『マルクス・アウレーリウス 自省録』感想

マルクス・アウレーリウス 自省録』

自省録 (岩波文庫)

 

自省録 (岩波文庫)

自省録 (岩波文庫)

 

 

いろいろな場合、例えば病気の時でさえも、機嫌よくしていること。ページ16

 

^_^ これはとても難しいことだが、機嫌よくいることの大切さは最近身にしみている。

 

特筆すべきは、例えば雄弁とか、法律、倫理、その他の事柄に関する知識など、何かの点で特別な才能を持った人々に対しては、妬みもせずに譲ったこと。それのみから彼らを熱心に講演して、各がその独特の優れた点に応じて名誉を得るように計らったのであった。ページ19

 

^_^ これがとても難しいことであることが歳をとればとるほどわかってくる。

 

たとえ君が3000年生きるとしても、30000年生きるとしても、記憶すべきは何人もいて現在生きている生涯以外の何物をも失う事はないと言うこと、また何人も今失おうとしている生涯以外の何物をも生きる事は無い、と言うことである。したがって、最も長い一生も最も短い一生と同じことになる。なぜなら現在は万人にとって同じものであり、(したがって我々の失うものも同じである)ゆえに失われる時は瞬時に次のように見える。何人も過去や未来を失うことができない。自分の持っていないものを、どうして奪われることがあり得るか。であるから次の2つのことを覚えていなくてはいけない。第一に、万物は永遠の昔から同じ形を成し、同じ周期を反復している、したがってこれを100年見ていようと、200年見ていようと無限にわたって見ていようと、何の違いもないと言う事。第二に、最も長命のものも、最も早死にするものも、失うものは同じであると言うこと。なぜならば人が失い得るものは現在だけなのである。というのは彼が持っているのはこれのみであり、何人も自分の持っていないものを失うことができないからである。ページ32

 

^_^ 科学技術の発展を見たいから長生きしたいなぁと、思いつつ、人が失いうるのは今、この瞬間のみというのは、心に刺さる一言だ。若者にも老人にも与えられているのはこの一瞬のみ。死者のみは静かに眠る。

 

他人に関する思いで君の余生を消耗してしまうな。なぜならばそうすることによって君は他の仕事をする機会を失うのだ。すなわち、誰それは何をしているだろう、とか、なぜとか、何をして、何を考え、何を企んでいるかとか、こんなことが皆、君をぼう然とさせ、自己の内なる指導理性を注意をぶかく見守る妨げとなるのだ。ページ38

 

^_^ これはもうSNSを止めろと言っているとしか思えない。1800年以上前からのメッセージだ。

『サイエンスインポッシブル』感想

サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

 

サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か

 

 

科学の新しい真理は、反対者を説き伏せることによって勝利を収めるのではない。反対者がやがて世を去り、その真理に馴染んだ新しい世代が育つことによって勝利を収めるのである。マックス・プランク p134

 

^_^ 地動説然り、MMTももしかしたら新しい真理なのか?

現代貨幣理論 - Wikipedia

最新のDNA解析によると、約100,000年前、人類は数百から数千人しかいなかったらしい。1つの手で見ると、大半の動物は遺伝子が大きくばらついているのに対し、人類は遺伝子がほとんどそっくりなのだ。動物界に比べ、われわれはお互いにクローン同然と言っていい。これを説明するには、人類の歴史に絶滅寸前になった「ボトルネック」の時期があったと考えるしかない。ページ194

 

^_^ なんと。実際に絶滅の危機があったとは。農耕は始まってない。火山噴火による寒冷化だと言われているがそれなら同様の条件にあっている他の生物もいるはずでは?

『本当に必要なものしか持たない暮らし』書評・目次・感想・評価

ほんとうに必要なものしか持たない暮らし Keep Life Simple!

 

ほんとうに必要なものしか持たない暮らし Keep Life Simple!

ほんとうに必要なものしか持たない暮らし Keep Life Simple!

