『人類は絶滅を逃れられるのか 知の最前線が解き明かす「明日の世界」』書評・目次・感想・評価

人類は絶滅を逃れられるのか―――知の最前線が解き明かす「明日の世界」 

人類は絶滅を逃れられるのか―――知の最前線が解き明かす「明日の世界」

人類は絶滅を逃れられるのか―――知の最前線が解き明かす「明日の世界」

 

 

82点
 
 まあまあ面白かったが否定派にもともと勝ち目がない戦いだった。最後に逆転するぐらいであればよかったのだが。
 
<目次と感想>
 
訳者前書き
はじめに
登壇者紹介
 
第1章 人類の歴史から導かれる明日の世界ー4つのシナリオ
 
マルコム・グラッドウェル 
進歩が人類に牙をむく
 
アラン・ド・ボトン
人間の本質は1000年たっても変わらない
 
マット・ リドレー
貧困・飢餓・疫病のリスクを人類は乗り越えてきた
 
スティーブン・ピンカー
人類の爆発的進歩は止まらない
 
第2章 人類は絶滅を逃れられるのかー世界の未来を占う論戦
 
第3章 悲観主義にならないための未来予測
 
ボトン 経済発展の悲劇の1つは、人は物質的に満たされれば、幸せになれると言う信念に基づいていたことです。しかしリチャード・良いスターリンと言う経済学者が40年以上前に、所得と幸福の関係について有名な研究論文を発表しました。たとえある社会が著しく金持ちでも、「もっと」と言う欲求、他人へのやっかみ、そして自意識や不安はなくならない。どんなに金持ちになっても、金銭的な不満はなくならない、と言うのです。自分を他人と比べるのは社会的な病であり、億万長者でも、やっかみ嫉妬、力不足といった感覚から自由になることができないのです。ページ24
 
^_^ その呪縛から解き放たれる為に僕は月6万5千円で暮らすのですw
 
すべての国で、知能指数は10年で3ポイントのペースで上昇しています。ページ63
 
^_^ これが本当なら今の10代は僕より10近く知能指数が高いことになる。老人が若者に呆れるのはもはや老人の頭が悪過ぎて若者を理解できないからかもしれない。
 
アラン GDPが増えても、貧困は撲滅できません。多くの百万長者や億万長者が、まだ物足りないと感じています。これこそが真の貧困です。そして残念ながら、その感覚は大きくなっておりどんな所得レベルになっても存在します。ページ70