貧乏な我々は一体何を食べればいいのか?(01) ~タマゴがダメって本当ですか?~
タマゴが・・・。
あのタマゴが・・・。
栄養たっぷりで、保存性も高く。
どこでも売っていて、何といっても値段の安いタマゴが・・・。
身体に悪いという記事が<文春オンライン>に載っていた。
しかも、これは最終報告といっていい信ぴょう性のあるデータらしい。
この部分からわかるのは、まず、この一週間に3~4個ということは二日で一個でも、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが増すということ。
「この研究では、『何個までは大丈夫』とする上限値は示されていません。つまり、摂取量が少なければ少ないほど病気になるリスクは低くなると考えられます。よって今は、卵は控え目にした方がいいと説明しています」
二日で一個でも、リスクが高まるということを言っているわけで、よく言われる食べ過ぎなければ大丈夫とか、ほどほどにという逃げは通用しない。
今回の研究は、約2万9000人のアメリカ人を平均で17年半追跡した6つの研究を「統合」して導き出されたことに加え、その分析も精緻に行われているという。
こうなると、この研究を科学的でないということで退けることは難しい。
ちなみにこの津川友介氏は
津川氏は内科の臨床医として経験を積んだ後、ハーバード大学で統計学を学んだビッグデータの専門家だ。昨年発売され、わずか1週間で10万部のベストセラーとなった『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』の著者でもある。
ぼくはこの『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を読んで玄米食を始めたのだか、今回の記事も残念ながら信頼できるということ。
つまり卵はあかん、ということ。
どうにか言い訳をするには、
1 日本人とアメリカ人は人種的構成が違うので今回の研究結果は当てはまらない。
否、そんな研究結果がない以上、希望的観測に過ぎる。
2 心筋梗塞などのリスクが上がるとあるが、その幅は書いていない。誤差の範囲かも知れない。
否、有為な差が出なければ研究結果として認められることはないし、ビックデータの専門家である津川氏が認めている以上、誤差の範囲とは考えにくい。
どうにも逃れようが無いようだ。つまり長生きしたかったら卵はできるだけ避けろということ。
しかし、白米以上に、卵とお別れをするのはつらい。とりあえず、食べれば食べるほどリスクが上がるようだから、さよならは無理でも、卵を食べる量を減らそう。そして、もっと詳細な情報を待とうと思う。
実は黄身だけなら大丈夫とか、そういうことであってほしい。と思って調べたら、コレステロールがより多く含まれているのは黄身らしい。
絶望したっ!
卵は体にいいのか悪いのか――。
豊富な栄養素を持ち「完全食」と呼ばれる卵だが、健康に与える影響には賛否両論があり、長らく「1日何個まで食べていいのか」という “卵論争”が繰り返されてきた。
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卵にはコレステロールが多く含まれることもあり、子どもの頃に親から「1日1個までにしなさい!」と教えられてきた人も多いのではないだろうか。毎日3個の卵を食べて117歳まで生きた女性その一方で、2017年に117歳で亡くなったイタリア人女性、エマ・モラノさんが90年にわたり1日3個の卵を食べていたことから、「卵を多く食べると長寿に繋がる」などと紹介されることもあった。
だが今年3月、こうした“卵論争”に一石を投じる最新研究がアメリカで発表された。ノースウエスタン大学が世界の5大医学雑誌のひとつ「JAMA」に発表した論文には次のように綴られている。卵を1週間に3~4個食べる人は……〈卵を1週間に3~4個食べる人は全く食べない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高く、早死にする危険性がある〉
この研究論文に対し、「この研究は現時点では最も信頼性が高いものです」と語るのはUCLA医学部助教授の津川友介氏だ。
津川氏は内科の臨床医として経験を積んだ後、ハーバード大学で統計学を学んだビッグデータの専門家だ。昨年発売され、わずか1週間で10万部のベストセラーとなった『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』の著者でもある。
今回の研究は、約2万9000人のアメリカ人を平均で17年半追跡した6つの研究を「統合」して導き出されたことに加え、その分析も精緻に行われているという。
「この研究では、他の食事から摂るコレステロールや生活習慣などの要因を厳密に取り除いた上で、卵に含まれるコレステロールが心筋梗塞や脳梗塞、さらには死亡率に悪影響を及ぼしていることが明らかになりました」結局、何個まで食べていいのか?津川氏はこれまで、卵の摂取量と心不全のリスクを評価した研究結果を元に「1週間に6個まで」と説明してきたが、改める必要が出てきたという。
「この研究では、『何個までは大丈夫』とする上限値は示されていません。つまり、摂取量が少なければ少ないほど病気になるリスクは低くなると考えられます。よって今は、卵は控え目にした方がいいと説明しています」
ただし、津川氏によれば、卵の摂取量は栄養状態やそれ以外の食事内容、年齢などによっても変わる可能性があるという。とくに栄養が不足しがちな高齢者や育ち盛りの子どもなどは必ずしも「卵は控えた方がいい」とはいえないようだ。
「文藝春秋」8月号 に掲載した津川氏の論考「血管を守る『卵、肉、魚』の食べ方」では、卵以外にも肉や魚、大豆など、健康にいいタンパク質の摂り方について詳述している。