『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』書評・目次・感想・評価
【『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』目次と読書メモ】
はじめに
第一部「iPS細胞ができるまで」と「iPS細胞にできること」
第一部「iPS細胞ができるまで」と「iPS細胞にできること」
オスマウスが妊娠?
初めて発見した遺伝子
初めて発見した遺伝子
後ろ髪を引かれながら帰国
トムとカーニー
トムとカーニー
道具から研究対象へ
二つの嬉しい出来事
新入生争奪戦
ぼくのビジョン
新入生争奪戦
ぼくのビジョン
京都の作り方
細胞の設計図
設計図のしおり 転写因子
細胞の設計図
設計図のしおり 転写因子
理論的に可能なことが実現する
長期目標と短期目標の二本立て戦略
データベースで候補を絞る
長期目標と短期目標の二本立て戦略
データベースで候補を絞る
二十四個へ
京大へ
「ほんまはこいつ賢いんちゃうか」
論文捏造スキャンダルの陰で
論文捏造スキャンダルの陰で
病気の原因解明と創薬
iPS細胞ストックとは
紹介書籍「宇宙英雄ペリー・ローダン」
宇宙英雄ローダン・シリーズ 電子書籍版146 時の壁の向うで (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: クルトマール
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/07/31
- メディア: Kindle版
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紹介書籍「地球の科学 大陸は移動する」
「研究者として成功する秘訣はVWだ。VWさえ実行すれば、
VWのVは、Vision(ビジョン)のVです。 ビジョンとは長期的目標と言い換えてもいいかもしれません。 VWのWはWork hard のW。つまりハードワーク、一生懸命働くということです。 研究者として、 また人間として成功するにはビジョンとハードワークが必要で、 どちらが欠けてもダメだと言うのです。
日本人はハードワークが得意です。夜遅くまで働く人、 土日も働く人が日本には大勢います。しかし、 いつの間にか目的を見失い、 何のために働いているのかわからない状態に陥ってしまう。 僕自身にもそういう自覚があったので、 メーリー先生のVWの教えが心に響きました。ページ51
^_^ なるほど確かに何のために働いてるのかわからなくなって大切な家 族を失ったり、 生きている意味がわからなくなってしまった途方にくれる人ってい るよね。自分のモノサシをしっかり持つ、 その上でしっかり頑張るということだね。 むやみに働くことは搾取され続けるってことだよね。
説明をするためには、普段から、 今取り組んでいる実験と次にやろうとしている実験の関係を明確に 意識しておかなければなりません。そういう意味で、 プレゼンテーションのゼミはプレゼン技術を身に付けるだけでなく 、研究手法や施工方法を見直す上でも非常に役に立ちました。 そのおかげで、プレゼンの仕方はもちろん、 論文の書き方も変わりましたし、 大げさに言えば人生も変わりました。ページ54
^_^ 常に自分のやっていることを人に伝えられる状態にしておくという のは自分の状態をはっきりと整理しておくことにもなるので翻って 自分のためにもなるんだね。無駄な仕事にも気付きやすい。 何だか知らないけどやるからやるんだ、 今までやってきたからやるんだみたいなことでは自分の仕事を人に 説明できないので仕事の見直しにもいいよね。 日本人ってそういうの苦手だから意識してやってかなきゃいけない のかも。
豆知識
タンパク(蛋白)とは卵白のことで、 卵の白身に多く含まれていたことからこの名がついた。 ページ55欄外
^_^ やはり優秀な人は時間効率を考えて動くんだなぁと思った。 でも山中先生、 できないことをできると言って採用されるパターン多すぎwでも最 終的にはできるようになっているから凄いんだけど。 それぐらいの図々しさがないと研究職なんて続けられないんだろう なぁ。
豆知識
クローン羊で話題となったドリー。 6歳のメスの羊の乳腺細胞からクローンされた。飼育係の発案で、 巨乳で有名な女優ドリー・ パートンにちなんでドリーと名付けられた。
理論的に可能なことがわかっていることなら、いずれできる。 多くの人が「こんなん絶対無理」 と思うようなことも必ずできるようになる。ページ100
^_^ 山中先生のこの信念が研究への情熱の土台を支えているんだろうな ぁ。
豆知識
iPS細胞のiが小文字なのは、 山中教授が当時はやっていたiPodにあやかったから。
^_^ この豆知識だけでもこの本読んだ価値あるわ。
^_^ 山中先生はとにかく新しい治療法は安全性を確かめてからというが 、逆にそれが間に合わない人もいるだろう。 藁にもすがる気持ちで実験台になってでも治療に挑戦したい人もい るだろうから、そういう人たちが、 危険を承知で治療に挑戦できる枠組みを作るのもありなのではない だろうか?いや、やはり倫理的には許されないのか、悩ましい。
第二部 インタビュー
飛ぶためにかがむ
トップジャーナルのハードル
紙一重でできたiPS細胞
紙一重でできたiPS細胞
受精卵で働くGlis1遺伝子
iPS細胞の安全性
オープンラボへのこだわり
1日の過ごし方
研究者だけでは研究できない
1日の過ごし方
研究者だけでは研究できない
医師である誇り
紹介書籍「仕事は楽しいかね?」
エピジェネディクス
DNAの配列はそのままに遺伝子を発現させたりさせなかったりす る遺伝子調整機能。 三毛猫などの発生にも関係があると言われている。 DNAを読めなくする黒いシールのようなもの?
倫理的な問題もあるが今、 苦しんでいる患者さんがいることも忘れてはいけない。
^_^ 患者さんのことを言えば倫理的問題を棚上げできるという発想はち ょっと怖いなぁ。
^_^ そうなると、数十年後、 iPS細胞から作った受精卵から生まれてきた子供のカミングアウ トとかありそうだ。