『美容常識の9割は嘘』落合博子 やらない方がいいことをみんながやっている

美容常識の9割はウソ

美容常識の9割はウソ

 

 

大事なのは、正常なバリア機能を邪魔しないこと。化粧品を浸透させるのではなく、バリアとなる皮脂を補強するような化粧品の使い方を意識することです。ページ20

 

この本は節約の本なのかと思うほど、いらないものが出てくる。まずは浸透化粧品がいらなくなる。

 

スキンケア製品のほとんどは、水と油を乳化させて作られています。油は酸化しますし、当然匂いもあります。腐らせずにある一定期間安定させるためには、防腐剤が必要です。ページ26

 

防腐剤無添加をわざわざ選ぶ必要性に疑問。これでまたより安い化粧品が使える。

 

無添加」と言う表現自体には、ほとんど意味がありません。「〇〇と言う成分が配合されていない」と言う意味でしかないからです。ページ27

 

これもひどいものだ。化粧品業界が良いモノを売るのではなく、よさそうなもの、よりお金を取れそうなものを、お客に売りつけているのね。

 

迷ったら、化粧品を使う本来の目的を思い出してください。(中略)だから何かに劇的に効くと言うことを自体を、そもそも期待してはいけないのです。ページ35 

 

化粧品は医薬品ではない。これをしっかり心に刻んでおきたい。これは食品にも言えることで、○○を食べれば何々が治るなんてことを、うっかり信じないようにしたい。

 

科学的な視点で見ると、オーガニック化粧品にもリスクがあるといえます。理由は簡単。日本には、化粧品に関するオーガニック認定基準がないからです。ページ36

 

これでオーガニックと書くだけでより高い金がとれるという闇。

 

「天然成分由来」や「植物エキス」と書かれていると、つい安心・安全だと感じますが、その感覚は残念ながら間違っています。なぜなら、「天然=何が入っているかわからない」とも言えるからです。ページ38

 

 確かに天然のものには把握できないほどに多くの者が入っている訳ですからね。

 

合成成分とは、自然界に存在する薬効成分を特定して、それを科学的に作り出したもの。1つの成分にフォーカスして生成されたものですから、あいまいで未知なるものを含む「天然」よりも、むしろピュアなのです。ページ39 

 

科学合成物質=ピュアっていうのは斬新でいいですね。

 

(日焼け止めは)野外で過ごすなら2〜3時間毎が基本。肌に刷り込むのではなく、乗せるようにつけると、より効果的です。ちなみに、アメリカのFDAではSPF 15の日焼け止めを、氷にあたる15から30分前につけること、2時間ごとに塗り足すこと、そして水に入る場合はさらにこまめに塗ることを推奨しています。ページ50 

 

この著者はあれもいらない、これも不要と言いながらも、日焼け止めの重要性を訴えているので、太陽の光というのはよほど肌に悪いんですね。著者は専門家ですからね。

 

(顔のマッサージは)形成外科医の立場からすると、そうしたマッサージは残念ながら全くの逆効果。肌のたるみやくすみ、黒ずみを作る原因になってしまうからです。ページ52

 

 いらないものだけでなく、やらなくていいものも教えてくれるとは。時間や人生を取り戻せますね。

 

手でいくらを押し上げたり引っ張ったりしてみたところで、せっかく肌を支えてくれている繊維組織を壊すだけで肌へのメリットは無い ページ54 

 

やればやるほどよさそうで、やらない方が良いことって、世のなかにはたくさんありますよね。 

 

マッサージをお勧めできないもう一つの理由は、“肌は擦ると黒くなる“から。ページ55

 

もうマッサージは罪ですね。

 

ターンオーバーを助ける最も簡単な方法が「触らない」ことなのです。ページ56

 

触んな!!

 

古い角質を落とすと言うと、スクラブを思い浮かべる方もいるかもしれません。でもスクラブを使うことが肌に良い理由は1つもありません。ページ57 

 

もう二度とスクラブ入りの洗顔料は買いません。

 

肌を洗う際に大切なのは、できるだけこうした本来の生理機能を妨げずに正常に保つこと。つまり“洗いすぎない“と言うことなのです。ページ59

 

マッサージしないだけでなく、なるべく洗わない。

 

乾燥防ぐためにスチームを使うなら、肌に直接当てるのではなく、室内全体を加湿する方がお勧めです。ページ67 

 

あの電器屋に売っているスチーマーもいらないとは。この本一冊で、美容関係でどれだけ節約できるでしょうか。

 

静電気の刺激は実は肌の角質を傷つけます。(中略)また静電気が発生すると、ハウスダストなど微細な汚れが肌に付着しますが、それが毛穴に入ってしまうと、ニキビの原因にもなるのです。ページ67

 

太陽光はわかるが、静電気が肌の敵だとは。

 

木製の飼育箱生活するマウスは、金属やコンクリートの飼育箱で生活するマウスより生存率が高いと言う研究結果が出ています。ページ68

 

なんでだろ。湿度が一定とか?硬さとか?温度変化とか?

