3章 お仕事編02 ベーシックインカムな働き方

 勝手にベーシックインカム生活者も残念ながら国民年金給付年齢に到達するか、日本がベーシックインカムを導入してくれなければ、月間6万5000円は稼がなくてはいけません。

 

 では、どう稼ぐか。

 できるだけ単純に考えてみましょう。



 例えば時給1000円のバイトを65時間で6万5000円です。
 年間78万円なので所得税は掛かりません。



 国民年金も健康保険料も役所で相談すれば減免・猶予・免除されます。

 

 さて一日にして労働時間は2時間10分程度。毎日通勤するのは時間の無駄が多いので、一カ月4週として二日だけ働いても週16.25時間、一日8時間程度で到達します。

 

 土日や夜勤なら、時給の上乗せがあるかも知れませんから、もっと短くて済むかも知れません。

 

 これであなたは週休5日です。サービス業なら土日働くのはお勧めです。時給が高いことが多いうえに、ウィークデイに休みが取れるので人の少ない平日の町を堪能できます。

 

 あなたは多くの一般的な働き方をする人たちよりも、貴重な時間をたくさん手に入れました。これであなたはたくさんの時間を取り戻しました。

 やりたい事をとことんやるべきです。

 

 絵を描く人はとことん絵を書き、写真を撮る人は写真を撮りまくり、楽器をやる人はとことん楽器をやるべきです。

 

 そして、その自分が大好きなことで月6万5000円を稼げるようになったら、時給をもらう仕事からも解放されます。

 あなたはもう好きなことだけやって暮らせるようになります。絵を書く人は子供の絵画教室を開けるかも知れません、楽器を教える先生になるのもありです。写真をネットで売るのはどうでしょうか?

 

 もう生活のためにやりたくないことはやらなくてもいいのです。毎日、やりたい事だけやって暮らせるのです。月6万5000円稼げればいいのですから、教室に来る嫌な生徒さんは断ってもいいですし、高く売れるからと取りたくない写真は撮らなくてもいいのです。

 

 万一、月6万5000円を稼げなくなってもまた土日だけ働いてあとはやりたい事をやる生活に戻るだけです。

 

 やりたい事をやって月6万5000円を超えて稼げたなら、それはそれで幸福です。喜んで税金を払いましょう。やりたい事をやっていたら貰えたお金です、人生を切り売りして稼いだお金ではありません。

 

 税金を払った残りは、どう使うのも自由です。しかし、一点だけ注意。

 生活水準を上げるのはお勧めしません。その生活水準を維持したい。収入を減らしたくない。お金のためにやりたくないことをやるしかないという、負の連鎖に陥る可能性があります。

 

 それは日本中の、いや世界中の多くの人々が陥っている罠です。