『ヒトデはクモよりなぜ強い』書評・目次・感想・評価

 

【『ヒトデはクモよりなぜ強い』目次と読書メモ】


<<用例>>
太字 もくじの写し
要約 内容の要約(ただし恣意的です)
引用 気になった部分をメモとして引用しています(最後に引用ページを記載)
名言 気になった名言をピックアップしてメモ
小話 後で人に話したくなるような内容をメモ
^_^  一読者としての意見・感想(笑顔ですが読者の感情ではありません)

はじめに
 
ピラミッド型の階層組織。身分制度ヒエラルヒー
 
引用
分権型の組織が攻撃を受けると、それまで以上に開かれた状態になり、権限をそれまで以上に分散させる。
 
第1章 MGMの失敗とアパッチ族の謎
 
^_^ ではMGMたちレコード会社はどんな戦略を取れば良かったのだろうか?P2P上にウイルスファイルでもばら撒けば良かったのか?
 
第2章 クモとヒトデとインターネットの最高責任者
 
引用
開かれた組織では情報が1カ所に集中せず、組織のあらゆる場所に散らばっている。情報と知識は、実際に物事の起きているセンターに近い部分に自然と集まるようになるのだ。ページ40
 
^_^ その時、その時でその現場に近い人間に権限を与えればいいのだろうか?
 
引用
業界内で権力を分散すると、全体の利益が減少する。ヒトデ型組織を導入するのは、利益を諦めるのに等しい。だからこそ、業界全体を取り囲む人での失言には、注意が必要なのだ。ページ46
 
^_^ 金儲けが目的でなく、1つの自分が良いと思うコンセプトを広めるためであれば、ヒトデ型組織は有用なのではないだろうか。
 
第3章 ヒトデでいっぱいの海
 
グレイグズリスト
^_^ 東京版など日本の大都市向けがあるが、英語。外人さんたちが使っているのかな?
紹介書籍「ソースコードの反逆」

 

ソースコードの反逆―Linux開発の軌跡とオープンソース革命

ソースコードの反逆―Linux開発の軌跡とオープンソース革命

 

 

開かれた組織に招かれた人たちは、自動的に、その組織の役にたつことをしたがるのだ。ページ79
 
第4章 5本足で立つ
 
引用
アパッチ族内部のサークルには排他的なところもあった。部外者がサークルに加わるには、戦いに敗れて無理に連れてこられるしかなかった。でも一旦サークルの構成員として認められると、それが生まれつきでも、養子としてでも、戦場で捕らえられてでも、アパッチ族の一員とみなされる。これがサークルの特徴だ。一員になれば、他のメンバーと同等に扱われ、サークルに出来る限り寄与するかどうかも、メンバー自身の自主性に委ねられる。ページ93
 
イーミュール
クエーカー教
^_^ ヒトデ型組織の良いところは組織が目標を遂げた後、素直に消えて無くなるところかもしれない。クモ型組織ではいつのまにか組織存続が目標にすり替わる事が往々にしてある。また、ヒトデ型組織が既存の組織を利用して広がるというのも一考の価値があるかも知れない。
 
第5章 触媒のもつ不思議な力
 
引用
人は、話を聞いてもらっていると感じた時や、理解してもらい、賛成してもらっていると感じたときに、変化しようと言う気持ちが強くなる。触媒は、他人の問題を解決する方法を見つけようとしたり、それを押し付けたりはしない。相手と仲間としての関係を作り、じっくり話を聞く。ページ135
 
引用
曖昧さが、創造性と発明の土台になる。ヒトデ型組織が生き残るには、曖昧さが必要なのだ。誰かが秩序と組織構造を取り入れようとしたら、何人のメンバーがどこで何しているか簡単に把握できるようになるかもしれないが、その途中で、ヒトデは死んでしまう。ページ139
 
^_^ コントロールしようとしてはいけないんだね。
 
引用
いいアイディアは、アイディアの1番近くにいる人たちから生まれるということを理解しなくてはならない ページ142
 
^_^ やはり現場ということか。
 
第6章 分権型組織と戦う
 
引用
攻撃されると、集権型組織は権限をさらに集中させる傾向がある。ページ151
 
^_^ ヒトデ型組織と戦うには一つ、ヒトデ型組織を作って戦う。(アルカイダに対抗するヒトデ型組織を作る)一つ、ヒトデ型組織に資産を与えヒエラルキーを生じさせ、クモ型組織に変えて潰す。(アパッチ族に牛、AAに本の印税など)一つ、ヒトデ型組織が存在している環境、イデオロギーを変える。(貧困対策、反米感情の緩和など)
 
第7章 ハイブリッドな組織
 
イーベイ
顧客経験価値を分散させた中央集権型の企業(取引後の評価という形で警察官と裁判官の仕事を顧客にやらせている)
 
紹介書籍「文明崩壊ー滅亡と存続の命運を分けるもの」

 

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

 
文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

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紹介書籍「青く深く沈んで」

 

青く深く沈んで (新潮文庫)

青く深く沈んで (新潮文庫)

 

 

企業はクモ型組織とヒトデ型組織のいいとこ取りを求められている
 
第8章 スイートスポットを探して
 
分権型と中央集権型のどちらが良いというのではなく、その間のどこが、スイートスポットであるかという問題で、その位置は変化する。音楽は分権型に傾いたが、P2Pでは利益が上がらない上にリスキーだ。そこでアップルが登場した。99セントで一曲毎にダウンロードできるようにしたのだ。しかし、そのスイートスポットは今後も移動する可能性はある。
 
^_^ なんらかのイデオロギーを広めるにはヒトデ型が良いと思われる。金を集める必要もないし、立身出世を目指すわけでもなくその思想を広めようとしているわけだから。
 
第9章 新しい世界へ

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