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『哲学のすすめ (講談社現代新書)』書評・目次・感想・評価

95点
43文字×15行×203ページ=130,935文字
図表や改行分を計算に入れて3/4を掛けると=98,201文字
日本人の平均的読書スピードを毎分600文字として164分
平均的な読者で
読了まで2時間43分程度
 
 自分が生まれるずっと前、1966年に初版が発行されたこの本。
 そんな昔に発行されたものとは思えないほど読みやすく、また読む価値の衰えない一冊。(ソ連が登場したりする部分はご愛嬌)
 難しい理論をこねくり回すことなく、優しく哲学とは何であるかを語ってくれる。
 この内容であれば平成生まれの中学生でも読みこなせるのではないだろうか?
 もちろん平易でありながら、考えさせられる部分が多く。
 特に自然科学が発展して試験管の中で生命が誕生させられるようになっても、あくまで生命を誕生させるのは自然のシステムであり、人類はそれを解明したに過ぎず自然の偉大さは変わらないと言う内容に感銘を受けた。
 確かに人類は自然を解明することができるが新しい自然の法則を作り出す事は今までもおそらくこれからもできないであろう。
 そんなことを考えた。知的な刺激を受けられる価値ある1冊でした。お勧めします。
 

【『哲学のすすめ (講談社現代新書)』目次と読書メモ】


<<用例>>
太字 もくじの写し
要約 内容の要約(ただし恣意的です)
引用 気になった部分をメモとして引用しています(最後に引用ページを記載)
名言 気になった名言をピックアップしてメモ
小話 後で人に話したくなるような内容をメモ
^_^  一読者としての意見・感想(笑顔ですが読者の感情ではありません)

まえがき
 
1 誰でも哲学を持っている
(1)哲学は誤解されている
(2)哲学は生きる上の原
(3)哲学を呼吸する
 
引用
人生観・世界観がすなわち哲学に外なりません。ページ18
 
引用
自由と哲学は離れがたく結びついているのです。ページ19
 
2 科学の限界はなにか
(1)科学は哲学から独立した
(2)科学は価値判断を与えない
(3)価値判断にも2種類ある
 
原理的な価値判断は科学のからは導き得ない。哲学が必要だ。
 
3 哲学と科学が対立するか
(1)目的と手段
(2)性急な推論の誤り
(3)哲学と科学は補い合う
 
引用
目的だけで具体的行為まで決定されると考える誤りが、若い情熱を持った理想主義者の犯しやすい誤りである〜ただ現実の情勢のみから行為を決定しようとすれば、おそらく多くの場合大きな危険が存じないと言えるかもしれません。しかしそこには同時に何の理想も存在しません。
 
^_^ 正しい目的、正しい手段。
 
引用
哲学の与えるものは価値判断の原理であり、科学の与えるものは事実についての知識がある ページ63
 
4 哲学は個人生活をどう規定するか
(1)「幸福」と言う常識的な哲学
(2)幸福と快楽
(3)快楽の質の問題
(4)幸福感の根底にある哲学
 
5 哲学は社会的意義を持つか
(1)個人生活と社会生活
(2)政治的見解の相違
(3)哲学が社会を規定する
(4)多数決原理には内容がない
 
^_^ どちらにしても価値判断は社会においても個人においても哲学が必要だということか。
 
6 哲学は現実に対して力を持つか
(1)「歴史の必然性」という考え方
(2)「科学的」な考え方
(3)「歴史の必然性」と人間の行為
(4)現実を導くもの
 
7 科学の基礎にも哲学がある
(1)「価値からの自由」
(2)歴史学の場合
(3)社会学法律学の場合
(4)ソクラテスの態度
 
^_^ 科学の中にどうしても人間の主観(哲学)が入り込んでしまうから、マックスウェーバーはそれを排除する努力を怠ってはならないと述べたのではないだろうか。
 
8 哲学は学問性を持ち得るか
(1)学問性とは何か
(2)思惟の展開
(3)哲学は時代とともに変化する
 
9 人間の有限性の自覚
(1)古い形而上学の否定
(2)人間的立場とは何か
(3)基本的人権の基礎づけ
 
^_^ 試験管の中で生命を誕生させられるようになり、いずれは人間を作り出せるようになったとしても、それはただ人間が自然のシステムを理解したに過ぎず、人間が生命や人間を作り出すことができるようになったということでは無い。と言う発想は目が見開かれる思いである。
自然のシステムが理解されたからといって、システム自身の価値が下がるわけではない。システムが活用できるようになったに過ぎない。人間が新しい自然法則を作り上げたわけではないのだから自然は変わらず偉大なのである。
 
むすび

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