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『シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々』書評・目次・感想・評価

【『シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々』目次と読書メモ】

プロローグ
 
「僕たちの革命は作り上げるためのもので、破壊するためのものではない」
 
最初のページに元の持ち主の名前が丁寧に書き込まれた。「僕たちは泥棒じゃないし、掠奪者でもない。この本はみんなダラヤの住人の持ち物だ。死んだ人もいるし、街の外に行ってしまった人もいる。まだ逮捕されたままの人もいる。戦争が終わったら、それぞれの持ち主が取り戻せるようにしたいんだ」
 
^_^ 極限状態においてこの精神を維持できるということに感動した。異常事態だから、緊急事態だからということではなく、極限状態でも道徳を重んじるこの精神に敬意を表したい。
 
^_^ 彼らにとって本を読むという行為自体が戦う意味でもある。検閲を通っていない本を読むと言う事はアサドに支配されていない街、ダラヤが自由を手にしていると言うことだからだ。彼らは戦っているからこそ、自由に本が読めるのだ。アサド政権が出版を規制し、本を検閲するのは、読書の力を知っているからだ。読書が与える知恵を市民が得れば政権を揺るがしかねないと知っているからだ。
 
テロリストは謝らない。
テロリストは死者のために涙を流さない。
テロリストは「アメリ」やユゴーを引用しない。ページ66
 
紹介映画「アメリ

 

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紹介映画「レ ・ミゼラブル」
紹介書籍「華氏451度」
「隣の家に本が1冊あれば、それは魂を込めた銃砲があるのと同じことなんだ。そんなものは焼き払え。弾丸を抜き取ってしまえ。心の城壁をぶち破れ。本読みの心が次に誰を標的にすると思う?」(「華氏451度」より)
 
「アサド、どんな人だと思う?彼の立場になってみようとした事がある?」
「アサドね・・・」シャディは繰り返した。「不幸なのは、彼の視野が狭いと言う事だ。僕たちを見ること、ありのままの僕たちを受け入れるのを拒んでいる。まるで違う惑星に暮らしているみたいだ」
 
^_^ これほど冷静な描写が反政府側から出るとは。独裁者は視野が狭いんだなんて、家族も仲間も殺されて憎しみの言葉しか出てこない。反政府側そんな連中の集まりだと思っていた。そしてそれも仕方がないと思っていたが。
 
絶対を謳う思考や、意志を奪う思考を拒め、捻じ曲げられた真実の罠に落ちるな。ページ89
 
^_^ これは平和な国にいる人間にも、とても大切な考え方だ。ある意味、我々日本人に向けて発せられた言葉だと考えることすらできる。もちろん、彼らにそんなつもりはないのだろうけれど。絶対と言われたら疑え。学校には絶対に行かなくてはいけない。顧客の要望には絶対に答えなければならない。上司の命令は絶対だ。考えろ、考えろ、何も考えずに従うのはたやすいが、それでも考えろ。
 
紹介書籍「あなたと心理学」