目次だけでも読んでいって下さい

読書は孤独です。同じ本を読んだ人はコメントくれると嬉しいです。

『「孤独」は消せる。』書評・目次・感想・評価

【『「孤独」は消せる。』目次と読書メモ】

吉藤健太朗について
 
吉藤さんのこと 株式会社オリィ研究所 共同創設者、最高財務責任者 結城明姫
 
プロローグ
 
名言
おそらく、人は人に会うために外に行くのだ。人の営みに参加するために、われわれは外に出かけるのだ。(吉藤健太朗 ロボットコミュニケーター)ページ16
 
第1章 ロボットコミニュケーターという仕事 人と人をつなぐことで「孤独」を解消させる
「ないなら、つくる」
ものづくりの原点
分身ロボット「OriHime」
1人でやれる事は1人で進める
足を使って移動することでわかること
私のガレージ作業場へようこそ
経験こそが無敵の「財産」
私の白衣はなぜ黒いのか
人生は出会いによって作られる
自分を動かす感情について
 
ないなら、作る。私の座右の銘であり根底にある考え方だ。ページ30
 
概して、1 +1が1以上になる事はそうはない ページ40
 
^_^ 共同作業がもてはやされる現代においてそこまで言い切るのはやはり天才だからか、しかし、誰もが心の内に持っている実感でもある。
 
よく、ものづくりは客の声を聞けと言うが、その“客“が本当に欲しいものはこれだと言う明確な答えを持っていることなどあまりない。しかしそれが本当に欲しいものかどうかを判断することはできる。だからこそ試作品を使ってもらい、その日のうちに研究所へ戻って徹夜でプロトタイプを作ったりしながら体験を重ねていくことで、声=その本質の輪郭が初めてはっきりしてくるのである。ページ46
 
^_^ これはものづくりの根幹に関わる部分ではないだろうか。顧客は本当に欲しいものを知らない。作る側が提案し顧客が是非を決める。著者がやっているこのやり方がこれからの正しい製造業ではないだろうか。
 
日常の中の、様々なタイミングでひらめき、思いつきが生まれるが、アイディア思いついたら鮮度が命である。
メモに残せない脳内イメージもあるし、何より開発のモチベーションも、その時が最も高い。夜中にアイディアを思いついて飛び起きたなら、その瞬間は最も貴重で絵画大春だ。自宅にいてもすぐに作業場に移動し、30分以内には開発に取り掛かる。この高速なトライ&エラーも1人で動くからこそできる。
 
^_^ こんな風でありたいと常々思う。やりたい仕事をやっていなけりゃこうはならないもんなぁ。
 
だから、今でも3ヶ月に1度ぐらいは新しいことに挑戦してみるように心がけ、割と興味本位でやるようにしている。これが意外と役に立つ。ページ58
 
^_^ これって大事なことだと思う。人生がルーティーンになってしまってはつまらない。
 
最も重要なポイントは、大怪我をしたり、信用を失ったり、復帰に時間がかかるミスだけは避けることだ。回復不能なミスでなければ、失敗は別にたいした事じゃない。ページ61
 
^_^ こう書かれていると結構常識人だなぁと思う部分もあるんだけど。
 
人と違うことをすると馬鹿にされる。挑戦すると笑われる。でも、世界を前に進めてきたのは、いつでもそのような馬鹿者たちなのだ。ページ63
 
誰もやっていない新しいことに挑戦する時、人は大抵1人なのだ。ページ68
 
私の場合、これまで我慢して取り組んで成功したこと、うまくいった例がほぼない。9割は失敗する。逆にワクワクすることさえできれば、自分も想像できない力を発揮できる150点をねらえ、いつの間にかできることが増えているのである。ページ76
 
^_^ これが21世紀の働き方だと思う。やりたいことを徹底的にやる。
 
第2章 正解は無い。別のやり方があってもいい 3年半の不登校時代で体験したこと
 
このときの心境としては、“全てが辛い“である。すべてとは、厳しくされることも辛く、優しくされることも辛く、何かしてもらうことも申し訳なくて辛く、ひとりでいることも辛いのである。
 
