4章 住宅編04 ベーシックインカム的生活者は集まって住む

"一人(ひとり)口(ぐち)は食(く)えぬが二人口(ふたりぐち)は食(く)える"という言葉があります。

 

 これは昔からある言葉ですが現代でも通用します。

 

 一人暮らしと二人暮らしを比較したときにいろいろな意味で生活費がお得です。

 

 一人暮らし用のワンルームに比べて2Kの部屋の家賃が倍するわけではないですし、水道光熱費も、バラバラに住むのに比べてグッとお得になります。

 

 家に引くインターネットの回線の費用も折半にできますし、町会費なども世帯毎なので折半にできます。

 

 さらに自炊はベーシックインカム的生活では重要な要素ですが、食費も一人分よりも二人分の方が割安ですし、二人いれば当番制にするなど料理も交代できるので、家事の負担が少ないのです。

 

 料理する人ならわかると思いますが、料理は一人分作るのも数人分作るのも手間はさほど変わりません。

 

 毎日3食献立を考えるのは大変なことですが当番制にすれば半分はその負担から解放されるのです。

 

 同居の相手は、恋人でも、友達でも、親でも、兄弟でもいいのですが、一人で住むよりは何人かで住む方が、ずっと一人当たり6万5000円での生活はしやすくなります。

 

 もちろん一人でも国民年金額6万5000円での生活はできますが、何より風邪をひいたりしたときは、同居人のありがたさがよくわかります。