 

 

「みんなが持っている」にとらわれない
「あったら便利」は「なくていい」
「ぴったり」が見つかるまで妥協しない ページ46

『中年の新たなる物語』目次・評価・感想

中年の新たなる物語 (動物学、医学、進化学からのアプローチ)

中年の新たなる物語 (動物学、医学、進化学からのアプローチ)

 

中年の新たなる物語 (動物学、医学、進化学からのアプローチ)

中年の新たなる物語 (動物学、医学、進化学からのアプローチ)

 

 

農耕生活に入ると、口に入る食物の種類は必然的に減る。きちんと育つ食物は1、2種類しかないことが多いため、ビタミン、ミネラル、タンパク質の摂取できる種類がかぐられるからだ。その上そうした数少ない作物が育たないと、悲劇が待っている。ページ50

 

^_^ やはり農耕の開始は人類にとって悲劇の一つとすら言えるのか。

 

その上、狩猟採集から濃厚に移行すると、なんと同じ労働量から得られる食料が減ることが現代社会の調査でも明らかになっている。南アフリカのクン族と言う狩猟採集民族は、近隣の農耕民族に比べて労働量は少ないが、食料は多い。ハスダ族と言う狩猟採集民族も、周辺地域の農耕民族が1日中働いているのに対し、1日5時間しか狩猟採集活動を行わない。周辺の農耕民族は、アフリカ南部を定期的に襲う生が生生き延びるため、狩猟採集民族と生活を共にすることも少なくないと言う。
濃厚に予定をが低下する。この証拠は稼ぎにも見られる。濃厚に移行してから、幼児の猪はもろく短くなり大人の身長が低くなり、はも弱くなっている。しかもこうした劣化があまりにも急激であることから、原因は栄養の低下以外に考えられないのだ。他にもこの時期には歯の表面を覆うエナメル質の形成不全、鉄欠乏性貧血に伴う多孔性骨化過剰、骨量低下も見られる。ページ50

 

農耕生活は多産につながる。そして進化にとっては太さんが何より重要である。濃厚が人を苦しめ寿命縮める事は、進化にとっては重要ではない。ページ52

 

^_^ やはり遺伝子は利己的だ。乗り物の我々が苦しむことなど意に介さない。

 

開拓時代、奴隷として大西洋を渡って連れてこられた黒人のうち、公開中の気が八潮不足をも耐え忍んだ人たちだけがアメリカ大陸に到達した。現在、アメリカ黒人の心疾患発生率が高いのは、このことが背景にあるとされている。ページ94

 

^_^ なんと皮肉なことか。飢餓に耐えうるつまり太りやすい人だけがアメリカ大陸に到達でき、その結果、その子孫が太りすぎで苦しんでいる。

 

行動主義心理学」では、動物の幸せは、自分の環境をどの程度コントロールできると思っているか(どの程度、痛みや不足を回避したり、食料や住処を確保できると思っているか)で判断でき、人間の幸せも同じだと言う。人生には自分の意思で決定できることもできないこともあるが、大事なのは「自分の周りの世界をどの程度自分でコントロールできると思っているか」にあると言うのだ。

 

^_^ そう考えると世のビジネスオーナーたちが幸福なのもよくわかる。ストレスも、多いが少なくともサラリーマンよりも自己決定権がある。ぼくが貧乏ながらも幸せなのは自由な貧乏人を自分で選んでいるという認識があるからだろう。

 

お母さん仮説
人間の女性に閉経があるのは、一定の年齢に達したら新たな死の危険を犯して、新たに子供を作るより既にいる子に労力を注いだ方が、子孫を増やすのに良いから。

 

お婆ちゃん仮説
人間の女性に閉経があるのは孫の面倒を見るため。実際、お婆ちゃんがいた方が子供の生存率が高まる。ただし母方の祖母。恐らく確実に自分の孫だと言えるからだと思われる。また、男の孫より女の孫を大切にする。それは遺伝的にxxの女の子の方が自分の遺伝子をより濃く、受け継いでいるから。

 