 

それに関する記事がありました。

木の箱、鉄の箱、コンクリートの箱。マウスが長生きするのはどれ?? | 三和建設のコンクリート住宅 blog

 

大切なのは熱伝導率のようです。ですから、コンクリや、金属でも、保温したり、熱伝導率が低いものを敷けば差がないようです。

 

肌に本来備わっている機能を活かすなら、シャンプーを使って頭を洗うのは実は週に2回でも充分。(中略)最初はちょっと辛いかもしれませんが、洗う回数を少しずつ減らして本来のサイクルを取り戻すと、髪も肌も自発的に美しさを保てるようになります。ページ83

 

これは実践するにはなかなか勇気が必要ですが、どうなんでしょうか。これが実践できればシャンプーやリンス代も浮きますね。

 

(ヒアルロン酸などで作った)保水膜が常に角質に触れているのは、常に濡れているのと同じ状態で生理的ではありませんから、角質層の構造が崩れ、皮膚から保湿因子が流出し自分の力で保湿ができなくなってしまいます。塗った直後は調子が良いですが、止めると肌が乾燥するため、常に塗り続けなければならない……と言う悪循環を招くのです。ページ91 

 

ヒアルロン酸乳液もいらないと。

 

コラーゲンを食べても体内でコラーゲンになるわけではありません。ページ95

 

これな。

 

コラーゲン生成に大いに役立つのが、ビタミンC。(中略)つまりコラーゲンを増やしたいなら、コラーゲンを食べるよりも、ビタミンCを摂取した方が、より効果的だと言えるでしょう。ページ95

 

ビタミンCは取れと。しかもできるだけ食べ物から。

 

(鉱物油について)石油から合成されると言うと、なぜか良くないイメージがつきまといますが、病院で肌の保湿用にワセリンやミネラルオイルが処方されるのは、生体にとって影響が限りなく少ないからに他なりません。鉱物油は、私たちの皮脂とは全く違う化学構造ですから、肌のバリア機能を破って体内に浸透することもありません。肌表面に膜を作り外部の刺激から肌を保護すると言う意味では、非常に安全性の高い油なのです。ページ97 

 

むしろ人間に近いモノ、動物由来のモノとかの方が危ないのかも。

 

スキンケア製品に使われる界面活性剤のほとんどは、「非イオン界面活性剤」に分類されるもので、非常に低刺激で毒性もなく、アイスクリームや乳飲料食品添加物としても使われているものです。ページ102

 

ええっ、アイスクリームとか、乳飲料に界面活性剤が入っているの?

 

洗剤以外にも界面活性剤が使われているの? - 石鹸百科

 

↑入ってた。

 

ビタミンCは体にとっても肌にとっても非常に大切な栄養素なのですが、たくさん摂取するほど効果が出るのかと言うと、そういうわけでもありません。ページ110 

 

何でも取り過ぎは良くない。

 

現場では、こうした外用剤としてのビタミンCがどのような影響を肌に与えるかを検証した科学論文はありません。ページ111

 

ビタミンCを塗っても効果があるというエビデンスはないということですね。

 

人由来のプラセンタ注射を過去に受けたことがある人は、献血ができない、と言うことです。具体的にはクロイツフェルト・ヤコブ病(=CJD)の伝播リスクがゼロでは無いからページ116

 

リスクが考えられているんだね。こわ。

 

現在使用されているプラセンタ注射薬の添付文書にも、「理論上、未知のウィルスや感染症のリスクがゼロとは言えないことから、患者に対して十分に説明してから投与するように」と書き添えられています。ページ117

 

そもそも、鉱物系のオイルを怖がる一方で、人由来の胎盤を注射するのは平気というのは、正直理解できない。

 

パラベンは最も低刺激で優れた防腐効果を持つ安全性の高い成分としてのエビデンスが取れています。ページ126

 

パラベンやメチルパラベンは、防腐剤として最も刺激がなく安全なものといえますから、悪者扱いする必要は無い ページ126

 

パラベン不使用」商品についてですが、パラベンが使われていないと言う事は、当然ながら他の防腐剤が配合されているはずです。そもそも化粧品としての販売許可を得るためには、「未開封で3年保存が可能」と言う条件をクリアする必要があります。ページ127 

 

