっている。他人を負かし、 自ら利益を得たい、と言うのが主な時、と言うわけだ。
^_^ 著者はこれを否定的に見ているが、 言っていることの一部は正しいと思う。 大きな家を買うのは他人を排除できる広いテリトリーを持つためで もあるし、企業が狙うものは常に市場の独占である。
15章 科学と知恵ー「メティス」という境地
紹介書籍「現代の不満の原因・崇高と美の観念の起源」
エドマンド・バーク著作集〈1〉現代の不満の原因・崇高と美の観念の起原 (1973年)
- 作者: エドマンド・バーク
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1973
- メディア: 単行本
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紹介書籍「実践 行動経済学ー健康、富、幸福の聡明な選択」
- 作者: リチャード・セイラー,キャス・サンスティーン,遠藤真美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/07/09
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16章 反乱ー組織の改革
17章 すれ違いー恋愛から友愛へ
紹介書籍「女は人生で三度、 生まれ変わるー脳の変化でみる女の一生」
- 作者: ローアンブリゼンディーン,Louann Brizendine,吉田利子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2008/08
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名言
賢明であると言うのは、 何に目をつぶるべきかを知っていると言うことである( ウィリアム・ジェームズ)
中年の危機を迎える主人公たち。
^_^ 身につまされるなぁ。何というか、 夫婦はしっかり向き合っておかないといけないね。
18章 道徳心ー無意識の教育
紹介書籍「人間らしさとは何か? ー人間のユニークさを明かす科学の最前線」
人間らしさとはなにか?―人間のユニークさを明かす科学の最前線
- 作者: マイケル・S.ガザニガ,Michael S. Gazzaniga,柴田裕之
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2010/02/01
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紹介書籍「マチェーテの季節」
紹介書籍「道徳感情論」
19章 リーダーー選挙の心理学
紹介書籍「政党の心と知性」
20章 真の「社会」主義ー階層の流動化
紹介書籍「国富論」
紹介書籍「道徳感情論」
紹介書籍「孤独なボーリングー米国コミュニティの崩壊と再生」
- 作者: ロバート・D.パットナム,Robert D. Putnam,柴内康文
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2006/04/01
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紹介書籍「平等社会ー経済成長に変わる、次の目標」
紹介書籍「機会均等社会の創造」
^_^ 懐古主義的で新しい時代にあった新しい提案ではない。 終盤は政治的であまり面白くはない。
21章 新たな学びー過去との対話
高齢者は、若い人に比べ、 感情安定した状態に保つ能力に優れていると言う。 嫌なことがあっても比較的早く立ち直るのだ。
全体に歳をとるほど外交的になり、自分に自信を持つようになり、 他人に対して友好的になると言う傾向が見られたと言う。
50歳位になると、若い頃のように、 超越的で強烈な体験をすることが減る。その代わりに、 もっと繊細で、 精神のより深い部分に訴える体験をすることが増える。 あるいは自分が既に持っている考え方の微調整をするような体験が 多くなる。
心を100万本位の弦からなる楽器のようなもので、見たもの、 くれたものによってその弦は調律されていくのだ。ページ526
プルーストの記憶、セザンヌの眼―脳科学を先取りした芸術家たち
- 作者: ジョナレーラー,Jonah Lehrer,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2010/06/01
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紹介書籍「音楽好きな脳ー人はなぜ音楽に夢中になるのか」
- 作者: ダニエル・J.レヴィティン,Daniel J. Levitin,西田美緒子
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2010/03/01
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紹介書籍「音楽における感情と意味」
我々の世界の近くは幻想だが、現実と一定の関係を保つ幻想である ページ529
^_^ 我々が見ているこの世界と言うのはある意味、脳が処理した幻想。 現実の世界と大きく変わっているわけではなく、 一定の距離を保ちつつ、 我々が理解しやすいように再構成されている。 という理解でいいのかな。
紹介書籍「芸術の本能」
人は更新世のアフリカのサバンナに似ているような風景画を好む。
何か活動する場合、通常、 重要なのはその内容よりも継続時間だと言う。 彼はこんな風に言っている。「つまり、読書会を開くなら、 同じ読書会を何ヶ月、何年にもわたって、定期的に開くべき、 と言うことだ。そのほうが、映画に行ったかと思えば、 次は講演会、さらには次はピクニックに行く、 と言うように何種類ものことをするよりも、 満足感を得られる可能性が高い」
^_^ これは示唆に富んだ内容だ。 僕は個人的に移り気なのであれをやってみたりこれをやってみたり してしまう方なのだがやはり同じことを何年も何年も続けると言う のは満足感の上でもとても価値があることなのだ。
紹介書籍「失われた時を求めて」
失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫)
- 作者: プルースト,吉川一義
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/11/17
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^_^ ツアーガイドというものは自分もやってみたい。
22章 人生の意味ー最期の時
紹介書籍「行為と演技ー日常生活における自己呈示」
行為と演技―日常生活における自己呈示 (ゴッフマンの社会学 1)
- 作者: E.ゴッフマン,石黒毅
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 1974/11/20
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^_^ いわゆる引きこもりの人が、 どんどんとマイナス思考に陥っていくのはこのような理由があった のではないだろうか。 自分の内面を見つめるのもほどほどにということか。