5章 買い物編05 買うんじゃなくて借りてると考える

 国民年金額の65,000円で暮らすとなると、家電やパソコン、ゲーム機などは買えないんじゃないかと考える人も多いと思います。

 

 それも発想の転換で克服できます。例えばプレイステーション4が欲しいとします。その場合はメルカリやヤフオクで中古品を買えばいいのです。(取引相手の評価は重要です)

 

 もちろん、ソフトもメルカリやヤフオクで購入できます。

 

 何しろ、国民年金額での生活なら、週休は5日ですから、遊ぶ時間はたっぷりあります。

 

 そしてここが重要なのですが、積みゲー(ゲームを積んでおいて遊ばないこと)は絶対禁止です。

 

 ビンテージなものでない限り、モノの価値は時間とともに減少していくものです。使わないまま価値だけを失うなんて、こんな勿体ないことはありません。

 

 遊ばないんだったら、使わないんだったら、メルカリやヤフオクで手放すべきです。基準を決めておくことも一つの手でしょう。例えば週に一回も使わなかったら、飽きたと考えて手放すなど、です。

 

 例に挙げたプレイステーション4を中古で買って、一年間、遊び倒して、もう飽きたとなって中古で売ったとします。

 

 その差額が一万円、一万円のマイナスになったとしましょう。ソフトを月に一本、中古で買って中古で売り、一本につき千円のマイナスとなったと想定すると、年間二万二千円で週5の休みを利用して、遊びたかったゲームでたっぷり遊べるのです。

 

 娯楽費が月2,000円弱なら国民年金額の月額65,000円でも、十分捻出できる額でしょう。

 

 重要なのはヤフオク、メルカリ、ラクマなどのフリマサイトで中古で買って、使わなくなったら即中古で売るということです。

 

 買うというより、社会というか、マーケットから借りているという考えに近いのかも知れません。

 

 手放す時期をボーナス時期にするなど、工夫次第で手放すときにより高く、手放すこともできます。

 

 国民年金額で暮らすには、モノをため込まずに綺麗に手放すという発想が大切です。それは断捨離やミニマリストの考え方とも、近いのかも知れません。