保育所問題は「やりたく"ない"ことが、やれないじゃないか」という怒り(20190723)
保育所問題は「やりたく"ない"ことが、やれないじゃないか」という怒り
世の中は保育所不足だそうです。
なんでもお父さんも、お母さんも、働きたくても子どもを預ける場所が無いとのこと。特にしわ寄せが行きがちなお母さんたちが怒っているそうです。
でも、なんでもっと根本的なことで怒らないのか?ぼくにはわかりません。
なんでカワイイ盛りの子どもを他人様に預けてまで働かなきゃならないんだと、そこを怒るべきではないのでしょうか。
だって、そもそも、人って働きたくはないはずです。働きたくないからこそ、プロテスタントから、中国の古典から、日本の昔話から、勤勉を美徳と、おだてたたえて、人々の尻をひっぱたいて働かせようとしてきたわけです。
アダムとイブだって楽園を追放されたから仕方なく働き始めたのです。
はっきり言います。人は働きたくないのです。ぼくが絶対働きたくないのだから、間違いありません。わたしが証明です。
もちろん、やりたいことをやってお金が貰えればラッキーです。もう引退してしまいましたが、イチローはきっと自分は働いていたとは思っていないでしょう。
やりたくて野球をやっていて、できるなら世界最高峰のメジャーリーグでやりたくて、結果、お金もたっぷり稼げたということのはずです。
なんどもいいますが、多くの人はお金がもらえるからということで、本当はやりたくないことを、自分がやりたいことだと言い聞かせて、自分をごまかして生きているのです。
もちろん、仕事が本当にやりたいことだったという人はいるでしょう。ソフトバンクの孫さんとか、本田宗一郎さんとか。
でも、それはたまたまやりたいことがビジネスだったというだけの話です。
その証拠で億以上の宝くじが当たるとほとんどの人が仕事を辞めるといいます。皆さんも宝くじが当たったら仕事を辞めてやると意気込んで宝くじを買っているのではありませんか?
少なくとも、宝くじが当たったら、仕事を辞めないにしても、仕事を変えたり、減らしたりしませんか?
宝くじが当たっても仕事を辞めないのは、ほんとうにやりたいことを仕事にしていたもともと幸せな人や、自分が何をしたいのかわからないので、とりあえず仕事を続けている人ということでしょう。
ほとんどの人はお金があれば人は仕事をしたくないのです。
ですから、お母さんたちもお父さんたちも、保育所がないと怒る前に、なんで二人ともフルタイムで働かなきゃ人並みの暮らしができないんだ。ふざけるな、と怒るべきです。
つまり、保育所問題は
「やりたく"ない"ことが、やれないじゃないか」
と怒っているということです。
国はいつの間にか、共働きをしないといけないという風潮を作り上げました。
国の立場にすれば、その方がGDPが増えて、税金が多く取れます。お父さんから税金を取り、お母さんから税金を取り、保育所の保育士さんからも税金が取れます。
共働きでなければ、お父さんかお母さんのどちらか、働いている方から税金を取る、で終わりです。
いかな過酷な国税庁も、自分の子どもの面倒を自分で見るという行為から税金をとることはできません。保育士さんなど、他人に外注することで初めて税金が取れるのです。
企業はお金を稼ぐことが目的なので、我々にお金を使えと迫ってきます。国は税金を取りたいので我々にもっと働け、共働きだ。年を取ってからも働けと、あおり続けます。
でも企業や国の言いなりになって我々に幸せはやってくるでしょうか?人生の目的は幸せになることです。
いつの間にか我々は
「現在地→お金を稼ぐ→幸せになる」
というルートが刷り込まれているのです。
もっと簡単に「現在地→幸せになる」というルートを探すべきではないでしょうか?
そのために仕事を減らしましょう。シフトダウンしましょう。
週休5日、月額6万5千円生活なら、お父さんお母さん交代で働き、子どもたちを自分の手で育てながら、生活できるでしょう。「人並み」の生活ではなく、「自分たちの幸せ」な生活をするべきです。