目次だけでも読んでいって下さい

読書は孤独です。同じ本を読んだ人はコメントくれると嬉しいです。

『ブルー・セーター――引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語』書評・目次・感想・評価

89点

44文字×18行×411ページ=325,512文字
図表や改行分を計算に入れて3/4を掛けると=244,134文字
日本人の平均的読書スピードを毎分600文字として407分
平均的な読者で

読了まで約6時間47分

 
 著者の無鉄砲ぶりに若干、呆れながらも、貧困と市場との向き合い方には、考えさせられるものがある。
 著者は最貧困層が最貧困層である所以はグローバル経済と繋がれていないからと考えている様だった。
 市場と繋がれれば価値を生み出し、貧困から脱することができると考える。
 一方で、グローバル経済が格差社会を生み出し、貧困を生み出しているという考えも、存在している。
 しかし、個人的な考えとしては、グローバル経済がダメージを与えているのは多くの場合、中間層ではないだろうか?
 グローバル化されることによって、小さな既得権益が破壊されるのだ。つまり経済が変化、もっと言えば流動化することによって変化を拒む中間層は失うものが多い。
 日本は世界的に見れば、国内では貧しい人も世界的には中間層以上の収入があるのでグローバル化でアジア、アフリカに仕事を奪われる側にいるのだろう。
 この本のもう一つのテーマ、ルワンダ虐殺に関しては、この本の内容だけでは背景を理解できなかったのでネットで調べながら読み進めた。
 恐怖を煽られた人間とはここまで残忍になれるのかと、人間の弱さとそれを利用する権力者、扇動者の危険性をつくづく考えさせられた。
 振り返って日本でも、恐怖を煽るものは多い。少子化、高齢化、中国の膨張、財政危機、いくらでも思いつく。
 恐怖に駆られては正しい判断は望めない。一歩引いて考える強さを持ちたい。

【『ブルー・セーター――引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語』目次と読書メモ】


<<用例>>
太字 もくじの写し
要約 内容の要約(ただし恣意的です)
引用 気になった部分をメモとして引用しています(最後に引用ページを記載)
名言 気になった名言をピックアップしてメモ
小話 後で人に話したくなるような内容をメモ
^_^  一読者としての意見・感想(笑顔ですが読者の感情ではありません)

プロローグ
 
第1章 何も知らずに海外へ
 
^_^ 時間軸があちこちに移動するので、著者がいつの事なのか?今、何歳なのか?非常に混乱する。もう少しどうにかならなかったのかなぁ。
 
第2章 外見は鳥のように、内面は虎のように
 
^_^ 著者はどこにいっても必要とされない。なぜなら人を動かす力がないから。正論では人は動かない。つらいね。
 
第3章 文脈がものを言う
 
第4章 かごの経済学と政治的現実
 
引用
特権層は、他の国のエリートと一緒にいる方が、自国の、あまり特権を持たない、同朋市民と一緒にいるよりも居心地が良いことが多いようだ。ページ100
 
^_^ まぁ、どこの国もそう言うものかもしれない。
 
第5章 ブルー・ベーカリー
 
第6章 闇のなかのダンス
 
^_^ 援助は寄付がいいのか、融資がいいのか。著者は当然、融資がいいと思っているのだろう。融資ならば常にチェックされ上手くいっているか、確認される。寄付にはそれはない。多くの場合、寄付され感謝されおしまいだ。
 
第7章 行程表のない旅
 
^_^ 著者の無謀ぶりになかなか共感できない。
 
第8章 新しい学習曲線
 
第9章 道についたブルーのペンキ
 
人物
 
用語
 
 
第10章 報いと復活
 
第11章 沈黙の代償
 
紹介書籍「イェルサレムアイヒマンー悪の陳腐さについての報告」
引用
こうした事態は、私たちの心の奥深くにある、“他者“への恐怖からしか起こりえない。金持ちは自分たちがシステムを超越していると考え、貧困層は完全に排除されていると感じているような世界は、こうした恐怖をかきたてる。ページ275
 
^_^ 権力者や扇動者は恐怖を利用する。自分が恐怖に煽られていると思ったら、一度立ち止まる勇気が必要なのかもしれない。恐怖に囚われていて正しい判断などできはしないのだから。
 
引用
私は、他の人の立場に身を置く勇気とビジョンを持ち、人が自分で自分を救う方法を見つけたいと決心した。人間は皆平等に作られたと言う思想をすべての人に実現する仕事の一端を担いたかったー世界は当時でさえ小さくなりつつあった。アニエスはどこかで、恐れと権力への欲望に駆られて、私たちの共有する人間性の概念を脇に押しやったに違いない。しかし私には消して分かる事はないだろう。ページ275
 
^_^ この短い文章の中で既に大きな矛盾が生じている。他人の立場に身を置くと言いながら、恐怖と権力欲に駆られたかつての仲間の立場を理解しようとしていない。自分も同じような境遇で同じような選択をすることはないだろうかどうすればその様な選択をしないで済むだろうかと考えるべきではないだろうか?自分ならありえないと片付けてしまっては危険だ。虐殺をおこなったのは普通の人々なのだから。
 
第12章 機関が鍵を握る
 
引用
私たちが何かを学んだとすれば、人が自分で考えずに権威に盲従する時、恐ろしいことが起こり得ると言うこと。本当に国として繁栄していこうと思うなら、学校でも仕事でも、自分の子供に判断力を教えないと ページ302
 
^_^ これは今の日本にも通じるものはあるかも知れない。自分で判断する。これ大事。
 
第13章 忍耐強い資本
 
人物
 
物事をどのようにあるかは何をやるのかと同じくらい重要 ページ318
 
^_^ 手段と目的を取り違えたり、目的のために手段を選ばなかったりすることは大いに誤りだと言う事だろう。
 
第14章 レンガを一つひとつ積み上げて
 
名言
未来はすでにここにある。ただ広く配分されていないだけだ(ウィリアム・ギブソン 作家)ページ361
 
第15章 規模を拡大する
 
第16章 夢見る世界、ともに創り出す未来
 
引用
市場は、人々の声を聞く装置として、私たちが持っている、最も優れたものだ。一方、市場だけでは、最も立場の弱い人たちがあまりにたやすく置き去りにされてしまう。ページ391
 
紹介書籍「「紫の牛」を売れ!」

 

「紫の牛」を売れ!

「紫の牛」を売れ!