^_^ わかる。確かにそういう時があった。近頃の孤独を賞賛するちっとも孤独でない似非知識人共にはきっとわからない感情だろう。孤独から得るものはないとは言わないが、その代償は余りに辛いのだ。だから本当の孤独を知る人間は孤独を賞賛したりしない。
 
第3章 心の底からわくわくすることをやる ひたすら作るだけの3年間
 
名言
「私は孤独を解消するために生まれてきた」そう言えるようになろうと思った。(吉藤健太朗)
 
やるからには、ここまでやるか!と思わせるまでやらなあかん ページ117
 
実はこの時まで私は、世の中はなんとなく、“割と完璧にできている“と思っていた。ページ138
 
^_^ ぼくも子供の頃はそう思っていた。
 
物理的な意味で自分が1人になり、人が周りに誰もいない状況は、まだ孤独とは言えない。誰でも1人になりたい時もあるだろう。身体が健康である時、1人の状況はストレスにならない。
ただ、風邪をひいたときや体調がすぐれない時などに、何日も何日もずっとひとりでいると言う状況は大きなストレスになり、心を疲れさせる。それが孤独と言うストレスである。つまり孤独とは「周りに人がいない、自分は一人ぼっちで辛い」と自分が思ってしまう状況にある。ページ146
 
^_^ 孤独の定義として覚えておく価値のある一文だと思った。
 
人付き合いはストレスばかりで厄介なものだが、「人本当に痩せるのも、また人だけだ」と改めて思った。ページ148
 
第4章 人と向き合うこと、自分と向き合うこと いかにして対人関係を克服するか
 
他人というのは責任をとってくれそうなことを言いながら、結局は責任などとったくれない。ページ189
 
さて大学3年生だった当時、とても不思議に思っていたことがある。まわりの皆さんが当たり前のように、「大学は卒業しなくてはならない」と考えていたことだ。〜大学に限らず、学校というものは「学びたいことを学ぶために行けばいい」というのが私の考えだ。自分にとって必要と思う知識を効率よく学ぶために通えばいいし、自分にとって卒業の資格が必要と思うなら取ればいいと考えている。ページ190
 
^_^ これはある意味、他人に雇われる気がないなら一番効率的な学び方なのかも知れないシリコンバレーでの成功者が大学中退が多いのも頷ける?
 
第5章 誰でも使える「もうひとつの身体」 自分がほしかったものをつくれ!
 
賞金は使えばなくなるし、栄光は時間と共に消えるが、良い出会いはその後ずっと人生を豊かにしてくれる。ページ194
 
ロボットに限らず、何かつくりたいものがあって、そのつくり方がわからないとき、まずは市販のものを購入してきてそれを観察することから始める。ページ196
 
^_^ このやり方は学びたい。突如、オリジナルを作るのではなく既製品を分解理解して、そこにオリジナルを持ち込む。いろいろなことに応用できそうだ。
 
重要なのは「とにかく完成させる」ということと、自分の知識や技術が成長してしまう時間を待たず「短期間で一気に仕上げてしまう」ことだ。
 
^_^ 小説家志望などに、作品を作り続けて完成しないというのが多い。これを戒める言葉だ。ぼくにもアイデアがあっていつかはと思うことは多いが、これは永遠に完成しないのだろう。
 
月にいくらお金があれば幸せになれるかを試算しておくことは、とても役に立つ。いくらあれば生きていけて、いくらあれば満足いくかを計算すると、当時の私の場合は9万円あれば問題なく生きていけて、13万円もあれば十分な贅沢ができることがわかった。あとは全額、制作費に投資できる。ページ204
 
^_^ これこそがお金との正しい向き合い方だと思う。
 
毎日美味しいものを食べている場合と、人と一緒に外食するときにでも。たまにおいしいものを食べる場合では、前者より後者のほうが、コストをかけずによりおいしく感じられる分、豊かなのではないかと感じている。ページ204
 
