『アテンション―「注目」で人を動かす7つの新戦略』書評・目次・感想・評価

【『アテンション―「注目」で人を動かす7つの新戦略』目次と読書メモ】

はじめにーこれからは、「注目」を制す者が夢も市場も手に入れる
 
第一章 注目の3段階
注目には「即時」「短期」「長期」がある
 
第二章 自動トリガー
「色」や「シンボル」で人間の無意識に訴えかける
 
誠実さー白、ピンク、黄色(オレンジが最も不誠実な色だった)
興奮ー赤、オレンジ、黒(茶色が最大の負の相関)
能力ー青、赤(黄色が最大の負の相関だったのには驚いた)
洗練ー黒、紫、ピンク(もっともあか抜けない色はオレンジだった)
耐久性ー茶色(群を抜いて1位の相関。逆に最大の負の相関は紫で黄色が続く)
 
これはアメリカの学生を対象にした結果。各文化で色に対する認識が異なるので注意が必要。
 
紹介書籍「ファスト&スロー」
紹介書籍「第一感」

 

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

 

 

ナウン・プロジェクトにはほとんど思いつく限りの状況について、シンプルで美しく、人目を引くシンボルやアイコンが豊富に集められている。
 
温かいコーヒーカップを手渡されるとポジティブな感情が優勢になりやすい。商取引などには使える。

既にアメリカやヨーロッパでは様々な国家間の交渉の親でも使われていそうな話だ。
 
第3章 フレーミング・トリガー
「お馴染みの感覚」を演出する
 
 黒人と白人によくある名前で5000通の履歴書送ったところ、アフリカ系やアメリカ人の名前では先方からの連絡が50%少なかったと言う。
 
^_^ 世間は偏見に満ちている。人種差別、女性蔑視など。逆に言えば、そこには人材の宝庫があるのかもしれない。優秀な黒人女性は人材の草刈場なのかも知れない。黒人女性ばかり集めてとびきり優秀な結果を残す会社が現れれば偏見を崩すのにも良く、その会社自体にとってもいいことなのに。特に先進企業たるシリコンバレーの企業は白人男性ばかりらしいから。
 
 内容が誤っているか正しいかにかかわらず繰り返されると正しいと判断される可能性が上がる。
 
 内容に変化がなくても、希少性が上がる例えば販売停止になる、半分が売れたなどの手に入りにくくなる可能性が生じるだけで人は入手したくなる。
 
紹介書籍「影響力の正体」

 

影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく

影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく

 

 

マジシャンは冒頭で軽いミスをわざとやってその後のショーに対する観客の期待のハードルを下げる。すると、その後のビックマジックが観客にとってより素晴らしいものに見える。
 
第4章 破壊トリガー
「驚き」「単純性」「重要性」のセットで畳み掛ける
 
第5章 報酬トリガー
「相手が欲しがっているもの」を可視化する
 
紹介書籍「モチベーション3.0」

 

 


紹介書籍「人を動かす、新たな三原則」
 報酬には内的報酬と外的報酬があり、外的報酬は1、2度突発的な効果、例えば採用時などに効果があるが、継続しない。内的報酬は継続性があり入社後モチベーションを維持する等の効果を期待できる。報酬には驚きがあればより効果的。
 
 ユーザが一定の成果を達成すると、講習としてクーポンなどを渡すアプリがある。例えばランニングが1日の最長記録に達した時など。
 
^_^ これは日本でやっても成果があるのかもしれない。お散歩の距離、ランニングの距離、純粋な移動距離、学習時間、などなど。そもそもクーポンを渡すのであるから不正が行われても何の問題もない。
 
報酬の6つの種類
インセンティブ(特定のアクションを完了した見返りに提供される)
ポストアクションの報酬(特定のアクションを完了した後に予想外の報酬として提供される)
収集(コレクションを完成させたくなることを見越して、報酬全体の1部だけを渡す)
くじ(運によって報酬を提供する)
ランダムな報酬(タスクを完了したときにランダムな報酬を受け取る)
贈り物(他のユーザから報酬を渡す)
 
紹介書籍「lean in」

 

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
 

 

内的モチベーション16のカテゴリ
力、独立、好奇心、(他者からの)受容、序列、貯蓄(または収集)、名誉、理想(社会正義)、社会との接触(友人を持つ)、家族、地位、復讐、恋愛、色、身体活動、平穏(安全)
 
内的報酬3つのカテゴリ(ダニエル・ピンク版)
自律 自ら決定できる自由
熟練 上達する
目的 やり方を知っているだけではなくなぜそれをやっているかわかるこ
 
 レゴを組み立てる仕事で、作ったレゴが並んでいくチームと、作ったレゴを次々と壊され、それをまた組み立てるチームでは明らかに作ったレゴが並んでいくチームの方が好成績を残した。これは達成感と言う内的報酬が生じたから。
 
第6章 評判トリガー 
ー肝心なのは「何を言うか」より「誰がゆ言うか」
 
権威者には3種ある
合法的権威
伝統的権威
カリスマ権威
 
紹介書籍「現代権力論批判」

 

現代権力論批判

現代権力論批判

 

 

紹介書籍「カリスマは誰でもなれる」

 

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

 

 

カリスマ的人物は「プレゼンス」「誠意」「パワー」の3つの要素を示すことができれば良い。
 

 

「みんなの意見」は案外正しい (角川文庫)

「みんなの意見」は案外正しい (角川文庫)

 

 

 自分の人格が不当に攻撃されていると言う確信があるなら、拡散する情報に素早くかつ慎重に、真実を持って応酬するのが最善策だ。
 誤解されたまま時間が経てば、その分人々の記憶に残る可能性が高まる。
 最終的には汚名を払拭できたとしてもだ。
 大事なのはできるだけ早く応酬すること、真実を明確に述べることを、非難をする人を攻撃する手段をとらず、評判を守ることに注力することだ。
 非難している人ではなく、非難そのものに集中する。ページ205
 
名言
評判を確立するには20年かかるが、その評判はたった5分で崩れ去る。そのことを頭に入れておけば今後の生き方が変わるはずだ。(ウォーレン・バフェット)
 
第7章 ミステリー・トリガー
「謎」「不確実性」「サスペンス」を提供し続ける
 
ゼイガルニク効果
終わっていないタスクを忘れられない効果
 
サスペンス、クリフハンガーは大切。
 
^_^ メルマガなんかも次回予告を入れた方がいいのかも。
 
 サスペンスを残すと注目を浴びると言う効能は負の側面もある。例えば何かの不祥事を起こした場合、最終的にその不祥事がどのような終結を迎えるかが分からなければ不祥事は注目を受け続ける。だから、あなたが不祥事の当事者ならばその物語の終結を素早く提示することだ。
 
名言
傍目にどう映るのか知らないが、当人からすれば私は、海辺ですべすべのこいしやきれいな貝殻を集めて遊んでいる子供に過ぎなかった。真理の大海は発見されないまま私の前に広がっている。(アイザック・ニュートン)
 
第八章 承認トリガー
「認知」「評価」「共感」の3大欲求を満たす
 
1番近いと思うのは、コアな野球ファンですね。大事な試合には何があろうと駆けつける。(AKBグループの生みの親 秋本康)
 
紹介書籍「ゲイリーの稼ぎ方」

 

?Twitter、Ustream.TV、Facebookなど、ソーシャルメディアで世界一成功した男?ゲイリーの稼ぎ方(ソーシャルメディア時代の生き方・考え方)

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世界はね、かまってくれる人をかまうようにできてるの