『未来に通用する生き方』書評・目次・感想・評価

【Q1】どんな人にオススメ?

  人生これでいいのかなと考えているあなた。仕事に打ち込んでいるがなぜか人生がうまくいっていると感じられないあなた。

【Q2】この本の弱みは?

  人工知能について言及する部分があるが、きっと人工知能はこれはできない。だから人間はここを磨けば通用すると述べているがあくまで希望的観測に過ぎない。人工知能に直観で勝つでは読者は納得しないだろう。

【Q3】この本の強みは?

  幸福と世界一のデンマークから日本が学べることが、書かれている本は多くあるが政府や自治体レベルの話ではなく、一個人として学べる事が多く書かれていること。

未来に通用する生き方

未来に通用する生き方


【著者・島崎 信さんの気になる著書リスト】

  

美しい椅子〈2〉にっぽんオリジナルのデザイン力 (エイ文庫)

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ウィンザーチェア大全―歴史、デザイン、製作技法、名品紹介などすべてを網羅した決定版
 
デンマーク デザインの国―豊かな暮らしを創る人と造形
 

 

【『未来に通用する生き方』目次と読書メモ】

まえがき 

第1章 未来を幸せに生き抜くための3つの「しごと」 

no.1 幸福を待つのではなく、幸福は一歩一歩積み重ねること 

no.2 自分の30年後の姿を想像してみましょう 

no.3 「仕事」と「志事」を両方持てば、はたらくことの愚痴を言わないで済む 

no.4 自分の人生をデザインする意識を持とう 

no.7 未来でも通用する人になるために、言葉を磨く 

no.8 「人がそう言うから」「世の中がそうだから」と考えるのをやめてみましょう 

 

「私淑」とは、「直接教えを受けるわけではないがその人を尊敬して私と仰ぎ、模範として学ぶこと」。

 

^_^ なるほど、私淑かぁ、ボクは高校生の頃は諸葛孔明を私淑していたわけか。筆箱に自作の木彫諸葛孔明像を忍ばせてw

 

P29 大切なのは、「自分を見捨てないこと」です。

 

P31 90歳、100歳になってもやっていけることを、今からやる価値があるのではないでしょうか。

 

^_^ エニグマ425という照明がいいらしい

 

 

 

P45 人から「すごい!」と言われることと、価値ある人生を歩むこととは全く別物

 

^_^ こういうのって時々言われないと忘れちゃうんだよね。 

 

P58 私たちは、日本人のようにたくさんのもの欲しいとは思っていないのです。セレブリティーのような暮らしをしたいとは思わないし、身の回りの、手に届く範囲のもので十分だと思っています。ブランドものも、欲しいとは思いません

 

P60 幸福の秘訣は、私たち日本人が少し前まで持っていた「足るを知る」こと

 

^_^ 本当に共感する。幸せになるのに能力が必要だとしたらそれは手元にあるものを楽しむことができると言う能力。

 

 

第2章 簡素なライフスタイルで3つのしごとを実現する方法 

no.11 3つのリセット① 家の環境をリセットする 

no.12 3つのリセット② デジタルとの付き合い方をリセットする 

no.13 3つのリセット③ 自分自身をリセットする 

 

ページ69 学習する国民に支えられた学習する国家

 

^_^ これは理想的。学習も資格取得競争的な学習ではなくね。

 

ページ93 今この瞬間を生きる

 

^_^ 90歳、100歳の自分も考えて計画し、今この瞬間を生きると言うことか。

 

ページ112 コペンハーゲンに世界中の遊具が詰められた公園がある

 

^_^ まぢか、これは日本の地方再生に使えそう。危険だとか、管理が難しいなどの理由で日本中の公園から遊具が消えていく。ではあえてあらゆる遊具を日本中、世界中から集めた公園ができたら集客が見込めるのではないか?

 

第3章 しごとの実践 

no.14 未来に向けて大切な知恵の力 

no.17 デンマークの知恵③ コンセンサス 反対する人まで賛同者に変えてしまう力 

no.18 デンマークの知恵④ 未来と世界とのつながり 未来では地球人としての視点が必要になる 

 

ページ119 一番抵抗している人を一番の賛同者に変える

 

^_^ これはいい手だ。様子見の人たちもあの人が賛成したならと一斉に賛成に回ることになる。

 

ページ122 数の力で少数派を切り捨てるのではなく、異なる人たちの意見を丁寧に聞きながら全体が良くなる方向に社会を導くシステム

 

^_^ これが北欧型民主主義なら理想的だが、、、そういえば地方自治体でデンマーク視察に行って遊び呆けて帰ってきた帰って来て全員が同じ内容のレポートを提出した話があったなぁ、もちろんあれはデンマークには何の罪もないし、日本の政治家のレベルが低いだけだけど。

 

第4章 人生の基盤、「私事」を強化する 

no.19 「健康」「家族」は人生のベースキャンプ 

no.20 デンマーク人の「ヒュッゲ」な団欒 

no.21 手作りの料理は心も体も「ほっ」とさせる 

no.24 食べる「演出」+「体験」をちょっと心豊かにする 

no.25 サマーハウスで休日を~自然の中で憩う休暇のすすめ 

no.28 光の芸術家 

 

ページ158 長男のトーマスが、食卓に牛乳パックをそのまま置いたところ、父親のポールは、ミルクピッチャーに入れてきなさいと言ったそうです。トーマスが、「めんどくさいや」と返事をすると、ポールは「そのめんどくさいと言うことに、一手間かけることが、テーブルの上を美しくするんだ。そして、お前の人生をも素晴らしいものにするのだ」と言ったそうです。

 

第5章 未来に通用する生き方 

no.30 私たちが30年後の世界を考えるべき理由 

no.32 いつの時代でも変わらないこと 

 

^_^ フィンユールの椅子ナンバー45など、ちょっとした宣伝入れてるな。

 

www.e-comfort.info

 

ページ206 人間の強みは3つあります1つは「直感力」~そして残り2つが「幸福力」と「社会貢献力」です。

 

^_^ これには賛同できない。人間が人工知能に勝る能力として「直感力」を挙げているがこれも結局は過去の蓄積のアウトプットに過ぎない。つまりは同じ土俵ならコンピューターに勝つのは難しいだろう。そして社会貢献については人工知能に社会貢献ができない理由がない。そうなると最後の1つ「幸福力」それだけだろう。人間が確実に人工知能に勝てるとしたら「自分を幸せ」にする能力だけかもしれない。自分を低コストでもしくは低条件でで幸せにできる能力があればより幸せに生きられるのではないだろうか。人工知能人工知能自身を幸せにする能力があっても意味がない。今までの日本ではアリ能力が重視されてきたが、これからはキリギリス能力が必要とされる時代が来るのだろう。

 

ページ213 

1、それをやっていれば、楽しくて、それを行うことが好き (ただし、遊びや趣味と混同しないこと)

2、長続きするものであるかどうか。30年、50年先もやっていけるものか?

 

^_^ この内容には概ね賛同するが、(カッコの中身は要らないと思う。趣味遊びでも構わないのではないか?ただソーシャルゲームなど夢中で遊べるものは数多くあるがそれに関する取り扱いが悩ましかった。それに関する基準について悩んでいたが、例えばその点においてのみ他人と比較してみるのはどうだろう。例えばソーシャルゲームに夢中になれるとしても他人と比べてどうだろう。はるかに力と時間をかけて自分より夢中になっている人がたくさんいるのではないだろうか?他の人と比べてこの事は自分が夢中になれることだと思えることを選ぶべきではないだろうか?