2章 考え方編09 お金は尺度としてはもう壊れてしまっている

 世の中にはいろいろな尺度があります。

 

 分かり易いものとしては身長、史上最も身長の高かった人は272cmでロバート・ワドローさん。普通の人の倍といったところですね。

 

もう一つ体重、これはもっと差があります。ジョン・ブラワー・ミノックさん。635kg。普通の人の10倍程度でしょうか。

歴史上、世界一背の高い人(身長ランキングトップ22) | ailovei

史上最も太っていた人(体重の重さランキング&彼らの半生) | ailovei

 

 他にも、友達の数、話せる言語の数などなど、いろいろな尺度で人を図ることができます。また民主主義社会では基本的には人の価値は平等で、持っている投票権も一つずつです。

 

 そんな中で群を抜いて格差があるのがお金です。一日100円程度の食費を出せない資産ゼロの人から、1355億ドルの資産を持つアマゾンCEO ジェフ・ベソスさんまで、お金ほど格差のある尺度はありません。

 

世界の億万長者ランキング!世界一・日本一のお金持ちは誰? | お金のカタチ

 

 世界で最も資産を持たない人が1ドルの資産を持っていると甘めの仮定しても、格差は1355億倍です。よく天文学的数字といいますが、この格差はまさに天文学的と言っていいと思います。(太陽から海王星までの距離ですら約45億キロです)

 

太陽系の惑星の大きさは?数は?距離は?画像や特徴は?英語表記は?

 

 お金を持っていることが人間の価値なら、ジェフ・ベソスさんは貧しい人1355億人分の価値を持つというわけです。(ジェフ・ベソスさんが離婚して奥さんが財産分与で、お金持ちの一気に世界ランキング入りするというお話もあるようです)

 

Amazon創業者ジェフ・ベゾスCEOが離婚 妻の取り分は7兆4000億円 - ライブドアニュース

 

 これに対して皆さんはどう思いますか?

 

 ぼくはお金という尺度はもはや狂っていると感じました。人を測る尺度としては使えないほど、壊れてしまっていると。

 

 しかし世間では「持っているお金の量」はという尺度は壊れているにも関わらず、人の価値を測るものとして絶大な力を持っています。

 

 お金を持つ人は憧れられ、嫉妬され、誰もがなるべく多くのお金を欲しがり、実際はお金がないのに借金をしてお金持ちの振りを続けて破滅する人もたくさんいます。

 

 確かに生きていくには一定のお金が必要です。何度も言いますがそれは認めます。しかし、私たちはこの壊れているお金という尺度に余りに多くを頼り過ぎているのではないでしょうか?

 

 見栄を張らず、もう少しお金と距離をとることで「人生の大切なもの」が見えてくるのではないでしょうか?