『Die革命~医療完成時代の生き方』書評・目次・感想・評価

Die革命~医療完成時代の生き方 

Die革命~医療完成時代の生き方

Die革命~医療完成時代の生き方

 

  単行本(ソフトカバー): 272ページ

  • 出版社: 大和書房 (2019/2/24)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 447978442X
  • ISBN-13: 978-4479784425
  • 発売日: 2019/2/24

【目次】

第1章 医療の完成は山の9合目

第2章 病気のラスボスたち

第3章 もうすぐ「死」は死語になる

第4章 予防、診断、治療、その全部

第5章「リビングデッド」の処方箋

第6章「利己的な自分」から解放

92点

 この本でいうところの医療の完成というのは病による寿命前の死が大幅に減るという意味で寿命がなくなるという意味ではありません。

 正直、不老不死まで期待していた自分としてはちょっと残念でした。

 なにより、医療が進化する時間を稼ぐために自分の健康をきちんと管理して、より健康を維持に力を注いで、いざ病になった時に医療の発達が間に合うようにする、という発想が面白かった。

 医療が発達するから日々の健康維持に心を砕く必要がなくなるというわけではないということですね。

 最後には長くなる人生をどう生きるか、自分のためではなく、他人のために生きることが大切という人生の哲学にも踏み込んでいてとても興味深く読めた一冊でした。

 あーあ。始皇帝も追い求めた不老不死。科学の発展と人類の行方を見届けたいから、どれだけでも長生きしたい自分としてはとくに面白かったです。