2章 考え方編17 人間関係は大きな財産
私には借金こそありませんが、貯金も、財産と言えるようなものは持っていません。
そんな中でもしも
「あなたの財産はなんですか?」
と尋ねられれば
「相方です」
と私は答えます。
別に、のろけているわけではなく、実感として、相方と出会ってから、共有し確実に積み重ねてきた時間というものがあるからです。
それはお互いに対する理解や、許し、安心感、もう少し具体的に言えば、怒りや喜びのポイント、ダメなところ、良いところ、目をつぶるべきところ、目をつぶってもらえるところなど、一朝一夕では実現できない関係性がそこにはあります。
もしも彼女と別れることになればこの蓄積を失うことになります。また一から新しい人と関係を積み重ねると思うと気が遠くなるほどです。
この財産はお互いどちらかが死ぬ時まで維持、運用できればと願っています。
その一方で、反省している点もあります。
それは祖父母や、親、兄弟、友人たちとの関係を、財産と思えるまで、大切に育ててきたとは言えないということです。
特に仲が悪いということもないのですが、家族と、特に兄弟との関係をもっと良いものにできたかも知れないという反省があります。
せっかく血のつながりがあるのですから、兄弟とも、血のつながった親友になれたなら、どんなに良かったかと思うのです。
そう考えると、私の今後の課題は相方との関係を大切にしつつ、兄弟、友人たちとの関係をもっと大切に育ててゆくということだと思うのです。
あなたが大切にしてきた財産と呼べる人間関係は何ですか?これから財産と呼べるまでに育てていきたい人間関係は何ですか?