『宇宙の覇者 ベゾス VS マスク』書評・目次・感想・評価
アポロ11号の月面着陸ミッションの時、管制室のスタッフの平均年齢はわずか26歳だった。ページ167
^_^ 驚異的に若い。 やはり挑戦とは若者のものと言えるのかもしれない。
ワシントンDCでのスピーチの後、セダンの後部佐々木に座っていてマスクに、 アドバイザー2人がどちらにするかを尋ねた。 マスクは頭を反らせ、目を閉じると、黙り込んだ。そのまま2分が過ぎ、3分が過ぎた。時間が長く感じられた。 マスクには奇癖があった。 急に自分の世界に閉じこもるのもそのひとつで、 社内では有名だった。採用面接を受ける人は、 もしマスクが黙り込んでもそれは考えているだけなので、 話しかけないほうがいいとあらかじめ注意された。 アドバイザーたちも何も言わないのがいいとわかっていた。 6分が経過した。やがて8分になった。 時間が止まったように感じられた。
「前にも瞑想状態に入るのは見たことがありましたが、あそこまで長いのは初めてでした」とアドバイザーの1人は言う。
マスクはようやく目を開けると言った。「訴訟起こそう」。それだけ言うと、車を降りて、次のイベントに向かった。 アドバイザーたちは顔を見合わせた。「未来に行って戻ってきたんだろう」と、1人が言った。 ページ283
^_^ これを厳密に瞑想と見るべきかはわからないが、 何かを決断する時に瞑想の中で行うことが僕自身もある。 未来は見えないが本当は自分がどうしたいのかを見つけられること は良くある。
92点
現在進行形で続く富豪たちの宇宙開発競争。その好対照な二人を軸に描かれる宇宙にあこがれた少年たちの今。
宇宙開発がなぜ、今まで滞っていたのか。そう考えると人類はある意味足踏みしていたといえるのかも知れない。
やっと、人類が歩き始めた今、とにかく健康で長生きして、人類の行く末を少しでも先まで見たいと思わせる一冊。