国民年金(額)生活ですから、皆さんは老後の話だと思うかもしれません。
しかし、これは「国民年金生活」ではなく、「国民年金(額)生活」なので、別に国民年金の支給を待っている必要はありません。
自分で生計を立てている人なら誰でも、十八歳の若者も、お父さんも、お母さんも、オジサンも、オバサンにも届けたい新しい生き方の話なのです。
現代社会は誰もが未来に生きています。
若者は学びたい事ではなく、将来安定的な仕事に就くために有利なことを学び、働く人はやりたい仕事ではなく、より給料の高い仕事を選んで、家族により経済的に豊かな暮らしと、自分の老後のための貯金を作る。
明らかに老後に突入したお爺さん、お婆さんまでも、アパート経営やら、海外投資やら。
怪しい投資会社が破産すると何線万円と投資したお爺さん、お婆さんが「老後のためのお金が・・・」と被害を訴える映像が流れますが、彼らは一体、元々数千万を超える資産を持ちながら、お金をどれだけ増やせばお金の心配をせず老後を暮らせると考えているのでしょう。
もはや社会全体が「お金」それ自体に取り憑かれているように見えます。
一方で、生きていくのにお金が必要なのは紛れもない事実です。
では僕らは一体いくらあれば幸せに暮らしていけるのでしょう?
真剣にそのことを考えてみたことはあるでしょうか?
多くの人があまり深く考えずにもっともっと、もっとお金が使えればもっともっと幸せになれると漠然と考えているのではないでしょうか?
月に30万円あれば幸せになれる、40万あれば幸せになれる、いや月に100万円でも足りない。
ではあなたはそのお金のために何を差し出しますか?やりたい仕事ではなくやりたくない仕事を選び、理不尽な客に耐え、自分の倫理観を無視して自分でもグレーだと思うビジネスに手を染める人、悲しいかな、時には犯罪に手を染める人もいます。
そしてそれは同時に「何より貴重な時間という人生そのもの」をお金に変えているとも言えます。
そこで私が提案したいのはお金のために「私の人生」はこれ以上は売り渡さないという明確なラインをしっかり決めませんか?ということです。
それはお金から自由になることでもあり、お金としっかりと向き合うことでもあります。
では次回は幸せに暮らすのに一体いくらのお金が必要かということを考えてみましょう。