人がたくさん死んだけど楽しかった「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(R15+)」
「人がたくさん死んだけど楽しかった」
人前でそんなことを言ったら、人格を疑われて、それ以降、会社の飲み会にも誘われなくなり、本人のいないところでミドルネームのようにサイコパス○○と呼ばれるようになるかも知れません。
あなたが鈴木さんなら、ちょっと縮めて、サイコパスズキとか呼ばれるかもしれません。
腰痛持ちで、いつもシップ臭い鈴木さんなら、影ではサロンパスズキとか呼ばれているでしょうから、サイコパスズキに変わっても大差ないですね。
そもそも、会社の飲み会なんて、実は誰も参加したくないですから…。あれ、「人がたくさん死んだけど楽しかった」と会社で突然立ち上がって叫んでも、大した実害はなさそうですね。(もちろん、筆者は一切の責任を持ちません)
という訳でなにが「人がたくさん死んだけど楽しかった」のか、(やっと本題に戻ってきた)というと、映画です。それも「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(R15+)」というB級、C級感満載のタイトルの作品です。
この映画が素晴らしい。二人の中年の田舎男が中古の別荘を買って、湖のほとりにやってくる。
その湖のほとりに同じようにキャンプにやってきた男女混合大学生のリア充ども
(別に筆者はリア充に恨みはありません)。
この死ねばいいのに、リア充どもは楽しそうに夜の湖で下着で泳いだりします。残念ながらお色気シーンはこのぐらいです。
(別に筆者はリア充に恨みはありません)。
ここから、高慢無能リア充どもと、二人の中年の田舎男との間に生まれた誤解から、ドタバタが始まります。
通常、ドタバタ喜劇では人は死にませんが、この作品では、ドタで1人死に、バタでもまた一人死にます。
そしてドタバタ、ドタバタと続くのです。そして観る者は、あまりのドタバタに腹を抱えて笑ってしまうのです。
この映画は観る者に何も残しません。そこには楽しい1時間半があるだけです。
ただ、見終わってから、ちょっと思いました。いがみ合ってるアメリカと中国も、このドタバタと大して変わらないのかも知れない。
両方の事情を知っている観客の視点からすれば笑えるこの映画のように、両方の事情を知る神の視点からすれば、アメリカと中国のいがみ合いも、コメディに見えるのかも知れません。
おっと、くだらないことを考えてしまいました。
とにかく僕が、冒頭から一貫して言い続けてきた通り、言いたいことはただ一つ。ヒロインはまぁまぁ可愛かったので、もっとお色気シーンが多かったら☆5だったということです。
ぼくは声を大にして言いたい。何のためのR-15かと。
と、今なら無料で観られます。9/17まで