『ぼくたちは習慣で、できている。』

【目次】
1章 意志力は、生まれつき決まってる?
2章 習慣とは何か?
3章 習慣を身につけるための50のステップ
4章 ぼくたちは習慣で、できている。

 

『ぼくたちは習慣で、できている。』

要するに

何かをやり遂げたくば、努力や根性を持ち出すのではなく、それを習慣化することに知恵と意思力をつかうこと。

・才能は「与えられる」ものではなく、努力を続けた後に「作られる」ものである。
・その努力は、習慣にしてしまえば継続できる。
・その習慣の方法は、学べるものである。(ページ10)
 
ある研究によると、人の自由時間は1日7時間以上あると、逆に好太が下がってしまうそうである。見に染みて、本当にそうだと思う。時間のゆとりと、したいことができる自由は幸せの条件だと思う。しかし、それに1人生きることもまた、幸せではないのだ。(ページ18)
 
^_^ うーん。やりたいことが見つからない人はそうかもしれないなぁと思うけど今のボクは他の人がどうやってあんなに仕事をする時間を捻出しているのか不思議なくらいだ。GYAOでアニメ見て、図書館で借りてきた本をこうして読んで、ブログを書いて。そもそも自由時間ってなんだ?
 
「好きなことだけしよう」とよく言われる。それは正しい。しかしそれは「楽なことだけしよう」と言う意味とは全く違う。ページ19
 
一章まとめ 抜粋
・ 意志力が「強い」と思われていた人がそもそも誘惑されている「意識」すらなかった
・意識が呼び出されている時点で、どちらの報酬がより大きいのか、悩むべき問題になってしまっていると言うこと。
・習慣とは「ほとんど考えずにする行動」のこと。習慣にするには、意識自体の出番を減らす必要がある。
 
運動を実践している人はよく「ストイック」だと言われる。しかしそういう人たちは報酬を断っているわけではない。むしろ大きすぎる報酬を受け取っているのである。(ページ102)
 
二章まとめ 抜粋
・人の行動の45%は習慣である
・習慣にするとは、この「報酬」を書き換えることである。苦しい運動のような行為にも、満足感や陶酔感など大きな報酬はあるが、何度もその経験をしないと実感ができない。それは子供にとってのビールのようなものである。
・習慣にする方法とは、あらゆる手を使って、目の前のマシュマロから目をそらし続けることである。
 
「気分転換のための何かは、自分がさらに嫌になる何かであってはいけない」グレッチェン・ルービン
 
「少し飲むと言うことができないのだよ。だから絶対に触らない。私の場合、立つ事は簡単でも、量を抑える事は難しい」サミュエル・ジョンソン
 
どこかで自分も辞めたいと思っている人ほど、それを止めた他人を見て怒りを覚えることもある。片付けられない人や、ものが手放せない人がミニマリストに怒りを感じることがあるが、それはどこかでそれを気に病んでいるのだと思う。自分が本当に正しいと思うことをしているのなら、それとは違う行動とっている人に同情こそすれ、怒りを感じる事は無いはずだ。ページ129
 
日記のコツは事実を書くこと。
 
^_^ ステキなエッセイを書こうとしないことか。
 
『日記の魔力』
 
「やり始めないと、やる気は出ません。脳の側坐核が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやり始めないと活動しないので」池谷裕二
 
『人生を変える習慣の作り方』
 
『小さな習慣』
 
「今日が永遠に続くとしたら、自分はどんな1日を過ごしたいだろうか?」ページ174
 
「人には集中力なんてもともとない」ことを前提に仕組みを作ったほうが有益だ ページ192
 
用語 ペア読書
 
『ヤル気の科学』
 
way of life
 
モメンタム
 
戦略的二度寝
 
誰でも時間はなるべく有益に使いたいと思うし、習慣はそのためにある。しかし、24時間すべてを有益な時間にするなど無理だし、すべきでもないと思う。ページ232
 
^_^ これはキモだと思う。やるべきことをやることは必要だがやるべきことに占められた人生は生きたくない。
 
「今まで一体どれだけ走ったか。残すはたったの42キロメートル」高橋尚子
 
『小さな習慣』のスティーブン・ガイズは、習慣になったからといって決して目標を高くしないことを推奨している。腕立て伏せの目標は、100回できるようになったとしても1階のままで良い。日記やブログを書くことが習慣になり、毎日1000文字書けるようになっていたとしても始めた当初と変わらず目標は100文字で良い。「どうしても気が乗らない」と言う時は腕立て伏せ1回、100文字を達成するだけで良い。ページ252
 
^_^ これは大事なことかもしれない。ボクはできるからとハードルを上げすぎて、まったく自転車に乗らなくなってしまった時期があった。
 
「そうすることで良くなるかどうかまで考えない」梅原大悟
 
カナダの心理学者、ドナルド・ヘブは遺伝か、環境かの問いに対して「それは、長方形の大きさを決めているのは館の辺の長さと横の辺の長さのどちらかと言う遠いようなものだ」と答えている。ページ296
 
^_^ わかりやすい表現だ。他にもいろいろ使えそうだね。例えば、男女の幸福な関係は男と女のどちらかが、、、なんてね。
 
ほとんどの人にとって有効な目標は『機嫌の良い人になる』ことではないでしょうか」えらいてんちょう
 
幸福というものが貯金できないものだ ページ308
 
何かを得れば何かを失うし、何かを失えば何かを得ることもわかった。ここから身に付いた思考は「自分が持っていないことによって、得ている価値とはなんだろうか?」と言う問いかけること。
それは例えばこんな風だ。公園でピクニックをしている幸せそうな子供連れを見ると、僕のような人間にもまぶしく見える事はある。しかし次の瞬間、自分が得ている決まっまさや中の大きな価値に思い至るようになった。
大事なことをいちいち点検して考えずとも、自動的に思い至るようになること。大事なことを忘れようもなく、ただ毎日実行すること。それが思考の習慣だ。ページ316
 
^_^ これこそがこの本のキモかもしれない。何かを持っていないとしたらその代わり自分は何を得ているのか?人生におけるその問いの持つ価値はとても大きい。すべてを手にできる人などいないのだから。
 
今もっているもので飽きずに満足できた方が人間は幸せなはずだ。しかし、今持っているものに飽きて、新しいものを人間を求めるように本能に仕向けられている。だから、どこまでいっても悩み、不安が出てくる。人はそれを見つけてくる天才なのだから。どんな環境にも慣れ、飽きる。人はその機能によって繁栄したのだから。ページ322
 
「“あれせぇ、これせぇ“、“はい、はい“と、考える隙がないほどやらされているうちに、その場その場で、やるべきことに集中できるようになります。すると、損か得か、苦か楽か、自分勝手に判断することが少なくなる。そのように損得、苦楽の差がなくなることを、「さとる」と言うのです」永井宗直 ページ324
 
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