お金なんかに寄り道しないで、まっすぐ幸せになろうよ(20190724)
世界的に格差が大きくなっていると言われています。
この日本も例外ではなく、ここ数十年でお金もちはよりお金もちになりました。
確かにお金を人生の尺度として見て、他人と比較すればするほど、つらい世の中になりました。自分には手が届かないとわかっているものやサービスが増え、自分にお金がないことを強く実感させられるからです。
お金持ちのお金はさらにお金を産みますます豊かになり、自分は人生を必死に切り売りしてどうにか人並みに見える生活している。
そうなると、たしかにつらい世の中です。
しかし、そのお金中心の世の中に参加し、お金に力を与えているのは、そのお金を求めて人生を切り売りしているあなた自身です。
お金持ちは、人々がお金で人生を切り売りしてくれるおかげで、他人の人生をお金で自由にすることができるのです。
マイホームを建てたばかりの人を転勤させたり、子どもを産んだばかりのお母さんを職場復帰させたり、政治家を動かして自分たちの税金を下げさせたり、お金を使って人をあやつり、さらにお金を儲けるわけです。
では、お金を持たない我々には対抗する手段はないのでしょうか?彼らの靴を舐め、そのおこぼれに少しでもあやかろうとするぐらいしかできないのでしょうか?
違うと思います。我々がお金で人生を切り売りする限り、お金は我々の人生を歪める力を持ち続けます。ですから、我々は「お金では人生は売れない」とはっきりいうべきなのです。
例えば月額6万5千円で生活すると決めているひとは、月に6万5千円稼げば、それ以上はお金で言いなりにはなりません。いくらでも少しでもお金が欲しい、あればあるだけ幸せなれるというひとはいつまでたってもお金のいいなりです。
転勤もNO、子どもを預けての出勤もNOです。パワハラもNO、理不尽なお客にもNOです。そこまで自分を切り売りしなくても暮らしていけるからです。
つまり、お金持ちの力を削ぐには、彼らの力の源であるお金自体の力を削げはいいのです。
できれば政治家も
「お金で政治をするわけではありませんから政治献金なんていりません」
「金持ち優遇税制は廃止します」
「お金を持って海外に出ていく?結構です。出ていかれる時にはたっぷりと税金を頂きます」
「政治はお金の力には屈しません」
と言ってくれればいいんですが…。難しいでしょうね。
ともかくあなたが食べる分のお金を稼いだら、それ以上はいくらお金を積まれても人生は切り売りしないと決めれば、その時点で、たとえ世界一のお金持ちでも、あなたの人生を自由にはできません。
もちろん、お金には人と人を協力させる素晴らしい力があります。しかし、お金はそそれ自身がスムーズに流れないほどゆがんだ配分になってしまいました。
一億ドル持っているお金持ちのところに新たに一億ドルが追加され、百ドルで幸せになれる人のところにはその百ドルが届かないようになってしまったのです。
お金を捨てろとか、無視しろと言っているのではありません。お金と一定の距離を取りませんか?というのがぼくの主張です。
必要最低限のお金を稼いで、残り自分と自分が大切にしているもののために時間を使う。
それは、人によっては家族との時間だったり、他人から理解されない趣味だったり、人生をかけて成し遂げたいライフワークだったりするのです。
つまりは「お金なんかに寄り道しないで、まっすぐ幸せになろうよ」ということなのです。