セラミドは化粧品の成分が浸透しやすい角質層に存在していますから、スキンケアで補うことが可能 ページ131

 

セラミド配合の化粧品は効果があるようですね。でもセラミド配合はお高いらしいですよ。

 

 

シミに効くと言う化粧品も数々見られますが、本当のことを言うと、いちどできてしまったシミはそう簡単には消えません。ページ137 

 

美白化粧品に謳われる「美白」とは、“肌の色調変化を「予防」すること“と定義されています。ですから、美白化粧品でみるみる肌が白くなると言うなような事は、基本的には起こりえません。ページ138

 

美白化粧水と言ってもそんなもん。

 

何より大切なのは、これ以上シミを増やさないことです。そのためにすぐできて、効果が実証されているのが紫外線対策と、摩擦を防ぐこと。ページ139

 

日本人の場合、手のひらや足の裏などにほくろが出現した場合、メラノーマである可能性が高いと言われていますので、医師の診断を受ける方が良いでしょう。ページ140

 

あわてて自分と家族の手のひらと足の裏を確認してしまった。

 

化粧品は、実は複数使うほど狙った効果が出にくくなります。ページ142

 

たくさん使っているひといますよね。

 

お勧めするのは、美容液かクリームのいずれかいってんのみを使うケア。化粧水は原則必要ありません。ページ145

 

ニベアが一つあればいいのかも。

 

大切になってくるのが、2つの心得。1つは、できるだけ「触らない」こと(中略)もう一つ気をつけたいのが「洗いすぎない」こと。ページ147 

 

触らない。洗い過ぎない。

 

実は私自身、洗顔は週2回ほどしかしていません。ページ149

 

人によってはちょっと引くかもね。

 

(クレンジングの)一番効果的な使い方は、“こすらずに、ただのせて、しばらく待つ“。その後、石鹸をよく泡立ててで軽く洗い流します。ページ152 

 

ノーメイクだったり薄化粧の場合は、水かぬるま湯で洗うだけでオーケー。体も、目に見えて汚れていたり、体臭が気になる時だけ洗浄剤を使いましょう。普段はお湯で流す程度で充分です。ページ153

 

成分表示では、石鹸は「石鹸類」、ボディーソープは「全身洗浄料」と書かれています。肌への刺激を考えると、石鹸の方が断然オススメです。ページ154

 

うちでは石鹸の香りのボディーソープを使っていたので、液体の石鹸に切り替えようかと考えています。

 

 

 

石鹸の洗浄力を正しく発揮させるために大切なのは、しっかり泡立てること。ページ154

 

ボディーソープは界面活性剤としての効果が消えにくい(中略)その界面活性作用で肌のバリア機能を破り、肌表面を傷つけてしまう可能性があります。ページ155

 

化粧水を使うことのメリットはあまりないというのが正直なところです。ページ156

 

これで化粧水を買う必要がなくなった。SKなんとかなら5000円浮くね。

 

化粧水よりも油分が入ったクリームや美容液、オイルの方が肌に馴染むのはそのためです。ページ159

 

肌本来の機能を保ちながら美しく歳を重ねていくために、どうしても皆さんにやっていただきたいことがあります。それは“毎日必ず日焼け止めを塗ること“。ページ160

 

毎日欠かさずに、日焼け止めを塗ってください。ページ160

 

肌の為には化粧水もいらないが、日焼け止めは塗れってことですね。

 

果物なら、パイナップル、バナナ、キウイフルーツ、りんご、メロン、マンゴー。野菜では大根、人参、ニンニク、玉ねぎ、ほうれん草、アスパラ、ニラがオススメ。これらの食品には、強い抗酸化作用があることが測定によって明らかになっています。ページ166

 

何かを「やる」よりも、「やらない」方が、実はずっと効果的。ページ174 

 

市販のサプリメントは、有効成分よりも添加物の方が多く含まれている場合もあるので、少し注意が必要かもしれません。本当にその栄養素や成分の必要性を感じているなら、医師に相談して処方してもらう方が安心です。ページ185

 

サプリは有効成分より、添加物が問題なのかもね。

 

【まとめ】

 専門家の目から見るとスキンケアに、こんなにもいらないものがたくさんあるのかと、驚いた。

 化粧品業界が客に高値で売っていたのは、肌にいいモノではなく、肌によさそうな気分だったということがわかって、ちょっと幻滅。

 資本主義の悪い所が出たと言ったら話が大きすぎるだろうか。

 こすらない、洗い過ぎない、日焼け止めは塗る。ざっくりまとめるとこんな感じかな。勉強になりました。

 本の代金なんて、すぐに元が取れるほど、化粧品代が節約できる一冊です。