8章 子育て論01 親も一緒に学べはきっと塾なんていらない

 中学での勉強は社会で生きていくのに必要なことだと思いますか?

 

 現役の中学生はそうは思わないかも知れませんが、大人になってみると中学時代に限らず、学生時代にもっときちんと勉強しておけばよかったと思うものですよね。

 

 中学の勉強はしっかりやっておくべきだと多くの親御さんは思っているはずです。

 

 だからこそ私個人としては塾なんていらないと思うのです。なぜなら親御さんが教えるべきだと思うからです。

 

 勉強を教えてあげられる親御さんは、塾に行かせるのではなく、時間を決めて教えてあげられれば大切な親子の時間になります。

 

 わざわざ、お金を払って大切な子育てという体験を他人に譲る必要はないと思うのです。

 

 塾に行くにはお金だけではなく、往復の時間、夜に出歩くために送り迎えなど、家庭で親と勉強すれば不要の要素がたくさんあります。

 

 小学校の勉強も怪しいし、中学の勉強なんてとても教えられないという親御さんもいらっしゃるでしょう。

 

 ならば子供と一緒に学ぶべきです。義務教育というだけあって小中の勉強は生きていく基礎になるものです。

 

 子供に必要だと言いながら親がわからないでは筋が通りません。一緒に教科書を読み、問題を解いてみて、学ぶべきです。

 

 そして親子で考えてわからないことは、子供に学校で先生に聞いてきてもらいましょう。そして子供に教えてもらうのです。これはきっと子供にとっても貴重な体験になると思います。

 

 やがて高校生ぐらいになると、親が一緒に学ぶというのは難しくなるかも知れませんが、親が学ぶ姿勢を見せることがきっと子供にいい影響を与えるでしょう。

 

 毎日、決まった時間、リビングで子供は高校の宿題をこなし、親は親で語学でも、歴史でも、勉強したいことを学ぶ。

 

 こんな子育てはしょせん理想論だと思うかも知れませんが、必要以上に仕事をしなければ時間は作れます。

 

 子供のために必死に働いて子供と一緒に過ごす時間がないでは本末転倒です。

 

 確かに教育にお金を使おうと思えばいくらでもお金を掛けることができるでしょう。よく「子供の将来の選択肢を広げるため」にと、なにがなんでも大学へと考える親御さんもいらっしゃいますが、大学へ行くことで子供の将来の選択肢が狭まることだってあります。

 

 親に大学まで出してもらったんだから、本当は漫画家になりたいんだけど、銀行に就職するとか、ダンサーになりたかったんだけど、保険会社に就職したなんて話はいくらでもあります。

 

 東大を出た漫画家やダンサーだっているし、東大を出て漫画家やダンサーになればいいじゃないかって言う人もいると思いますが、それはメディアに取り上げられるぐらい珍しいことだという現実の裏返しですし、親が必死に教育費をねん出して大学を出してくれたと思えば、漫画家やダンサーへの道は選びずらいものです。

 

 もし子供が奨学金がもらえるぐらい勉強ができるなら、きっと才能ですから、ぜひ奨学金を貰って大学でも大学院でも、行かせるのはありだと思います。

 

 そうではなく、必死に尻を叩いて、どうにか大学に行かせるようなら、子供の適正とやりたいことを考えて、別の道を考えるのも一手だと思うのです。

 

 大学へ行くということは、勉強の才能に恵まれた子供たちと争わなければならないのですから、向かない子供はつらい思いをするばかりです。

 

 これからは本当にやりたいことをやって生きていく時代が来ると思います。人工知能の発達でいわゆる労働は減っていくでしょう。

 

 いかにお金を稼げるかではなく、本当にやりたいことを見つけられるかが、人生の明暗を分ける時代がすぐそこに来ているのです。