『新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く』書評・目次・感想・評価
【『新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く』目次と読書メモ】
第一章 序
第二章 ランダムな宇宙
第三章 六次の隔たり
第四章 小さな世界
社会には強い絆と弱い絆があり、 主に就職など実際に役に立つ絆は多くの場合、 自分の所属するクラスターの外に繋がる弱い絆である。
なぜなら自分の所属するクラスターの中では知っている情報も似通 ってしまっていて自分の知らない情報は外に求めるしかないからで ある。
第五章 ハブとコネクター
紹介書籍「なぜあの商品が急にうれだしたのか」
紹介書籍「クチコミはこうしてつくられる面白さが伝染するバズ・
クチコミはこうしてつくられる―おもしろさが伝染するバズ・マーケティング
- 作者: エマニュエルローゼン,Emanuel Rosen,浜岡豊
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 125回
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第六章 80対20の法則
釣鐘型からベキ法則へ
第七章 金持ちはもっと金持ちへ
べき乗になるには選択的リンクとネットワークの成長が必要。
第八章 アインシュタインの遺産
すべてのリンクを一つのノードが押さえてしまう状態と量子力学のポ ーズ=アインシュタイン凝縮が似ていることに驚く筆者。 その中で実際の世界でそれに似たことが起きていることに気づく、 ウインドウズの一人勝ちである。
第九章 アキレス腱
べき乗のネットワークはランダムな故障には強いが、 悪意を持ってハブを攻撃されれることには弱い。
第十章 ウィルスと流行
第十一章 目覚めつつあるインターネット
^_^ 読んでいて思いついたのだが、 パソコンを安くもしくは無料で配布して、 その使用時間以外のリソースを配布した側が受け取るというビジネ スはどうだろう。マイニングでもいいが、 もっと有効的な手段として、企業や大学にリソースを提供する。 そういえば図書館やマクドナルドなどにパソコンを持ち込み、 その電力でマイニングをしている人っているのかな?
第十二章 断片化するウェブ
紹介書籍「CODE―インターネットの合法・違法・ プライバシー」
- 作者: ローレンスレッシグ,山形浩生,柏木亮二
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2001/03/27
- メディア: 単行本
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リンクが一方通行であるがゆえにインターネットは4つの大陸に分
第十三章 生命の地図
“良い遺伝子“も“悪い遺伝子“も存在しない。 存在するのはただ、様々な階層のネットワークだけである。 ページ260
^_^ 著者が未来の医学について楽観的に見ているようだが現実の医療は そこまでたどり着いていないようだ。 ただ遺伝子治療などが実現しているからもう少し待てば著者が考え ていた個々人に合わせたオーダーメイド医療が実現するのだろうか ?
第十四章 ネットワーク経済
一握りの実力者からなる希薄なネットワークが、「 フォーチュン1000」 の重要な人事のかなりの部分を支配していることがわかった。 ページ286
^_^ やっぱあいつらで人事回してんだなぁ。日本でもあるんだろうな。 まぁ、しょうがないといえばしょうがないけど。
ネットワーク経済では、 どの濃度も利益を上げることができなければならない。 ページ304
^_^ これは驚きの内容ではある。 自分とつながっているノードが崩壊すれば影響は避けられず、 それがハブの役目をしている存在であれば業界全体を揺るがしかね ないと言う事でもある。
第十五章 クモのいないクモの巣
アルカイダは自己組織化する分散型のトポロジーを持つため各部が 自立しており、オサマ・ビン・ ラディンとその側近を除去してもなおこれらが生み出した脅威を根 絶することができないだろう。 それはまさに雲のいないクモの巣なのだ。ページ316
^_^ 2002年発行のこの本にそのように書いてあると著者の慧眼には 脱帽するしかない。
この戦いに勝つためには、 このネットワークを成長させる燃料となった社会的、経済的、 政治的なルーツに目を向ける必要がある。 テロリスト組織にリンクしたのと質の欠乏や欲望を取り除き、 より建設的で意味のあるウェブに参加するチャンスを掴むよう力起 こさなければならないのだ。ページ316
【著者・アルバート・ラズロ・バラバシさんの気になる著書リスト】