ラストベガス(2013)「よれよれの 爺さんたちが ラスベガス 酒と女と 続く友情」
よれよれの 爺さんたちが ラスベガス 酒と女と 続く友情
よれよれの爺さんたちが、ラスベガスへやってきてフィーバー、フィーバーするっていうお話。
この爺さんたちが基本的に大人げない。まるでやっていることがガキなのだ。しかし、幸福であることと、大人でいることはイコールなのか。いつもではなくても、時に年甲斐もなく、ハメを外すことも必要なじゃないかと、思わせてくれる物語だった。
「つい、昨日までは17歳だったのに、いったい、いつの間にこんなジジイに?頭がついていかないんだ、体は年寄りでもな」(01:30)
爺さんの一人がそう嘆く。若いうちにはわからなかったが、ある程度、年を取ると分かってくる。
少年だった自分は今も変わらずここにいるのに、世間からはいいおっさんだと見られ、責任と世間が考える年齢にふさわしい分別ある行動ってヤツを求められ、体は年相応に言う事をきかない。
爺さんのセリフに「ああ、心と世間と体との間に違和感を持っているのは、俺だけじゃないんだ」と、少しばかり救われた気がした。
この作品の爺さん4人はとても豪華。『ゴッドファーザーpart2』に、『ミリオンダラー・ベイビー』『ワンダとダイヤと優しい奴ら』『ウォール街』、全員、アカデミー賞のトロフィーを持っている。(無くしてなければ)
子供の頃、憧れて何度も観た『ウォール街』のゴードン・ゲッコー役だったマイケル・ダグラスが今でも変わらず、脂っこいジジイで嬉しかった。
12月2日まで無料で観られるので気になった方は是非。