^_^ わかる。たまに食べるから美味しいものは美味しいのだ。一生のうち食事は残り限られているから毎日、美味しいものを食べるという人がいるがそういうやつに言いたい。生活習慣病になるぞ」と。
 
藤吉がいなくなっても維持されるような社会のシステムにしなくてはいけない。社会のシステムはお金の循環、お金が回るから人が動き続ける。市場を作り、サービスを提供できる社会のシステムをつくるのがビジネスですよ ページ209
 
^_^ 「いなくなっても維持できる」というのには感動すら覚えた。ジョブズがいなくなってもアップルは製品を生み続けている。(もちろん、いなくなって駄目になったという人もいるが、、、)先日、時価総額が1兆ドルを超えたとか。ジョブズ亡き後も成長を続けているわけだ。
 
ロボットの大会でも、ビジネスの大会でも、「ここまでやるか!」と全員を驚かせた人が勝つ。これで十分だろうではなく、とことん勝つことを考え、徹底的に準備をする。ビジネスプランをしっかりブラッシュアップするのはもちろん。会場の下見をさせてもらい脳内イメージをしっかりつくったり、審査員が公開されているときは、その人の過去のインタビュー記事などを見て、どういったビジネスモデルや言葉のフレーズが刺さるのかをリサーチしたりした。台本を何パターンも用意し、アトリエにプロジェクタとスクリーンを買って役者をしている友人のジョンソンと一緒に伝わりやすい話し方の練習を何日もかけて行った。そこまでしなくていいだろうと人に呆れられるくらいが目安だ。何事も徹底的にやるのは難しい。ほぼ自分との闘いでもある。ページ212
 
^_^ 何でも勝つには頭一つ抜けるどころか、身体一つ抜けるぐらいのつもりでやれということなのだろう。自分も書評家としてやっていくには呆れられるぐらいやらなくてはいけない訳だ。
 
コンテストの醍醐味は素晴らしい人との出会いが得られることだ。コンテストをただの腕試しや、賞金稼ぎのみを目的にするのはとてももったいない。尊敬すべき友人たちや恩師らとの出会いは、質の良いコンテストから得られる。
 
第6章 必要な人に広がる分身ロボット 使う人たちと一緒に未来をつくる
 
よく「ユーザーの声を聞け」というとのがあるが、私は聞くことよりも反応を観察することが重要だと考えている。結局のところ、実はユーザー自身も、自分が最もほしいものを知っているわけではないのだ。そこで私がアイデアを考えたり、プロトタイプを使ってもらったりする中で「ああ!これがほしかったんだ!」と気づくのであり、私もその反応によって、このアイデアが優れているかどうか気づくことができる。ページ240
 
^_^ ユーザーが実は自分の欲しいものをわかっていないというのは真理だと思う。推測、実用、評価のフィードバックが正しいあり方で欲しいものが分かっていれば現代科学が可能な限り、もうきっと世の中には存在するはずなのだ。
 
プレゼンテーションは準備が9割だ。
それまで、「ここまでやるか」と見ている人に思わせ、驚かせることを意識してきたが、さらにそのうえの自分に「ここまでやれば大丈夫」ではなく、「ここまでやれるのか」と言わせてみたいと考え、本大会までの計画を立てた。ページ284
 
^_^ プレゼンテーションは準備が9割か。OriHimeか動かないパターンなど様々なトラブルに合わせて22パターン台本を用意したというのは感動した。ここまでやるか!である。また、台本を聞くのもいいというのは覚えておきたい。
 
エピローグ
 
「生きるとは、人の役に立つこと」ページ260
 
感謝は集めてしまってはならない。送りすぎてしまってもいけない。何かをしてもらって「ありがとう」と言ったら、次は何かをしてあげて、「ありがとう」と言ってもらえる、つまり"循環"が人の心を健康にする。ページ262
 
^_^ 感謝の循環。人は人の役に立ちたいのだ。勉強になる。
 
あとがき
 
「人や社会から必要とされていて、その期待に応えている実感」があるから、人は苦痛なく人にお願いや助けを求められる。ページ271
 
私がつくりたいのはロボットではなく、その未来である。ページ271