2章 考え方編07 お金の力を弱体化させる

 我々がお金を欲しがる限り、お金は力を持ち続けます。それは同時にお金を持っている人が力を持ち続けることにもなります。

 

 お金が欲しいから、余計に働く、やりたくなくてもやる、毎日、満員電車に乗る。人によっては会社が多少の不正をやっていても目をつぶる。いや、会社の為に自ら犯罪に手を染める人すらいます。

 

 インターネットで10分も調べ物をすると、すぐに怪しい儲け話の広告に出会います。ネットは明らかに人を陥れようと言う広告であふれています。なぜでしょう?良心を売り飛ばしてもお金が欲しい人がいて彼らが広告を作っているのです。

 

 なぜお金が欲しいのでしょう?楽がしたいからです。そのお金で見栄を張りたいからです。

 

 でも、楽がしたければ現代社会、思いの外簡単にできます。必要なだけ稼いだら後は自分の為に時間を使えばいいのです。

 

 ただ、その時は見栄は諦めた方がいいですね。見栄を張って褒められても世間は何もしてくれません。ちょっとした優越感と余計な嫉妬を買うだけです。

 

 お金は必要です。でも、そんなに必要ですか?

 

 大切なことは人生です。大切な人との時間です。自分がやりたい事をやる時間です。

 

 月額6万5000円で生活できるようになると、それ以上のお金にノーを言えるようになります。

 

 長距離通勤にノー、残業にノー、満員電車にノー、特にスキルがない人でも週休は5日でも生活できます。

 

 月額6万5000円で生活して自分の時間を大きく増やすと、お金持ちが羨ましく無くなります。

 

 大手企業で年収1000万?外資系で年収2000万?いやいや、でも週休5日じゃないんでしょ?どんなお金持ちも一日は24時間です。

 

 自分が自分の毎日に満足している。それ以上の幸福はないのではないでしょうか?

 

 現代社会ではお金は強大な力を持っています。しかし、必要以上のお金を欲しがらなければ、自分の人生を侵食するお金の力を押しとどめることができます。