若い世代が危機に瀕すると妊娠に逃避するのは動物として当然。生きにくいなら余計に子孫を残さなければならないのだから。

 

『西洋の自死 移民・アイデンティティー・イスラム』書評・目次・感想・評価

西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム

西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム

西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム

西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム

 

98点

 ぼくはどちらかというとややリベラルよりの思想をしているという自覚があるのだが、この本には説得力があった。

 右も左も関係なく、是非読むべき一冊。

 移民という異文化を引き受けることによって、自国が育ててきた啓蒙主義、男女平等や、同性愛に対する寛容さなどの基礎的な考え方が、破壊されてしまっているというのだ。

 現代のヨーロッパではキリストを侮辱するようなことを言っても火あぶりにはならない。それは中世魔女狩りの時代などに終わったはずだった。

 しかし、イスラム世界ではアラーやマホメットを侮辱すれば、過激派に襲撃され殺される場合がある。実際、宗教指導者が漫画家を殺害を命じたりしている。

 いつの間にかヨーロッパはイスラムを受け入れることによって、中世の宗教が支配する火あぶりや魔女狩りがある世界に戻ってしまったという。

 確かに他の宗教を侮辱する行為は悪ではある。しかし、宗教に対する罪で、人が死刑になる時代はヨーロッパは中世で卒業し、新しい時代に入っていたはずである。

 それなのに時代の針が逆戻りしてしまった。そしてさらに悩ましいことは、例えばヨーロッパの指導者がそのようなイスラムの在り方を批判すれば、異文化を認めないのかとリベラルから攻撃を受ける。

 イスラムに対する意見、それ自体がタブー化してしまっているということだ。誰も表立って意見を言えない。そんな中で移民による性犯罪も増えている。しかし、警察も及び腰だという裁き方を誤れば警察組織も、移民差別だと叩かれかねない。

 そして、女性はすべて肌を隠しているイスラム圏から来た若い男にとって、素肌を露出してあるくヨーロッパ女性はどう見えるかと考えればおのずと結果は見えている。

 リベラル的考えで移民を受け入れた結果、ヨーロッパのリベラル的考え、男女平等や、同性愛に対する寛容などが破壊されるという悲劇。

 そして、何よりそれに対する意見がタブー視されているという現実。これは右左関係なく、冷静に議論し乗り越えなければならない問題だと思った。

 一方で、この本の価値を貶めているのは"中野剛志氏"。冒頭で、これは日本に対する警告だと、日本も同じだとさんざん煽り立てているが、これによってこの本の価値は大きく傷つけられた。彼はこの本で日本人のイスラム嫌悪を煽り立てているに過ぎない。

 そもそもヨーロッパと日本ではやってきている外国人の数が違う。そして日本は海に囲まれ、EUヨーロッパのように国境が解放されているわけでもない。

 移民はある程度なら、良い部分も多いし、外から、人が入ってくることは歴史の上では普通のことではある。

 このヨーロッパの問題を何の比較も数字もなしに日本に対する警告とはまったくただの煽りでしかない。

 唯一、言えるのは、移民を入れるなら社会に溶け込めるように留意し、ケアできる人数を社会的合意を形成しながら入れるべきということでしょうか。

 今の日本のやり方、研修生という形で入れて、低賃金で働かせ、その多くが日本国内で行方不明になっている。こんなやり方は管理できているとは言えないので、姑息な抜け道ではなく、しっかりと議論して移民を年間何人入れるのかをしっかり決めて、対応すべきということでしょう。

 ちなみに著者のダグラス・マレー氏も言葉選びは慎重ですが、ちょっと人種差別的な感覚の持ち主だなぁとは思いましたが、書いてある内容は読む価値は十分にあります。

 移民賛成の人も、移民反対の人も、保守も、リベラルも、一読の価値ありです。 

 

