『インサイドボックス 究極の創造的思考法』書評・目次・感想・評価
98点
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突拍子もないパーティーのようなブレインストーミングに対し て、地味である事は否定できないが、1人でもできる上、 創造性は制限の中でこそ花開くと言う科学的根拠も揃っており、 きっと読めば身に付けたいと誰しも思うテクニックが紹介されてい る。
【『インサイドボックス 究極の創造的思考法』目次と読書メモ】
序章 創造性は誰もが習得できる技能だ
ヒナ型から生まれたとしても創造性が奪われていると言うこともな い。
イノベーターが用いている5つのヒナ形
・引き算
・分割
・掛け算
・一石二鳥
・関数
・分割
・掛け算
・一石二鳥
・関数
1章 イノベーションは制約の中にこそ潜んでいる
紹介書籍「 創造的認知ー実験で探るクリエイティブな発想のメカニズム」
- 作者: Ronald A. Finke,Steven M. Smith,Thomas B. Ward,小橋康章
- 出版社/メーカー: 森北出版
- 発売日: 1999/07
- メディア: 単行本
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肝に銘じるべきなのは、パニックにならないと言うこと。
次に、 目の前の問題に対する解決策を聞いた覚えがないか、 通常の論理や常識で問題を解決できないかを考える。
連想思考試みたり、 マインドマップを描いているすることをお勧めしない。
・人数が多ければ多いほど好ましいと言う常識に反し、 ブレインストーミングをに最適な人数は4人である。
3最大の原因はおそらく批判されることへの恐怖。 批判や評価を行わないと言う建前にはなっていても。
名言
制約は、創造性と相容れないどころか、 創造性を発揮しやすくする作用がある。制約を全て取り払うのは、 想像思考の可能性を壊すのと同じことだ。 行き当たりばったりの入れ方では、 たとえ面白いアイディア思いついたとしても、 それは風変わりで珍しいだけのものに終わる。 常識を覆すようなものは生み出せない。(マーガレット・ ボーデン)
制約は、創造性と相容れないどころか、
定性的
質的な
定量的
量的な
第二章 引き算のテクニック
名言
豊かになるための近道は、欲望をいくらか取り除くことである。( ペトラルカ14世紀イタリアの詩人、学者、人文主義者)
引き算テクニックを進め方
1.製品やサービスの内部の構成要素を洗い出す
2.不可欠の要素を1つ選び、 水流音取り覗くとどうなるかを考えてみる。 部分的にもしくは完全に。
2.不可欠の要素を1つ選び、
3.取り除いた結果どうなるかを想像してみる
4.取り除いた結果どのようなメリットが生まれるかを考えてみる
注意点
・ 単に好ましくない要素を取り除いただけで終わらないようにする。
・あえて欠かせない要素を取り除く
・削除した要素の代替え物を慌てて決めない
・
・あえて欠かせない要素を取り除く
・削除した要素の代替え物を慌てて決めない
・認知的不協和には屈しない
・単なる簡略化に陥らない
第3章 分割のテクニック
選択肢を制約することが、創造的解決策を生む。 2番目のテクニックは「分割」だ。 要素を切り分けて組み合わせ直すと、新たな可能性が見えてくる。 自社が冷蔵庫分割すると何が起こったか?
1.内部構成要素を洗い出す
2.機能的分割、物理的分割、機能維持した縮小化を試す
3.分割を行った結果どうなるかを想像する。
4.その結果生まれたサービスに価値があるかどうかを検討する
注意点
・要素を空間と時間の両面で並べる
・ 構成要素に分解すること自体がほぼ分割になるということを理解す る。
・うまくいかない場合は対象との距離感を検討する
第4章 掛け算のテクニック
1.構成要素を洗い出す
^_^ これは毎回同じだな
2.1つの要素を選んでコピーする。 コピーすれば適当に決めて良い。 ただしコピーしたものは必ず若干の修正を加える。
3.要素が増えた結果どのような状況が生まれるか考える
4.その結果生まれたサービスや製品価値があるかどうか考える。
5.実現可能か考える。
掛け算が成功した例
遠近両用メガネ、両面テープ、3段切替電球、住宅ローン
注意事項
・新しい要素を増やすだけでよしとしない。
・コピーした要素を必ず変更する
・新しい要素を増やすだけでよしとしない。
・コピーした要素を必ず変更する
・単に特性をコピーするだけで終わらせない
・掛け算する場合は複数のコピーを作ることを目指す
第5章 一石二鳥のテクニック
1つの特徴や部品に、それまで別々だった昨日担わせる。いわば「 一石二鳥」のテクニックはシンプルゆえに強力だ。 このテクニックで顧客が社員研修の講師になり、 市民が科学調査スタッフになった。
1.構成要素を洗い出す
2.
2.
a.外部の要素に新しい役割を与える
b.内部の要素に新しい役割を与える
c.内部の要素に外部の要素が担ってきた役割を担わする
3.一石二鳥にした結果どういう状況が生まれるか想像する
4.その結果のサービスを評価する
5.アイディアが実現可能か検討する
注意すべきこと
・相性の良さそうな要素と課題ばかりを組み合わせない
・当たり前の要素を見落とさない
・複数の機能を束ねる事と一石二鳥混同しない( アーミーナイフは一石二鳥ではない)
・相性の良さそうな要素と課題ばかりを組み合わせない
・当たり前の要素を見落とさない
・複数の機能を束ねる事と一石二鳥混同しない(
・一石二鳥のテクニックの3つの方法全て試す
第6章 関数のテクニック
ここまで学んでくれば、より高度な「関数」 のテクニックも使いこなせるだろう。 一見無関係の2つの変数を連動させて、 一方が変わればもう一方も変わるようにすることでメリットを生み 出すのだ。
関数のテクニックの進め方
1.変数をリストアップする。
2.表を作り縦と横に変数を割り振る。横は完了できない変数( 気温など)、縦は自分が関与できる変数(製品の色など)。
3.市場の状況について表に記入する。当初は0、 該当する場所に製品がすでにある場合は1。
4.どのような関数を生み出せる可能性があるかに基づいて、 表に記入する。
注意点
・要素と変数を混同しない
・時間を惜しまず適切な表を作成する
・ 1つのマス目について複数の関数を検討する( Aが強まるとBも強まるに限らずAが強まるとBが弱まるなどのパ ターンも検討する)
・要素と変数を混同しない
・時間を惜しまず適切な表を作成する
・ 1つのマス目について複数の関数を検討する(
第7章 矛盾を見出せ
複数のニーズがぶつかる「矛盾」状態では、 人はどうにか妥協しようとする。 だが妥協しないことが創造的解決の鉄則だ。 例えば交渉の場で妥協なしに矛盾を創造的に打破するテクニックを 紹介しよう。
矛盾が発見されたら、むしろ歓迎すべき。 矛盾に見えるものはほとんど偽物の矛盾。
安易に妥協するな。妥協では不満が残る。
お互いにオレンジを欲しがっていても、 自分は実に相手は皮かもしれない。
第8章 人間の思考パターンを活用して変革を起こせ
紹介書籍「アイディアの力」
1.目新しいアイデアに注意を払う
2.ランダムに対象を選ぶ
3.ランダムにテクニックを選ぶ
エピローグー子供たちを発明家にしよう ドリューの経験