仕事をやめて月額65,000円で暮らすと子供に向き合った子育てができる。

20.子供に向き合った子育てができる。

 月額6万5千円で暮らすとなると、子供は塾ではなく、自分で宿題を見てやったり、勉強を教えることになり、他人に任せるのではない子供に向き合った子育てができる。

 

 

 仕事を辞めたら経済的に子供を育てられないという意見があるのはわかります。子育てにはお金が掛かります。

 

 しかし、本当に子供と向き合う時間がないほど働かなければ、子供を育てることはできないのでしょうか?

 

 まったくこれはおかしなことです。子供を育てるために働けば働くほど、時間は無くなり、子育てに使える時間が無くなるのですから。

 

 仕事を大きく減らして、子供と向き合う時間を増やすとどうなるか、考えてみましょう。

 

 まず、お金が無いので、塾に行かせることができなくなるかも知れません。

 

 でも考えてみてください。高校はともかく、中学まではお父さん、お母さんも卒業しているはずですよね。自分で教えることだってできるはずです。

 

 え?もう忘れたし、学生の時代は成績が悪かったから無理?

 

 では、一緒に勉強するべきです。中学までの勉強する内容は確実に親のこれからの人生にも必要な勉強内容のはずです。

 

 しかも、今の子供が習っているのは我々、大人が習った内容より、新しい最新バージョンです。鎌倉幕府の成立が1192(イイクニ)ではなかったりします。

 

 大人になってから、もっと勉強しておけばよかったと思う場面は数多くあったと思います。ならば、今、勉強すべきです。

 

 子供の宿題を一緒に説いてみて、教科書を読んでみて、親子で考え、わからないところは子供に学校で聞いてきてもらう。

 

 子供は学校で勉強してきたことを親に教えなくてはいけないのですから、授業にも身が入るというものです。

 

 次に考えられるのは、将来、いい大学に行かせるために学費を貯めておかなければならないというものです。

 

 これも考え方一つです。もし、子供が学者になりたいと考えたときに、奨学金も貰えない程度の成績だった時、果たしてその子供は将来、学者としてやっていけるでしょうか?

 

 大学までは親がお金で援助して入学できるかも知れませんが、学者としての実績は親がお金で用意してあげることはできません。

 

 その世界にはその子よりずっと適正のある子供たちが必死に勉強して入ってくるのです。親が良かれと思って何とかその世界に入れてあげたとしても、将来、自分の適正のなさに苦しむのはその子供自身です。

 

 それよりも、親として注意深く子供を見守り、得意なことを伸ばしてあげることの方が大学の学資を用意するよりも大切ではないでしょうか?

 

 もし子供が真に学問に関して、優秀なのであれば、その道に進む手立ては、奨学金を含めて必ずあるはずです。

 

 さらに今は借りるタイプの奨学金もあります。少子化で子供の数が少ない中、借りるタイプの奨学金も手にできないようであれば、その道には進むべきではないと言えるのではないでしょうか?

 

 奨学金を返せない学生が多いこと、社会人としてのスタートで借金を抱えていることに関して社会問題となっていますが、どんな借金もなんとなく借りていれば、たとえ奨学金でも、将来、自分のクビを絞めるのは当然のことです。

 

 勉強したいから大学に行くのではなく、将来少しでもいい給料が欲しいから大学に行くでは、就職につまづいたらゆきづまるのは当然です。

 

 AI、ロボット、移民など、これからはますますとにかく労働すればいい、なにも考えず労働すればやっていけるという時代ではなくなるでしょう。

 

 誰もがお金ではなく、本当に何をしたいのか、何をして社会参加をするのかということを真剣に考えなくてはいけない時代になりつつあるのです。

 

 それは、あなたの子供も、そしてあなた自身も同じです。働いてさえいればいいと考える人には厳しい時代がやってきます。

 

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仕事をやめて月額65,000円で暮らすと子供に向き合った子育てができる。