【目次】

[解説] 日本の「自死」を予言する書

イントロダクション

第1章 移民受け入れ論議の始まり

第2章 いかにしてわれわれは移民に取りつかれたのか

第3章 移民大量受け入れ正当化の「言い訳」

第4章 欧州に居残る方法

第5章 水葬の墓場と化した地中海

第6章 「多文化主義」の失敗

第7章 「多信仰主義」の時代へ

第8章 栄誉なき預言者たち

第9章 「早期警戒警報」を鳴らした者たちへの攻撃

第10章 西洋の道徳的麻薬と化した罪悪感

第11章 見せかけの相関と国民のガス抜き

第12章 過激化するコミュニティと欧州の「狂気」

第13章 精神的・哲学的な疲れ

第14章 エリートと大衆の乖離

第15章 バックラッシュとしての「第二の問題」攻撃

第16章 「世俗後の時代」の実存的ニヒリズム

第17章 西洋の終わり

第18章 ありえたかもしれない欧州

第19章 人口学的予測が示す欧州の未来像

あとがき(ペーパーバック版)


^ ^ 残虐行為はあったが他でもあったという理論にはその行為を正当化する理由にはならない。その行為は許されないことであったということは他でもやられていても変わらない。自分の祖先の悪行に子孫が罪の意識を負う必要はないというのはおかしい。祖先の英雄的行為を誇りに思い、その資産を経済的にも文化的にも受けていながら、そのマイナス面だけは免除されるはずだというのは辻褄が合わない。

 

ファシズムが歴史の彼方へと遠のき、ファシストたちの姿が目に見えなくなっていくほど、反ファシストを自称する人々はファシズムを必要とするようになった。さもないと自分たちには政治的な価値や意義があるのだと言う見せかけを維持することができないからだ。ページ370

 

 これはあらゆることで起きている現象だ。貧困を撲滅する団体が、真に飢える子供が国内から姿を消すと、相対的貧困という新しい概念を持ち出した。社会はそれを受けれるかどうか、もう一度立ち止まって考えるべきだ。まず、絶対的貧困から根絶すべきではないのか?それらは確かに見つけにくくなったかもしれないが確実に存在するだろう。隣の家の子供と違ってディズニーランドに連れて行ってもらえない子供を救うことの方が大切なのだろうか?ぼくは非情なのだろうか?

 

オランダの国会議員のヘルト・ウィルダースは、トルコのEU加盟を支持した自由民主国民党(VVD)から飛び出し、2004年に自らの新党を立ち上げた。その自由党(PVV)は初めて挑んだ2006年の総選挙で、オランダ国会の150議席9議席を獲得した。2016年の世論調査では、同党がオランダ切っての人気政党であることが示されている。自由党公認の国会議員の数は次第に増えていたが、実際の党員は今日に至るまでフィルダースただ1人だ。同党が最初に結成された時点で、ビルダーズ自身がそのことを明言していた。国民も自由党公認の国会議員も党員になることができない。そのためにビルダーズは政府からの多額の交付金(政党の規模に応じて支給される)を貰い損ねてきた。このようなやり方で自党を運営している唯一の理由を、ある時、彼は内々に説明したことがある。当院を公募などしたら、真っ先にオランダ在住のスキンヘッドが何人か入党して来かねず、そうなれば続いて入党しようとする人々が誰もいなくなるからなのだった。彼は一握りの本物のネオナチに国全体の政治的前途を台無しにさせるつもりはなかった。ページ372

 

^_^ これはなんというか。難しい。問題だろう。党は人を選ぶことができるか?ネオナチもどきが入党すれば対立する政治勢力に攻撃のそれも致命的な攻撃の口実を作る。我が国の維新とかいう政党も、ヤバイやつらがたくさん国会議員になっていて維新から除名された人たちがまた国会に新しい組織を作っている。

5章 買い物編 車の購入 月額65000円で生活するぼくが車を買うなら重視するなら年式か、走行距離か

 ところで中古車を買う際に重視すべきは「走行距離」か「登録年度」かという問題ががあります。

 せっかく車を買う予定があるので調べてみました。

 

 最近のクルマは信頼性が向上し、10年落ちぐらいの中古車なら大きな故障を心配する必要はなくなってきています。そのため価格の安い低年式車が魅力的に思えますが、現在は安全装備の進歩が目覚ましく、高年式車のほうが性能の高い自動ブレーキやクルーズコントロールが装備されているクルマが増えています。したがって先進安全装備が充実したクルマに乗りたいなら高年式車を選びましょう。 (中古車購入時に重視すべきなのは年式?or走行距離?のどちら?!より抜粋)

 今の時代、10年落ちぐらいなら大きな故障を心配する必要がないっていうのは、心強いですね。日本の自動車産業万歳ですね。 おかげで新車が売れなくて困ってるみたいですけど。

 そして安全装備重視なら、より新しい年式の車を選べはいいのですね。勉強になります。

www.goo-net.com

 

 例えば、年式が10年前のものでも走行距離が5万キロにも満たないようであれば、あまり使用頻度が高くない車であると判断できるでしょう。あるいは、最初の数年間は運転していたが、あとの数年はあまり乗っていなかったという可能性もあります。年式が新しいのに走行距離が極端に多い車の場合は、長距離運転が多かったことがわかります。

 これらのようなケースがありますから、何年落ちあるいは走行距離何キロなら問題ないとは一概には言えません。酷使されていない、かつ長期間放置もされていない車を選びたいのなら、年間の走行距離が8,000~1万キロ程度の車を優先的に選ぶと良いでしょう。(中古車を選ぶときは走行距離と年式、どっちを重視するのがベスト?より抜粋)

 これは中古車を買うときには盲点ですね。走行距離が短ければ良い車だと考えがちですが、あまりに走行距離が短い場合は、長い間放置されていた可能性があるということ。10年落ちなら8万キロぐらいは走っていないと、放置されていた可能性があるということですね。

前の所有者がどのように車に乗っていたのかによっても、車のコンディションは左右されてきます。定期的にメンテナンスをしっかりしてきた車が良いのであれば、レンタカーや店頭展示車のような法人登録車が狙い目です。法人登録車は個人が乗っていたものよりも整備が念入りに行われているため、多少は走行距離が多くても安心して購入できるでしょう。(中古車を選ぶときは走行距離と年式、どっちを重視するのがベスト?より抜粋)

 実はレンタカーがねらい目だとは驚きですね。確かにレンタカーなら、一般車より整備に目が行き届いている可能性が高いですからね。

  

「走行距離10万キロ走ったら車の寿命が尽きる」という話がありますが、これはほとんどの場合あてはまりません。普通車の場合、安全に走行できる距離は40万キロ以上です。現に、タクシーの走行距離の目安は40万キロ程度とされているので、普通車にも同じことが言えます。

 メンテナンスさえしっかりとしていれば、10万キロ以上の走行距離があっても全く問題はありません。安全に走行できさえすれば良いという考えであれば、10万キロ以上走っている中古車の購入も視野に入れて良いでしょう。(中古車を選ぶときは走行距離と年式、どっちを重視するのがベスト?より抜粋)

  これも激安中古車の購入を考えているものとしては、心強いですね。それにしてもタクシーの40万キロというのはすごい距離ですね。地球の赤道一周が約4万キロですから、地球10周ということです。おどろきです。

 

www.nextage.jp

 ということで、結論としては、

 

1 古いのにあまりに走行距離の短い中古車は避けるべき。

2 走行距離、年式共に重要だがメンテナンスの状態も重要。

3 10年、10万キロ共に昔ほど心配しなくてもよい。

 

と、いうところでしょうか。

 いったんの結論としてはやはり前回のプリウス同様、ヤフオクで購入したいと思います。予算はやっぱり厳しいのですが・・・。

 

5章 買い物編 車の購入 月額65000円で生活するぼくは価格の高い軽自動車を買うべきか、税金の高い普通車を買うべきか?

 今回は中古車を買うにあたって軽自動車がいいのか、普通車がいいのか、検討してみたいと思います。

 

 まず税金の比較から、6年乗る場合を想定したいと思います。

 まず毎年掛かるものとして、自動車税

 

 中古で古いものを買うという前提で、

自動車税 軽自動車       12,900円×6年=77,400円

自動車税 普通小型車(ポルテ) 39,600円×6年=237,600円

差額 160,200円

 

自動車重量税 普通小型車(ポルテ) 12,300円×6年=73,800円

自動車重量税(軽自動車・13年超過) 4,400円×6年=26,400円

差額 47,400円

 

トータル差額 207,600円

 

税金だけで差額20万円以上ということになりますね。

 

ヤフオクで車体価格を見てみましょう。

まず軽自動車です。

タントL   2010年(9年落ち)  9.4万km 支払総額 約21万円

タントL   2012年(7年落ち)    15万km 支払総額 約18万円

タントX  2004年(15年落ち) 5,5万km 支払総額 約19万円

タントX  2010年(9年落ち)  9.6万km 支払総額 約20万円

タントカスタムRS  2006年(13年落ち) 9.6万km 約18万円

 

タント(軽自動車)  平均10.6年落ち〇  走行距離9,8万km

 

そして普通自動車ポルテ

 

ポルテ 2013年(6年落ち) 1,8万km 支払総額 約20万円

ポルテ 2007年(12年落ち) 11,3万km 支払総額 約19万円

ポルテ 2010年(12年落ち) 8.5万km 支払総額 約21万円

ポルテ 2006年(13年落ち) 7.2万km 支払総額 約19万円

ポルテ 2007年(12年落ち) 7.1万km 支払総額 約17万円

 

ポルテ(普通車)  平均11.0年落ち  走行距離7,2万km〇

 

 特に普通車だから激安というわけではなさそうです。走行距離が短いというのはメリットかも知れませんが、運用時の税金の差が埋まるほどとは思えませんね。

 いや、いっそ、あえて、税金20万円の差を埋めるほどの価格差となると0円ですから無理です。

 そこである程度、価格差を埋められる価格5万円程度で探してみましょう。

 

ポルテ 2006年(13年落ち) 5.4万km 支払総額 約5万円

ポルテ 2006年(13年落ち) 5.3万km 支払総額 約5万円

ポルテ 2006年(13年落ち) 8.1万km 支払総額 約6万円

ポルテ 2009年(10年落ち) 11.2万km 支払総額 約2万円

ポルテ 2004年(15年落ち) 5.5万km 支払総額 約7万円

 

ポルテ(普通車・5万円程度)  平均13年落ち  走行距離7,1万km

 

 わかったことは初年度登録の13年目を超えると価格が安いものが多くなるといういうことですね。初年度登録から13年経ると自動車重量税が15%増えるという税の制度が影響を与えているようです。

 どうもポルテは走行距離が短めということになっているようです。

 軽自動車のタントと比べてみましょう。

 

ポルテ(普通車・5万円程度)  平均13年落ち  平均走行距離7,1万km

タント(軽自動車)  平均10.6年落ち〇  走行距離9,8万km

 

 これで「車体価格+6年間の税額」の差額が5万円程度ですね。

 

 4人乗りのタント(軽自動車)か、6年で5万円足して、5人乗りのポルテ(普通自動車)か。

 

 いやもっと考えてみましょう。タントの方が2年間新しいという点があり、これは2年間長く乗れると考えることができます。

 

 ポルテを6年乗り、タントは8年乗れると考えると、年間費用はいくらになるでしょうか。

 

 ポルテ 車体価格5万円 6年で割ると 8,334円

 自動車税 年額(13年超過) 39,600円

 自動車重量税 年額 12,300円

 

年額 60,234円

月額 5,019円

 

 タント 車体価格20万円 8年で割ると 25,000円

 自動車税 年額 12,900円

 自動車重量税(13年超過) 年額 4,400円

 

年額 42,300円

月額   3,525円

 

 こう考えると月額1,500円を余計に払って、軽自動車ではなく、普通自動車に乗る価値があるのかが、問われているということかも知れませんね。

 

 ぼくとしてはどちらかと言えば、軽自動車に傾いていると言えるかも知れません。